クーリーローチは日本のどじょうを派手にしたような熱帯魚で、顔のかわいさから人気が出てきました。丈夫で飼育しやすく、初心者にもおすすめです。
今回はそんなクーリーローチについて特徴や混泳相性、おすすめの餌、繁殖など飼育方法を紹介していきます。
クーリーローチの特徴
クーリーローチはインドネシアやマレーシアなどの東南アジアに生息しているどじょうの仲間で、細長い体系とかわいい顔が特徴です。底砂に頭をつっこんでかくれんぼしていることもありますよ。
体が丈夫なので初心者でも飼育するのが容易です。夜行性のため昼間は物陰に隠れていることが多く、元気に泳いでいる姿をなかなか観察できないのが残念です。
クーリーローチの種類
観賞魚として入手しやすいクーリーローチは全部で2種類です。
ジャイアントクーリーローチ
分布 | タイ、ラオス、カンボジア |
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大きさ | 10cm |
寿命 | 5年 |
値段 | 500円 |
ジャイアントクーリーローチの体長はクーリーローチと同じですが、成長とともに体が太くなる種類です。小さい時は見た目がクーリーローチとほとんど同じなので見分けるのが難しいです。
ホースフェイスローチ
分布 | タイ、ミャンマー、マレーシア |
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大きさ | 15cm |
寿命 | 5年 |
値段 | 150円 |
ホースフェイスローチは名前の通り、馬のような顔をしている種類です。残り餌を食べてくれるので、水槽の掃除屋さんとして活躍してくれます。
クーリーローチの飼育設備
クーリーローチは水槽、ろ過フィルター、底砂の3つがあれば飼育が出来ます。飼育設備の値段は3万円ほど用意しておけば大丈夫です。
必要な水槽の大きさ
クーリーローチは最大でも体長10cmの中型の熱帯魚です。水槽内を積極的に泳ぎ回る熱帯魚ではないので、横幅で45cm以上あれば飼育できます。群れで行動することが多いので、3匹以上飼ってあげると元気に泳ぎ回ってくれますよ。
飼育数の目安は次の通りです。
45cm水槽 | 2匹 |
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60cm水槽 | 8匹 |
ろ過フィルターの選び方
45cm以下の水槽では安価で取り付けが簡単な外掛けフィルターがおすすめです。
60cm以上の水槽では強力なろ過が必要になるので、上部フィルターを用意してください。
おすすめの底砂は?
クーリーローチは砂の中に潜るので、体が傷つかないように、角がなくて小さい砂利を選びましょう。コリドラス用として有名なボトムサンドや田砂を使っている人が多いですよ。
底砂をこまめに掃除する必要があるので、ソイルなど掃除しにくい砂はさけておいてくださいね。
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クーリーローチの飼育方法
クーリーローチは体が丈夫なので、初心者にも飼育しやすい熱帯魚です。
飼育のポイントとしては、水底で生活しているので、しっかりと餌を食べられているか注意してください。
値段と販売場所は?
