30cm水槽は小型水槽と言われており、小型の熱帯魚を数匹ほど飼育することができます。水量が少ないことから飼育難易度は高くなりますが、慣れてくると非常に複雑なレイアウトも楽しむことが出来ます。
今回はそんな30cm水槽で飼育できる熱帯魚やおすすめの商品、水量や全体の重さについて紹介します。
30cm水槽で飼育できる熱帯魚
横幅で30cmの水槽は規格水槽の中では最も小型で、場所を選ばずにインテリアとして活躍してくれます。
しかし、飼育できる生き物の種類には限りがありますし、水量が少ないことから、水質の悪化が早いというデメリットもあります。週に1回は水を1/3ほど交換して、水質の維持が必要です。
初心者には手間がかかるサイズの水槽ですが、慣れてくると狭さを感じさせない素晴らしいインテリアを作ることも出来ますので、挑戦する価値はあります。
3cmの生き物 | メダカ、ネオンテトラ、カージナルテトラ、ラスボラ、クラウンキリー、プリステラ、アカヒレ、ミナミヌマエビ、レッドビーシュリンプ |
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5cmの生き物 | グッピー、プラティ、コリドラス |
30cm水槽の飼育数の目安
水槽の奥行き | 魚の大きさ | 飼育数 |
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スリム(15cm) | 3cm | 5匹~7匹 |
スリム(15cm) | 5cm | 2匹~3匹 |
規格(20cm) | 3cm | 10匹 |
規格(20cm) | 5cm | 4匹~6匹 |
キューブ(30cm) | 3cm | 13匹~17匹 |
キューブ(30cm) | 5cm | 7匹~10匹 |
おすすめの30cm水槽と水量
30cm水槽には便利な水槽セットから、インテリアに優れたフレームレス水槽、飼育スタイルに合わせた様々な水槽サイズがあります。
それぞれのおすすめ商品を紹介していきます。
紹介する30cm水槽
- 水槽セット
- フレームレス水槽
- キューブ水槽
- ハイタイプ水槽
- ロータイプ水槽
安価に揃えるなら水槽セット
「金魚元気 水きれいセットS」は30cm水槽の中でもダントツに値段が安く、金魚やメダカなど、初めて飼育に挑戦してみたいという方におすすめです。
セット内容が豊富で、これ1つで飼育を始めることが出来ます。他には照明や冬にはヒーターを準備できれば完璧ですね。
大きさ | 幅31cm×奥行16cm×高さ24cm |
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水量 | 9.2L(水位-3cmで計算) |
重さ | 1.9kg(本体)+9.2kg(水) |
セット内容 | ガラス水槽、蓋、フィルター、エアチューブ、エアーポンプ、人工水草、バックスクリーン、カルキ抜き |
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こちらの「サイレントフィット 30cm水槽セット」は白色がベースになっています。奥行きはスリムで静音タイプのフィルターがついているため、インテリアとして場所を選ばずに使いやすい水槽です。
台所やテーブルの端など、部屋のちょっとした場所におきたいときにおすすめです。
大きさ | 幅31cm×奥行16cm×高さ24cm |
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水量 | 9.2L(水位-3cmで計算) |
重さ | 1.7kg(本体)+9.2kg(水) |
セット内容 | ガラス水槽、蓋、フィルター、カルキ抜き、水質調整剤 |
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美しいインテリアになるフレームレス水槽
フレームレス水槽はフレームがないので、鑑賞スペースが広く感じます。特に30cm水槽は幅がないので、受ける印象の差は大きいです。
大きさ | 幅30cm×奥行20cm×高さ25cm |
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水量 | 11.8L(水位-3cmで計算) |
重さ | 4.1kg(本体)+11.8kg(水) |
セット内容 | ガラス水槽、蓋、蓋受けホルダー |
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6点セットでは餌と外掛け式フィルタ-、カルキ抜きがついたセットです。まだ周辺の用品を持っていないときはこちらを購入すると良いですよ。
セット内容 | ガラス水槽、蓋、蓋受けホルダー、外部フィルター、水質調整剤、カルキ抜き |
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奥行きがあるキューブ30cm水槽
クリスタルキューブ水槽は奥行きが30cmあり、上から見たときに正方形になる水槽です。奥行きがあることで流木や水草などのレイアウトをする余裕が出てきます。
側面のガラスはシリコンで接着されており、フレームがないので、広々と観察することが出来ます。
大きさ | 幅30cm×奥行30cm×高さ30cm |
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水量 | 22.3L(水位-3cmで計算) |
