淡水エイの人気の種類と飼育方法を詳しく紹介します!値段や小型種、必要な飼育設備は?

熱帯魚専門店に通っていると、たまに淡水エイが販売されているのを見かけることがあるのではないでしょうか。エイって自宅でも飼育できるんだと興奮した瞬間でもありました。一般の熱帯魚とはまた異なる生態系でその独特な魅力は測りしれません。今回はそんな淡水エイについて習性や人気の種類、必要な飼育設備など飼育のコツを詳しく紹介します。

淡水エイってどんなエイなの?

淡水エイ
淡水エイとは文字通り、淡水でも飼育できるエイのことです。通常の海水に生息しているエイを個人で飼育するのは困難ですが、淡水エイは比較的体が小さいので個人向けの観賞魚として普及してきました。

淡水エイと呼ばれるエイには、東南アジアに分布している淡水でも飼育することができるが、多少の塩分が必要なアカエイの仲間と、南米に分布している純粋な淡水で飼育できるポタモトリゴンの仲間がいます。普及しているのは後者のポタモトリゴンの仲間なので純淡水で飼育することができます。

同じ模様をしている個体はおらず、同種でも模様がかけ離れていることもよくあります。

淡水エイには尾ビレに毒針を持っており、刺されると失神することがあるので注意しなければなりません。混泳魚も危険なので針を切り落としてしまうか、プラスチックカバーをつけることが多いですよ。

エイの魅力はその特殊な体形だけではなく、ペットとして人間にも慣れてくれるところです。顔を近づけると餌ほしさに水槽の前面に腹部を近づけて立ち上がるような仕草を見せてくれます。普段は見れない可愛い口に癒されますよ。

淡水エイの人気の種類

淡水エイは種類によって模様がさまざまなので、気に入った模様から選ぶことが多くなると思います。しかしとても水質に敏感で初心者が飼育するには困難な種類もいます。ここでは初心者におすすめの種類などあわせて紹介していきますね。

スティングレイという名称は毒針を持ったエイの英語名のことです。模様とスティングレイを足し合わせて種類名になっていることが多いですよ。

ポルカドットスティングレイ

ポルカドットスティングレイ

分布
アマゾン河
体長
60cm
販売価格
10,000円〜80,000円

淡水エイの中でもっとも人気の種類です。はっきりとした色合いの黒をベースに大小様々な白い水玉模様がいくつもあります。エイの中でも大型になるので、120cm水槽が必要になってきます。個体によって模様差が激しいので、購入前にはしっかりと自分の目で確認しておきましょう。尾の付け根に3つのトゲ状の突起があるので、水槽内に手を入れるときは注意が必要です。

この種類はスポットの入り方で名称がかわり、スモールスポットポルカドットや純血のダイヤモンドポルカドットなどがいます。形状では突然変異がおり、バットマンスティングレイという個体がまれに入荷されることがあります。体盤が円盤型ではなく、頭部から先がなく上から見るとコウモリのような形をしています。かなり珍しく1匹20万円前後で取引されています。

オレンジスポット淡水エイ(モトロ)

オレンジスポット淡水エイ(モトロ)

分布
アマゾン河、タプラタ川
体長
40cm
販売価格
20,000円〜80,000円

淡水エイの入門種としておすすめの種類です。比較的丈夫で入荷量が多いので、安価で模様も選びやすいですよ。グレーをベースにオレンジのスポットが特徴的です。活動的なので、昼間でも元気に泳いでいる姿を鑑賞することができます。スポット模様があるエイは大きくなるにつれてスポットが小さくなることがあるので注意が必要です。

アマゾン淡水エイ(ヒストリックス)

分布
アマゾン河
体長
30cm
販売価格
10,000円〜20,000円

淡水エイの中では小型で安価なので飼育しやすいと思われますが、水質に敏感で非常に飼育が難しい種類です。体色の個体差が激しく、グレーをベースに黒い斑点模様の個体や黒をベースにオレンジの点が入っている個体など様々です。珍しい体色が見つかることもありますよ。

タイガースティングレイ

分布
ペルー
体長
60cm
販売価格
30,000円〜50,000円

大型の淡水エイで長い尾をもっており、180cm以上の水槽が必要になります。体色は名前の通りオレンジ色をベースにして虎の模様がはいっています。ペルー産の淡水エイは幼魚の時は体色が薄いですが、30cmを超えてくると急に綺麗になる種類が多いです。状態が良くなると黒とオレンジのコントラストがとても綺麗になっていきますよ。