クーリーローチの値段は1匹200円ほどで5〜10匹単位で売られることが多いですよ。
ホームセンターで見かけることはあまりなく、熱帯魚専門店やネット通販で探しましょう。
飼育に適した水温と水質
クーリーローチに適した水温は20度〜28度です。冬は水槽用のヒーターが必要です。
狭い場所が好きでヒーターに挟まることが多いため、火傷防止のためにヒーターカバーがついたものを選んでください。
水質は弱酸性を好みます。水換えは1週間に1回、1/4ほどしてあげてくださいね。
おすすめの餌
クーリーローチの食生活はコリドラスと同じく、イトメや赤虫などの生き餌が大好物です。もちろん人工飼料にも餌付いてくれます。食べやすいように、沈下性の餌を与えてください。
水底で生活しているので、他の魚に餌を食べられて、餌不足になることが多いです。一度痩せてしまうと元に戻すのが大変なので、毎日食べられているか確認してください。
混泳魚の飼育数が多いときは、水底に落ちるスピードが早いコリドラス用のタブレット状の人工飼料も使うといいですよ。
コリドラスにおすすめの餌で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
暴れるときは隠れ家を増やす
導入したばかりのクーリーローチは環境に慣れていないため、突然、暴れるように泳ぎ回る暴ことがあります。長い間暴れ続ける時は、落ち着ける隠れ家ない可能性が高いです。
日陰が大好きなので、流木や石組み、土管をうまく使って、体の大きさに合わせた隠れられる場所を作ってあげてくださいね。
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かかりやすい病気と死因
クーリーローチは丈夫な熱帯魚なので、あまり病気にはかかりません。導入初期の環境に慣れていないときと、水質悪化には注意しておきましょう。
白点病 | 導入初期は体中が白い点々に覆われる白点病にかかりやすいので注意してあげてくださいね。発症している個体を見つけたらすぐに別の水槽に移動して、メチレンブルーで薬浴してあげてください。 |
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エロモナス病 | お腹が赤い時はエロモナス菌にかかっている可能性があります。水質悪化が原因で繁殖する菌なので、みつけたらすぐに水を全て交換しましょう。発症した個体は別の水槽に移動させてグリーンFで薬浴してください。 |
飛び出し事故 | クーリーローチは水槽の飛び出し事故が多い熱帯魚です。水槽には必ず蓋をして飛び出せないようにしておきましょう。水槽にいない時はすぐに周辺を探して見てください。水の中にもどす時間が短ければ、元気になってくれることもあります。 |
クーリーローチの混泳方法
クーリーローチは温和な性格のため、多くの熱帯魚と混泳することができます。
おすすめの混泳相手
泳ぐスペースが異なる金魚やネオンテトラ、アカヒレ、グッピーなどとはトラブルなく混泳させることができます。
エビやコリドラスとの混泳相性はよくない
ヤマトヌマエビやコリドラスの生き物は生活層が同じなので、お互いにぶつかってストレスを与えてしまいます。
特にエビはクーリーローチに突撃されて、飛び跳ねて逃げる光景を頻繁に見ることになります。
できれば混泳はやめておきましょう。
混泳に不向きな魚
縄張り意識が強いスマトラやベタ、中型以上のサイズになるポリプテルスなどと混泳することはできません。
混泳の注意点
温和な性格といわれている熱帯魚でも、気が強い個体もおり、大人しい性格のクーリーローチは攻撃の対象になってしまいます。いじめられていないか、こまめに確認するようにしてくださいね。
クーリーローチは繁殖できる?
クーリーローチの繁殖はとても難しく、国内でも成功例がほとんどありません。販売されている個体はほとんど現地から輸入されてきた個体です。
繁殖のコツはどの熱帯魚も同じく、餌をしっかりと与えた健康的な親魚を育成する必要があります。水温を24度前後にして5匹ほどクーリーローチだけで飼育しましょう。流木や石組み、土管、シェルターをいれて、隠れ家をたくさん作ってあげてくださいね。
腹部が大きくなって、体色が薄くなったら産卵が近い証拠です。そのまま流木や砂に卵を付着させる姿を見れますよ。産卵を確認したら親を別の水槽に移動させましょう。
稚魚の育て方
クーリーローチの稚魚には栄養満点のブラインシュリンプがおすすめです。
海水に1日つけるとブラインシュリンプが孵化するので、それを稚魚に与えましょう。餌の回数は1日3回与えられるのと理想的です。
ブラインシュリンプの卵は500円前後でホームセンターやネット通販で販売されていますよ。
クーリーローチについてまとめ
今回はクーリーローチの生態や飼育方法についてまとめていきましたが、いかがでしたでしょうか。
クーリーローチは水底に生活する生き物の中でも派手に動くことが多く、狭い水槽ではもてあますことが多いため、広い環境での飼育をお勧めします。
たくさんのクーリーローチが土管で休んでいる姿はとってもかわいいですよ。
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