広告 ハムスターの温度管理 ハムスターの飼い方

ハムスターに適している温度と湿度|室温と温度管理は?

2019-09-25

ハムスターの生息地は日本とは異なり、年間を通して暖かく、乾燥した地域に生息しています。そのため、飼育をするときには温度と湿度の調節が必要です。

今回はそんなハムスターに適している温度や湿度を紹介し、温度が低いときや高いときに起きる問題点、温度の調節方法について紹介してきます。

ハムスターの飼育に適している温度と湿度

ハムスターの温度

ハムスターに適している温度と湿度は以下の通りです。

温度 18度~27度
湿度 40%~60%

ハムスターはシリアやカザフスタンなどの中東に生息しており、乾燥した熱帯地域を好んでいます。そのため少しの水分でも生きていけたり、餌になる草や昆虫類の数が少ないため、長い距離を歩いて餌を探したり、ほっぺたで巣穴まで持って帰る能力が進化してきました。この環境は日本とは大きく異なります。

日本でハムスターに適した温度が保たれてるのが5月~10月であり、この6ヶ月間以外はなにかしらの対策が必要です。

また、湿度は年間を通して平均的に60%~75%はあるので、日本はハムスターにとって多湿な環境であり、年間を通して湿度対策は重要です。ハムスター専用に温湿度計を購入しておき、ケージ内にいれて毎日数値をチェックしてあげましょう。

ハムスターの温度や湿度が適切ではないときに起きる問題

ハムスターの温度

ハムスターは体が小さいので、少しの環境の変化が致命傷になってしまうことも少なくありません。温度の高低だけではなく、急激な温度差にも注意するようにしてください。

紹介する問題

  • 温度が高い時
  • 温度が低い時
  • 湿度が高い時

温度が高い日は脱水症状に注意

30度を超えるような温度が高い環境だと脱水症状を引き起こす可能性があります。

普段からたくさんの水を飲む習慣がないので、脱水症状が近くなっても一気に水を飲むことはしません。緊急事態の時にはきゅうりキャベツなどの水分を多く含んだ野菜を与えるようにしてください。

温度が低いと冬眠する

ハムスターは10度を下回ると冬眠する可能性があります。

野生のハムスターは冬眠を行うことで越冬することが出来ますが、冬眠前にはたくさんの栄養をとって十分に太っている必要があり、飼育下で冬眠の準備が出来ていることはほとんどありません。

冬眠をさせるとそのまま死んでしまうため、冬眠をさせないように注意してください。

ハムスターの疑似冬眠で紹介しているので、ご参考ください。

湿度が高いと菌やダニが繁殖する

湿度が高いと菌やダニが繁殖しやすくなったり、おしっこの臭いが強くなります。そして、ハムスターに強いストレスを与え、病気にかかる可能性が高くなります。

ハムスターのケージの温度と湿度を保つ方法

ハムスターの温度

季節別に、ハムスターのケージの温度調節の方法について紹介していきます。部屋の温度とケージ内の温度は異なるので、かならずハムスターのケージ内の温度を計測するようにしてください。

夏の暑さ対策

ケージの温度が27度を超えてきたら対策を始めましょう。

最初は大理石やアルミなどの小さいひんやりプレートを設置しておき、ハムスターがそこで休むようになるのかチェックしておきます。

温度が30度を超えてきたら、昼間はエアコンを使って27度を維持するようにしてください。

ハムスターの夏の暑さ対策で詳しく紹介しているので、ご参考ください。

冬の寒さ対策

床材に埋もれるハムスター

ケージの温度が18度を下回ってきたら対策が必要です。10度近くには絶対にならないように注意してください。

気温下がってきたら、床材を多めにします。そして、ハムスター用のヒーターを購入し、ケージの下に設置します。暑くなった時に逃げられるように、ケージの1/3ほど熱すれば大丈夫です。

本格的な冬に入ってきたら、暖房をいれてあげましょう。

ハムスターの冬の寒さ対策で紹介しているので、ご参考ください。

春と秋に考えておくこと

春と秋は昼夜の気温差が激しいため、温度をこまめにチェックしておきましょう。

夜には冷え込むことが多いため、床材は多めに入れておいた方が安心です。ヒーターも設置しておき、そこで暖まる様子がなければ外すようにしてください。

年間を通した湿度対策

湿度が下がって乾燥しやすい冬は加湿器を使います。しかし、日本で湿度が40%を下回ることはほぼないので、気にする必要はありません。

問題は梅雨に湿度が70%を超える日が続くときです。基本的には窓や扉を開けておき、風通しが良い場所にケージをおいておけば湿度は低くなります。扇風機の風が直接当たるのは嫌がるので、置き場所には注意してください。

湿度が上がりやすい夏には次の5つをしておけば、乗り切ることができますよ。

チェックポイント

  • ケージを金網タイプに交換する
  • おしっこをしたらすぐに捨てる
  • 空気がこもりやすい巣箱は毎週掃除する
  • ハムスターに風を向けないように扇風機をつけて、部屋の空気を循環させる
  • 除湿器を使う

ハムスターの温度についてまとめ

ハムスターの温度

今回はハムスターに適している温度と湿度や対策方法について紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。

ハムスターは体が小さく、急に温度が変わって、そのまま弱ってしまうということも少なくないので、必要なグッズは早めに揃えておくと安心です。

毎日、温湿度計をチェックして、いち早く対応できるようにしておいてくださいね。

  • この記事を書いた人

高木 浩二

ペットの中でも熱帯魚が一番好きで、飼育履歴は10年以上あり、ペットショップでアルバイトをしていました。今は多くの書籍やショップ店員との交流で最新情報をアップデートしています。あいまいな情報をなくして、はっきりと最後まで責任を持って飼育ができるのかどうかイメージを湧いてもらえるようにしていきます。正しい情報の掲載に努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。

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