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淡水エイに必要な飼育設備

淡水エイの飼育
淡水エイは体が円盤状なので体長以上に大きな水槽が必要になります。また水質の変化に弱いので水質を維持できる環境を整えてあげる必要があります。

水槽の大きさ

体盤の大きさが15cm以下の時は60cm水槽、30cm以下の時は90cm水槽、30cmを超えると奥行き60cmの120cm水槽、50cmを超えたら180cm水槽を用意してあげましょう。尾の長さを考えると水槽の移動も大変なので、なるべく早めに大きな水槽に移動させてあげてくださいね。複数飼育の時にはワンランク上の水槽を準備してくださいね。

フィルター

淡水エイは大食感なので、強力なフィルターが必要です。120cm以下の水槽では上部式フィルターと外掛けフィルターを併用し、それを超える時はオーバーフロー方式にしましょう。フィルターはのスポンジは毎週確認して掃除をしてくださいね。

淡水エイ水槽のレイアウトは?

淡水エイの飼育
淡水エイは横幅も縦幅も大きいので、狭い水槽では障害物をよけて移動するのが難しくなります。流木や石はなんども動かされて、水草は引き抜かれることが多くなるため、最初は何もいれないベアタンクで飼育するのがおすすめです。

飼育に慣れてくると5mmほどの角がない底砂を引いてあげましょう。砂の中に潜って、獲物がいないか砂を漁る習性を観察することができます。1cmほど砂を入れると目だけ砂からだして、体全体を隠すようになってとてもかわいいですよ。

淡水エイにおすすめの餌

クリル
購入してきたばかりの淡水エイは飼育環境に慣れるまで餌付けしにくいので、ショップの人にどの餌をあげていたのかを確認して、同じものを与えるようにしましょう。

野生の淡水エイは川底に生息しているエビなどの甲殻類や水生昆虫を餌にしているので、それらの餌は餌付けが簡単です。生き餌でおすすめは金魚、ザリガニ、川エビ、アカムシ、ミルワーム、コオロギなどになります。乾燥餌ではクリル、人工飼料では肉食魚専用のタブレットなどが餌付いてくれる可能性が高いです。

1種類の餌だけだと栄養が偏るので、餌のバリエーションは多くして餌付けしておきましょう。特に長期間飼育することになるので、コスト面や容易さ考えると人工飼料へ餌付けできるかどうかは大切なポイントになりますよ。

餌の与え方

餌を見つけるのが上手ではない個体が多く、餌を食べる量が減って痩せてしまうことがあります。そんな時は口の近くまで餌を持っていく必要がありますが、危険な毒針を持っているの手であげるのはやめてくださいね。菜箸などを使って刺激しないようにゆっくりと置いてあげましょう。

淡水エイに適した水温、水質、水換えの頻度は?

淡水エイ
淡水エイは水質に敏感なので、飼育水には気を使う必要があります。飼育水の状態をコントロールできれば、飼育することは難しくありません。ここでは飼育水の管理について詳しく紹介していきますね。

水温

適している水温は24度〜27度です。体を大きくしたり、病気の予防をしたい時は27度前後で飼育しましょう。水換えの時に水温が急激に変化しないように注意してください。

水質

適しているpHは6.0〜7.0の中性です。これを維持し続けることがとても大事です。水槽を立ち上げたばかりの時はpHが減少しやすいので毎日計測しておきましょう。飼育前にパイロットフィッシュをつかってバクテリアを繁殖させておいてください。餌の量が多く、糞もたくさんするので有害物質のアンモニアや亜硝酸が増えやすいです。こまめに水換えしてあげてくださいね。

水換え

週に1回、1/4ほど交換してあげましょう。水質をこまめにチェックして有害物質が増えやすい環境だと週に2回換水する必要がでてくることもあります。水換えの頻度が多くなる時は、飼育数が多いか水槽が少ない、ろ過能力が低いのどれかなので、手間を減らすためにも環境を変えていきましょう。

淡水エイの販売場所は?