重さ | 5.5kg(本体)+22.3kg(水) |
セット内容 | ガラス水槽、蓋、蓋受けホルダー |
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迫力があるハイタイプ水槽
ハイタイプは高さが50cmもある30cm水槽で、他の形状にはない迫力が出てきます。
背丈の高い水草を飼育したり、底砂の量を増やすことが出来ます。他にも子供のエンゼルフィッシュなど、体高がある熱帯魚にもおすすめです。
大きさ | 幅30cm×奥行30cm×高さ50cm |
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水量 | 39.1L(水位-3cmで計算) |
重さ | 2.5kg(本体)+39.1kg(水) |
セット内容 | ガラス水槽、蓋、蓋受けホルダー、水槽マット |
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上からも鑑賞しやすいロータイプ水槽
ガラスの水景は高さのない30cm水槽です。
らんちゅうなどの金魚やメダカ、ベタ、グッピー、観賞用エビ、ザリガニなど水槽の高さが必要ない生き物を飼育するのに適しています。
大きさ | 幅30cm×奥行20cm×高さ14cm |
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水量 | 5.8L(水位-3cmで計算) |
重さ | 3kg(本体)+5.8kg(水) |
セット内容 | ガラス水槽、蓋、蓋受けホルダー |
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30cm水槽の周辺設備
30cm水槽の水槽台
一般的な30cm水槽は本体と水の重さを合計すると20kgほどになります。
しっかりとした台であれば問題ありませんが、4本足のテーブルに置くとぐらついて危険ですので、専用の水槽台を設置してください。
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30cm水槽のヒーター
必要なヒーターのワット数は水量によって決まります。水量が20L以下の30cm規格水槽なら40Wを、50L以下のキューブ水槽だと80Wのヒーターが必要です。
ヒーターのW数は一定の温度になると停止するので、レイアウトの邪魔にならない程度であれば、W数が高い分には問題になりません。温度調節機能があるヒーターを購入しておくことをおすすめします。
おすすめの水槽用ヒーターで詳しく紹介しているので、ご参考ください。
30cm水槽の底砂
30cm水槽で、砂の厚みを1cmにするために必要な量の目安を紹介します。商品によってkg(キログラム)とL(リットル)で表記されているので両方紹介します。
砂の厚みは2cm~5cmにすることが多いです。
水槽の大きさ | 1cmにする砂の重さ | 1cmにする砂の容量 |
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30cm(横幅)×15cm(奥行) | 0.3kg | 0.4L |
30cm(横幅)×20cm(奥行) | 0.4kg | 0.6L |
30cm(横幅)×30cm(奥行) | 0.6kg | 0.8L |
照明
照明は鑑賞しやすくするだけではなく、熱帯魚の発色を良くする効果があります。
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光量が強すぎたり、点灯の時間が不規則だとコケが生えやすくなるので、タイマーを使って時間管理しましょう。
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30cm水槽の立ち上げ方法
30cm水槽の立ち上げでもっとも注意して欲しいポイントが、水槽を立ち上げてすぐに魚を入れないことです。
その理由は、魚のフンや餌の食べ残しは非常に有害な物質ですが、水槽内にはこれらを無害な物質に分解してくれるバクテリアがいます。しかし、立ち上げたばかりの水槽ではバクテリアが十分におらず、1週間もしないうちに危険な環境になってしまうからです。
安全に行く場合、最初にパイロットフィッシュといって、1ヶ月ほど魚を飼育してから、メインの生き物を入れることをおすすめします。
水槽立ち上げの順番
- 砂利や流木、水草を水洗いしておく
- 水槽の置き場所を決める
- 水槽に砂利や流木などのレイアウトを設置する
- フィルターやヒーターを設置する(電源は入れない)
- カルキを抜いた水道水を入れる
- フィルターなどの電源を入れる
- 1時間ほどで水の濁りがとれる
- パイロットフィッシュを1ヶ月飼育する
- メインの魚を入れる
水槽の立ち上げ方法でも詳しく紹介しているので、ご参考ください。
30cm水槽についてまとめ
今回は小型水槽の代表格でもある30cm水槽について紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。
横幅が30cmしかないので、複雑なレイアウトや群泳を楽しむことは出来ませんが、スペースをとらないので、場所を選ばずに自宅のインテリアとして活躍させやすい大きさです。
将来、熱帯魚飼育にはまっていけば、繁殖用水槽としても活躍してくれるため、購入しておいても損はないサイズですよ。
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