ピクタスキャットの特徴
ピクタスキャットは南米に位置するペルーやコロンビアに生息している小型のナマズです。英名ではPimelodus pictusと書きます。別名でピロメディアピクタスと呼ばれています。
体色は銀色をベースに美しい黒色の斑点模様が入っています。光量が強い環境では色が薄くなってしまいます。色をはっきりさせたいときは、明るい場所と暗い場所を用意して明暗をはっきりとさせてください。
胸鰭と背びれには鋭いとげがあるので、触るときには注意が必要です。また、混泳相手を傷つけてしまう可能性があります。
ナマズの仲間は水底でじっとしていることが多いですが、ピクタスキャットは昼夜問わず、ひげを伸ばして餌を探しながら活発に泳ぎ回ります。また、群れで泳ぎ回ることを好んでいるため、複数で飼育すると喜んでくれます。成長するにつれて攻撃的になるため、小型の熱帯魚との混泳には注意が必要です。
体の大きさ
ピクタスキャットは最大で15cm、平均すると10cmほどの小型のナマズです。遊泳力があるものの、小型の45cm水槽で飼育することができます。
寿命
ピクタスキャットの寿命は平均して8年です。慣れれば飼育しやすいですが、水質環境の変化には敏感で飼育し始めには注意が必要です。
ピクタスキャットの値段と販売場所
ピクタスキャットの値段は1500円~2000円ほどです。
小型ナマズのなかでは販売量が多い方で、ホームセンターなどのペットショップコーナーでも見かけることがあります。確実に手に入れるなら、熱帯魚専門店に行くか、ネットショップで購入しましょう。
輸入直後のナマズは環境の変化で弱っていたり、餌不足で痩せていることが多いです。元気に泳いでいるか、お腹がしっかりと太っているか確認しておきましょう。
ピクタスキャットの飼育方法
ピクタスキャットは飼育しやすく、初心者向けの熱帯魚です。しかし、環境の変化には弱いため、飼育し始めの時や季節の変わり目には注意が必要です。
飼育に必要なもの
ピクタスキャットの飼育に必要な水槽の大きさは横幅で45cm水槽です。群れで飼育するときは60cm水槽を用意してください。
フィルターは45cm水槽なら外掛け式、60cm水槽なら上部式が一般的です。遊泳力があり、酸素が多い環境を好んでいるため、強い水流を作り出してあげましょう。
底砂はない方が掃除は楽ですが、ライトの光が水槽の底から反射してピクタスキャットの色が薄くなる可能性があります。底砂は薄くでもいいので敷いておくといいでしょう。
適している水温と水質
ピクタスキャットの飼育に適している水温は24度~28度、水質は中性を好んでいます。低水温に弱いので20度を下回るようになったら水槽用のヒーターを用意してください。
環境の変化に敏感なので、急激な水温の変化や水質の変化はかなり危険です。季節の変わり目には早めに水槽用のヒーターを導入しましょう。また水替えは毎週コンスタントに1/3ほど行うようにし、古い水を一気に変えるのは避けておいてください。
水槽のレイアウト
ピクタスキャットの水槽のレイアウトには何も入れない方がいいです。
ナマズでありながら隠れ家を必要とはしておらず、石や流木を入れると遊泳スペースが狭くなってストレスを抱えてしまいます。どうしても何か入れたいときは、遊泳スペースを確保したうえで最小限のレイアウトにしておきましょう。
水流が強く、酸素量が多い環境を好んでいます。フィルターの水の吐き出し口をうまく調整して、水槽全体に水流が行き届くようにしてください。
おすすめの餌と与え方
ピクタスキャットの餌は肉食魚用のミニキャットがおすすめです。口が下についており、沈下するタブレット形状の餌は食べやすいです。ただ餌の好き嫌いは少なく、熱帯魚の餌であればなんでもよく食べてくれます。
反対に大食漢でたくさんの餌を必要とします。餌の量が少ないとお腹がへっこんでしまうため、餌不足にならないように注意してください。餌の頻度は1日2回、2分~3分で食べきれる量を与えましょう。
餌を食べないときは環境の変化でダメージを受けている可能性があります。基本的には様子見となりますが、食いつきの良い冷凍赤虫やメダカなどの生き餌を与えてみるも効果的です。
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ピクタスキャットの混泳相性
ピクタスキャットは混泳できますが、混泳相手は選ぶ必要があります。おすすめの混泳相手は体長が5cm以上で、中層~上層を泳ぐ熱帯魚です。トランスルーセントグラスキャットやコンドテトラなどが混泳させやすいです。しかし、ピクタスキャット自体が落ち着きがないため、他の熱帯魚がメインの水槽での混泳はおすすめできません。
混泳は難しいタイプは2種類あります。1つめが小型の熱帯魚です。肉食性が強く口に入る大きさの生き物は食べようとするので、ネオンテトラなどの小型カラシンやエビ類は危険です。
2つめは同じ水底に生息する生き物です。水底を素早く泳ぎ回るため、コリドラスやポリプテルスといった熱帯魚と混泳させると餌を奪ってしまいます。また、体には鋭いとげがあるので、混泳相手を傷つけてしまいます。