淡水エイ
淡水エイは見かけることが少なく、大型魚に力を入れている熱帯魚専門店で販売されていることがあります。ネット通販やオークションサイトで販売されていますが、状態を目で確認しておかないと心配になるので、なるべく信頼のおけるショップで購入することをおすすめします。

購入するサイズはいちばん飼育しやすい20cm〜30cmの個体がおすすめです。このサイズだと餌付けもしやすいので、将来的に飼育が簡単になりますよ。

元気な淡水エイの見分け方

淡水エイの飼育を難しくしている理由の一つに、日本の飼育水になじんでいないことがあげられます。南米で養殖された個体が入荷されてきますが、輸入状態が悪くて弱っていることが多々あります。ここでは避けたほうがいい個体の見分け方を紹介しますね。

  • 販売開始から2週間以上経過している
  • 痩せて腰骨が浮き出ている個体
  • 目が落ちてくぼんでいる
  • 体表に薄い膜が張っている
  • 体盤のふちが反り返っている
  • 餌を毎日食べていない
  • 呼吸が荒い
  • 噴水孔が閉じている

購入してきた淡水エイをすぐに水槽にいれないで!

淡水エイは水質の変化に弱いので、そのまま水槽にいれるとpHショックで死んでしまう可能性が高いです。他の魚以上に慎重に水合わせをしてあげてくださいね。

水あわせの方法

  1. 大きなケースを用意して淡水エイを水ごと入れる
  2. 細いホースを使ってサイフォンの原理でエイのケースに飼育水をいれていく
  3. 30分ほどかけてエイが入った水を倍にする。
  4. ケースの水を半分捨てる
  5. 改めて飼育水をエイが入ったケースにいれていく
  6. 水が倍になったら双方の水質をチェックして差がないことを確認する
  7. エイを水槽に入れる

淡水エイの繁殖方法

淡水エイは捕獲が禁止されているので販売されている個体は全て養殖された個体であり、難しいですが、繁殖が可能な魚です。メスの体内で受精する魚で、オスにはクラスパーという生殖器がついており、これをメスの排泄口につきさして直接受精させます。尻尾の付け根にありますので、3年ほど経過して成熟した個体であれば簡単にオスとメスを見分けることができますよ。

繁殖には健康に育った親がいることが大切なので、バリエーションに富んだ餌を餌付けしておきましょう。大きな個体を購入すると食べる餌が決まっていることがあるので、20cm前後の幼魚から飼育することが親魚育成のポイントになります。

繁殖期になるとオスがメスの上に乗りかかり、メスの体を噛むようになります。大きな傷にはなりませんが、メスにストレスがたまりやすいので注意が必要です。この行動をはじめて2週間ほど経過したら交尾が始まります。

淡水エイは卵胎生なので、仔エイがそのまま生まれてきます。共食いをすることもないので、水槽を隔離する必要はなく、稚魚には冷凍赤虫を与えていきましょう。

他種との混泳も頻繁に行われており、モトロ、ポルカドット、ヒストリックス、タイガーなどのハイブリット個体が販売されています。マニアの間では自分だけのお気に入りの模様を作ることに挑戦しているかたもいらっしゃいます。反対に、何も混ざっていない純血種は非常に高価ですよ。

淡水エイと混泳できる魚

アロワナ
同じ淡水エイ同士でも習性が異なるので、なるべく同じ種類のエイで飼育することをおすすめします。

他魚との混泳だと、プレコは淡水エイをなめまわして殺してしまうので、混泳はやめておきましょう。ポリプテルスも生活スペースが同じなのでうまくいかない時が多いです。

おすすめは中層で生活するアロワナやダトニオ、パロットファイヤーなどの大型魚です。どの魚も大食感なので、淡水エイに餌がいきわたるように飼育数を減らしておくことがポイントです。

淡水エイの寿命とかかりやすい病気

淡水エイの寿命は10年〜15年になります。

病気にかかるとなかなか治らないので予防が大切になります。複数の個体が元気がない時は水が悪くなっている可能性が高いので、水の状態をチェックして水換えを行なっていきましょう。1匹だけ元気がない時は寄生虫に感染している可能性があるので、別の水槽に隔離して体表をしっかりと観察していきましょう。

淡水エイは体の傷から菌に感染することがあり、感染すると小さな棉のようなものが付着しだします。薬には弱いので、換水を毎日行うことで自然治癒できるように促してあげましょう。どうしても治らない時は規定量の1/5で薬浴してあげましょう。

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