メダカの寿命はとても短く、ペットとして飼育できる期間は長くありません。その分、繁殖がしやすく、子供を産んで次の世代につなげていく力があります。
今回はそんなメダカの寿命や老衰が近いときのサイン、水槽で長生きさせる飼育方法、死因など詳しく紹介していきます。
メダカの寿命はどのくらい?
メダカの寿命は1年~1年半です。
春から夏にかけて生まれたメダカの稚魚は、秋までにたくさんの餌を食べてすくすくと成長します。そして冬は水底で越冬し、次の春になると繁殖をして寿命を迎えます。
水槽の飼育だと天敵や病気の心配が無いので、長生きさせやすく、メダカの寿命は平均して2年ほどあります。メダカの最長の寿命は5年という記録があります。
白メダカや黒メダカ、ヒメダカなどメダカの種類によって寿命が変わることはありません。しかし、観賞魚として品種改良されたメダカほど血筋が濃くなって、死にやすい傾向にあります。ダルマメダカなど特殊な体型で泳ぐのが苦手なメダカも飼育も難しく、寿命が短くなりやすいです。
メダカの寿命が近いときのサイン
メダカの寿命が近いときは次の5つのサインがみられます。このような兆候が見られたら、寿命が近いので、隠れ家になる水草を入れて、静かに暮らせる環境を用意してあげましょう。
老衰が近いサイン
- 泳ぎ方がおかしい。フラフラしている
- 水底でじっとしている
- 体のツヤがない
- 尾ヒレや尻ヒレに張りがない
- ゆっくりと泳いでいる。泳ぎにキレがない
メダカを長生きさせる飼育方法
メダカを長生きさせる方法は難しくありません。雑に扱っていると短命になってしまいますが、きちんと飼育環境を整えておくと、長生きしてくれますよ。
水温を低めにする
メダカは水温が高いと新陳代謝が活性化して、短命になります。寿命を長くしたいときは水温を低めの18度前後して、運動量を低下させましょう。
メダカに適している水温で紹介しているので、ご参考ください。
餌を少なめにする
メダカは餌を与えたらお腹がパンパンになるまで食べようとします。満腹状態を何度か繰り返していると、肥満になって病気にかかる可能性が高くなります。
餌の頻度は2日に1回まで減らし、腹八分を目安に餌の量を制限していきましょう。
メダカにおすすめの餌で紹介しているので、ご参考ください。
繁殖をさせない
繁殖はメダカのエネルギーを多く消耗するので、繁殖をさせない方が寿命が長くなります。繁殖をさせないときはオスだけやメスだけで飼育しましょう。
メダカのオスとメスの見分け方で紹介しているので、ご参考ください。
水換えをする
メダカの飼育水はどんどん汚れてくるので、定期的に水換えをして新鮮な状態を保たないといけません。水槽の水換えをしないと細菌が繁殖して、メダカが病気にかかってしまいます。
水換えの頻度は1週間に1回、1/3ほど交換するようにしてくださいね。
メダカの寿命以外の死因
天敵に襲われる
メダカは年老いてくると運動量が落ちるので、天敵に捕食される確率が上がり、寿命を迎える前に死んでしまいます。
主なメダカの天敵はタガメやヤゴ、ミズカマキリ、ゲンゴロウなどの水生昆虫やザリガニなどの甲殻類、サギやカワセミなどの鳥類です。
飼育下ではメダカのビオトープをしているときにトンボが産卵をしに来るので、ヤゴに注意しないといけません。気づいたら全滅することもありますので、こまめにメダカの飼育数をチェックしておきましょう。
病気にかかる
寿命が近いメダカは体力が無いので、急激な水温差や水質悪化によって病気にかかりやすい状態です。
また、病気にかかると自分で治癒できるほどの体力も無いので、そのまま死ぬ可能性が高いです。病気にならないようにしっかりと水換えをして、予防してください。
かかりやすい病気や治療方法についてはメダカの病気で紹介しているので、ご参考ください。
メダカの寿命についてまとめ
メダカの寿命は1年ととても短いですが、水槽の飼育では長生きさせやすいので、頑張って大切に育ててあげてください。
生後1年ほど経過すると病気にかかる可能性がとても高くなります。長生きさせたいときは病気にかからないように、水温の変化に注意してたり、こまめに水換えをしてあげてくださいね。
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