ミナミヌマエビに餌をあげようにも魚が全て食べてしまい、餌をちゃんと食べられているのかなと心配になることがあります。エビ専用の餌も見かけることが少ないので、何をあげればいいのかもわからなくなりますよね。
今回はそんなミナミヌマエビの餌について詳しく紹介していきます。
ミナミヌマエビは何を食べるの?専用の餌はいらない?
ミナミヌマエビはコケなどの柔らかい植物や水草、石に付着している植物性プランクトンなどの微生物を食べています。
植物性プランクトンは水槽飼育でも自然と発生してくるので、専用の餌をあげなくても問題ありません。しかし、増えやすい環境と増えにくい環境がありますので、餌が必要かどうかは飼育環境次第になります。
餌がいらない飼育環境
ミナミヌマエビの餌になる植物性プランクトンが水槽内で発生していれば、餌なしでも大丈夫です。
プラントンを増やすためには、流木や水草をたくさんいれて、ライトの光量を強くしておきます。生き物のフンと日光を栄養にして、流木や水草の周りに住み着き始めます。飼育している魚が多いほどフンの量が増えるので、植物性プランクトンが増えやすくなります。
屋外飼育のビオトープだと日光が強いので、植物性プランクトンがどんどん増えるので、餌はいらないです。
他にも飼育数が2〜3匹と少ないときや混泳相手がいる時は食べ残しを拾って食べているので、餌をあげなくても大丈夫です。
餌を準備したほうがいい飼育環境
ミナミヌマエビの飼育数が多かったり、ベアタンクなどシンプルなレイアウトにしているときは餌が必要です。特にヤマトヌマエビなど他のエビ類がいると苔の取りあいになってしまいます。
それでも体が小さいため、必要な餌の量は少なく、混泳している魚の食べ残しを食べることができますので、基本的に餌は必要ありません。気になる方は週に1度は食べれているか確認してあげてくださいね。
ミナミヌマエビにおすすめの餌
ミナミヌマエビは雑食性で食欲旺盛なので、どんな餌でも食べてくれますよ。食べ残しが出やすいフレーク上の餌やタブレット上の餌は注意が必要です。
淡水魚の餌
メダカの餌や金魚の餌は粒が小さくて食べやすいので、ミナミヌマエビのメインの餌としておすすめです。値段も安く、簡単に手に入れることができます。
たくさんの量を食べることはできないので、メダカの食べ残し程度にあげられるとちょうどいいです。1匹につき2粒もあれば十分です。
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ひかりエビ
ひかりエビは同じエビ類であるレッドビーシュリンプ専用の餌で、食いつきがいい植物性の人工飼料です。
エビの成長に必要な栄養が含まれており、ミナミヌマエビの繁殖を狙う人におすすめです。繁殖を狙う方はミナミヌマエビの繁殖方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
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プレコの餌
ミナミヌマエビは植物食生が強く、プレコ用の餌を好んで食べます。
プレコの餌はタブレット上で沈むので餌として与えやすいですが、1粒が大きいので、食べ残しには注意してください。
また、熱帯魚と混泳していると餌を奪わやすいので、よく観察しておきましょう。
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ウィローモス
ウィローモスは水草ですが、ミナミヌマエビが主食にしている微生物はウィローモスなどのコケ類によく繁殖するので、ウィローモスをいれていると餌不足がおきにくくなります。また新芽も食べられるので、ぜひいれてあげてくださいね。
ミナミヌマエビの餌として代用できる家にあるもの
ミナミヌマエビをたくさん飼育している人であれば、野菜をあげて、それに喜んで群がるミナミヌマエビの姿を楽しむことができます。野菜はエビ専用の餌がないときの代用品としても使えます。
飼育数が少ない時は食べ残しに注意してください。
ほうれん草
ミナミヌマエビではめったにありませんが、レッドビーシュリンプでは餌の食いつきが悪いときに、ゆでたほうれん草を使うことがあります。無農薬で育成したほうれん草しか使えないので、自家栽培しておきましょう。
小松菜
ミナミヌマエビは小松菜も食べてくれます。やわらかいものしか食べられないので、ゆでてあげましょう。最初は餌と気づいてくれませんが、1日置いておくと食べてくれますよ。こちらも無農薬であることが必須です。
きゅうり
ミナミヌマエビはきゅうりも食べます。こちらも無農薬であることが必須です。家に餌がないときはあげてみましょう。
ブロッコリー
ミナミヌマエビはブロッコリーの葉だけではなく、芯も食べます。こちらも無農薬を選んで、ゆでてからあげましょう。芯は硬いので、刃物で切り傷をいれてあげると食べやすいですよ。
ミナミヌマエビの餌の量や頻度は?
ミナミヌマエビは水槽内に繁殖している微生物を食べているので、通常の飼育ではあまり餌をあげる必要がありません。
水槽を立ち上げたばかりで水が綺麗な時や、餌をいれた時にせわしなく探す様子を観察できたら餌不足の合図なので餌をあげましょう。
餌の頻度は週に2回、粒状の餌であれば1粒、フレーク状の餌であれば1かけらもあれば十分です。
飼育数が多いときや繁殖を狙っている時は2日に1回、しっかりと餌をあげましょう。
ミナミヌマエビが餌を食べない時は?
ミナミヌマエビに限らず、淡水のエビは足を常に動かして餌を食べています。足を動かしていない状態はほとんどなく、体調が悪い可能性があります。
購入したばかりのミナミヌマエビだと新しい環境になれていないので、1週間ほどは様子をみてあげましょう。その際には餌になる微生物が増えやすいように、水草をたくさん植えておいておくと安心です。
水草に入れる前には、水あわせをしっかりと行なって、環境の変化に適応できるようにしてあげてくださいね。
ミナミヌマエビの餌についてまとめ
今回はミナミヌマエビの餌について紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。
ミナミヌマエビは水槽に発生する植物性プランクトンを餌にしており、魚の食べ残しも食べているので、専用の餌をあげることはほとんどありません。
飼育数が多い時や、水槽を立ち上げたばかりの時は餌をあげることを考えましょう。理想は自然に植物性プランクトンが増える環境を用意して、餌切れを起こさないことです。
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