ディスカス同士の群泳やサイズが違う小型熱帯魚との混泳は、とても見応えがあるものですが、ディスカスの混泳は簡単ではありません。
今回はそんなディスカスのおすすめの混泳相手や不向きな相手、混泳を成功させるコツを紹介していきます。
ディスカスは混泳に向いている?
ディスカスは混泳には向かない熱帯魚です。
幼魚の頃は臆病な性格をしているため、混泳相手がいると隠れて出てこないことがあります。しかし、成長するにつれて縄張り意識が強くなり、混泳相手を攻撃するようになります。
それでも縄張り意識を強くさせないように、飼育数を増やしたり、生活域が異なる熱帯魚を選ぶことでうまくいくことがあります。しかし、いつディスカスが攻撃を始めるかわからないので、リスクはあるものと思っておいてください。
ディスカスの混泳を成功させるコツ
ディスカスの混泳を成功させる5つのポイントを紹介します。
紹介するコツ
- 幼魚のうちから一緒に飼育する
- 水槽の高さは最低でも45cmにする
- 飼育数は最低5匹以上
- 高い水温に耐えられる混泳相手
幼魚のうちから一緒に飼育する
ディスカスは体長が10cmを超えると縄張りを意識し始めて、周りのディスカスを攻撃するようになります。成魚になったディスカスは縄張りをもっており、新しく追加された熱帯魚を高い確率で攻撃します。
幼魚のうちから群れで生活させることで、縄張りを意識させないことが大切です。
すでに縄張りが出来ているときは、水槽のリセットを行い、レイアウトをガラリと変えることで、無くなることがあります。
水槽の高さは最低でも45cmにする
混成を成功させるコツとして、上層に住むグッピーと下層にするコリドラスを組み合わせるなど、生息域が異なる生き物同士を選ぶことが多いです。
ディスカスは体高がある熱帯魚なので、水槽の高さがないと、生活域の異なりを作り出すことが出来ません。水槽の大きさは高さで最低でも45cmを選ぶようにしてください。
おすすめの60cm水槽やおすすめの90cm水槽で紹介しているので、ご参考ください。
飼育数は最低5匹以上
ディスカスに限らず、飼育数が3匹以下だと水槽内で上下関係が出来てしまい、弱い熱帯魚が一方的にいじめられてしまいます。
最低でも飼育数は5匹以上にして、可能であれば10匹ほどいれられると安心です。
反対に過密飼育にしすぎると、水質悪化に弱いディスカスがストレスを抱えやすくなります。飼育数は慎重に増やしていきましょう。
高い水温に耐えられる混泳相手
ディスカスに適している水温は28度~30度と高水温を好んでいます。
この高さに適している熱帯魚はほとんどいないため、水温の適応範囲が広い丈夫な相手を選ぶ必要があります。
ディスカスにおすすめの混泳相手
紹介する混泳相手
- コリドラス
- ポリプテルス
- エンゼルフィッシュ
- ネオンテトラ
掃除役のコリドラスとの混泳
ディスカスとコリドラスの混泳はうまくいきやすいです。コリドラスは水底で生活している、とても大人しい熱帯魚です。また掃除役としてディスカスの食べ残しを綺麗にしてくれます。
とても小さいコリドラスもいるので、体の大きさ差には注意しておきましょう。
コリドラスの特徴と飼育方法で紹介しているので、ご参考下さい。
中型肉食魚のポリプテルスとの混泳
ディスカスとポリプテルスの混泳はうまくいく事が多いです。ディスカスは中層でポリプテルスは下層で生活しているので、あまり喧嘩になりません。
食べる餌が異なるので、それぞれに適した餌を用意してあげましょう。
ポリプテルスの特徴と飼育方法で紹介しているので、ご参考ください。
エンゼルフィッシュとの混泳
ディスカスとエンゼルフィッシュは混泳させることが出来ます。
エンゼルフィッシュはディスカスと同じシクリッドの仲間で、同じくらいの大きさで性格がきつい魚と思ってください。ディスカスの群泳と同様に幼魚のうちから一緒に飼育して、5匹以上にしておきましょう。
エンゼルフィッシュの特徴と飼育方法で紹介しているので、ご参考ください。
ネオンテトラとの混泳
ディスカスとネオンテトラは体の大きさが合えば混泳させることが出来ます。
最終的にディスカスが成長して食べられてしまうため、長く混泳を続けることは出来ません。ネオンテトラよりも体が大きいカージナルテトラやプリステラの方が成功させやすいです。
ネオンテトラの特徴と飼育方法で紹介しているので、ご参考ください。
ディスカスと混泳に向いていない相手
紹介する相手
- エビ
- プレコ
- 金魚
エビは餌にされてしまう
ヤマトヌマエビやミナミヌマエビなどのエビ類は水槽に発生したコケ取りをしてくれる、素晴らしいタンクメイトです。
しかし、ディスカスはエビが大好物なので、食べられない大きさでも襲ってバラバラにしてしてしまいます。餌にされるので混泳はやめておきましょう。
反対に餌を食べないディスカスへ食欲を刺激するために使うことがあるほどです。この話はディスカスの餌でしているので、ご参考ください。
ヤマトヌマエビの特徴と飼育方法やミナミヌマエビの特徴と飼育方法で紹介しているので、ご参考ください。
プレコとは混泳不可
プレコは口が吸盤状になっており、流木や石の表面についたコケを削りながら食べる草食性の熱帯魚です。
肉食な部分もあり、その習性から夜間にディスカスの体表にへばりつき、ウロコをボロボロにしてしまう可能性が高いです。
プレコは泳ぐのが苦手でディスカスに狙われると逃げられないので、お互いに良い混泳相手ではありません。
プレコの特徴と飼育方法で紹介しているので、ご参考ください。
金魚は大きくなるので難しい
金魚は最大で30cmになる中型魚で、肉付きがあり泳ぐのも得意なので強い水流を発生させます。
強い水流はディスカスにストレスを与え、餌を食べなくなったり、トラブルを引き起こしてしまいます。小さいうちなら大丈夫ですが、混泳はやめておきましょう。
金魚の種類で紹介しているので、ご参考ください。
どうしても喧嘩してしまうときは?
ディスカスが喧嘩してしまった時用に飼育水槽は2個用意し、いつでも隔離できるようにしておきましょう。それが難しい場合はセパレーターを購入しておいてください。
ディスカスの混泳についてまとめ
今回はディスカスの混泳について紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。
ディスカスは気性が荒い性格で、最初はうまく混泳出来ていても、いつ攻撃性が増してくるかわからない熱帯魚です。さらに、混泳相手にストレスを感じて元気がなくなることも珍しくありません。
そういったリスクがあると知った上で混泳に挑戦してくださいね。
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