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デバスズメダイの飼育方法!病気や寿命、混泳、餌は?

2019-07-10

デバスズメダイは飼育しやすい海水魚として人気ですが、キスをするように喧嘩したり、意外にも病気にかかったり、飼育するためには基本はしっかりと抑えておかないといけません。

今回はそんなデバスズメダイの生態や特徴、おすすめの餌、体の大きさ、元気がなくなる理由など飼育方法について紹介していきます。

デバスズメダイの生態と特徴

デバスズメダイの飼育

デバスズメダイはスズキ目スズメダイ科スズメダイ属に分類される海水魚です。インド洋~太平洋の広大な海域に生息しており、サンゴ礁を中心に20匹以上の大きな群れを作って生活しています。

英名ではChromis viridisと書き、Chromis(スズメダイ属)とviridis(緑色)という意味があります。

体色はツヤのある薄い青色をしていますが、繁殖時期になるとオスのヒレは婚姻色で黄色になります。名前の由来は出っ歯から来ており、下あごについている歯が前方に向かって伸びていることから、名付けられました。

非常に体が丈夫で飼育しやすいことから、初心者にもおすすめの海水魚です。その丈夫さから、水槽の立ち上げ役でパイロットフィッシュとして選ばれることがあります。

ルリスズメダイ

※画像はルリスズメダイです。

ルリスズメダイという見た目がそっくりな種類がいます。こちらは青色がより濃くなっており美しいですが、気性が荒いので、混泳を楽しみたい方にはデバスズメダイがおすすめです。

ルリスズメダイの特徴と飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。

大人しい性格だが、喧嘩する

デバスズメダイは大人しい性格で混泳向きです。臆病な性格でもあるので、新しい環境に慣れていないときは、奥に隠れて出てこないことが多いです。

しかし、繁殖期になるとオスは縄張り争いのために喧嘩を積極的にしかけるので、混泳には注意が必要です。オス同士で喧嘩をするときはキスをするように口を開けて、つつきあいます。

喧嘩を避けるために、なるべく大きな水槽で飼育したり、隠れ家になるライブロックを多めに入れておきましょう。

体の大きさ

デバスズメダイの大きさは最大でも7cmの小型の海水魚です。

寿命の長さ

デバスズメダイの寿命は平均して2年~3年です。きちんとした環境を整えることで、3年以上でも生きてくれることもありますよ。

デバスズメダイの飼育に必要なもの

デバスズメダイ

飼育に必要なもの

  • 水槽
  • ろ過フィルター
  • 底砂
  • ライト
  • 水槽の蓋
  • 人工海水の元、比重計

水槽の選び方

水槽

デバスズメダイは小型の熱帯魚なので、45cm水槽以上あれば飼育することができます。

しかし、単独飼育には向いておらず、群泳をすると落ち着くので、最低でも60cm水槽を用意してあげましょう。

飼育数の目安は45cm水槽で7匹、60cm水槽で12匹です。

おすすめ商品と選び方

ろ過フィルターの選び方

ろ過フィルターは水槽の大きさによって必要なろ過力が変わってきます。

45cm水槽以下だと外掛けフィルター、60cm水槽~120cm水槽だと上部フィルターを使うことが多いです。

おすすめの外掛けフィルターおすすめの上部フィルターで紹介しているので、ご参考ください。

底砂の選び方

デバスズメダイの底砂は水質を弱アルカリ性に維持期出来る、海水魚用の底砂を使います。

必要な砂の量については45cm水槽60cm水槽で紹介しているので、ご参考ください。

おすすめのライト

ライト

ライトは観賞用だけではなく、デバスズメダイの発色をよくするために重要なものです。なるべく光量が強い物を選んでください。

ライトの色は白色ではなく、海の色に近い青色がおすすめです。ゼンスイのシャイニングブルーが薄い青色をしていてとても綺麗ですよ。詳しい色味はゼンスイのホームページで紹介されているので、ご参考ください。

水槽の蓋

水槽の蓋はホコリの侵入を防いだり、デバスズメダイが飛び跳ねて水槽の外に出るのを防ぎます。隙間がないようにしておきましょう。

人工海水の元、比重計

人工海水の元と比重計は海水を作るために必要です。

比重計で1.023を目安に海水と水道水を混ぜていきましょう。飼育水については人工海水の作り方で詳しく紹介しているので、ご参考ください。

水槽のレイアウトはどうする?

ライブロック

デバスズメダイは臆病な性格をしており、野生では自分よりも大きな敵が来るとすぐにサンゴ礁の隙間に隠れる習性をもっています。飼育しはじめは、奥に隠れて泳がないことも多いです

薄い体色をしているので、単独飼育では物足りず、10匹以上の群泳が基本となります。飼育数が増えてしまうので、しっかりと遊泳スペースをとりながらも、ライブロックや水草を入れることで隠れ家をたくさんつくってあげましょう。

他にも泳ぐのが苦手なので、水流はなるべく弱くするようにしてくださいね。

デバスズメダイの値段と販売場所

デバスズメダイは1匹あたり100円~200円と非常に安価で販売されています。しかし、場所によっては海水魚全体の値段を高くしていることがあり、500円を超えることも珍しくありません。

販売場所は海水魚の飼育に力を入れてるホームセンターや熱帯魚専門店で見つけることが出来ます。どうしても見つからないときはネット通販を使うのもおすすめです。

デバスズメダイの飼育方法

デバスズメダイの飼育

デバスズメダイは体が丈夫、安価で入手しやすい、体が小さいと3拍子そろった、初心者向けの海水魚です。

体は丈夫ですが油断せず、飼育環境をきちんと整えることで、体色はさらに濃く綺麗になったり、長期飼育できるようになります。魅力を引く出すためにためにも、環境の管理はしっかりと行いましょう。

適している水温

デバスズメダイに適している水温は23度~28度と、夏の高温にも比較的強いです。

冬は水中用のヒーターを入れて、26度前後を保つようにしてくださいね。ヒーターの電気代や設置場所についてはおすすめの水槽用のヒーターで詳しく紹介しています。

夏は30度を超えるようなら、冷却ファンをいれておきましょう。

おすすめの餌と与え方

デバスズメダイの餌は一口で食べられる大きさの粒状の人工飼料がメインです。

海水魚用の「メガバイトレッド」や「メガバイトグリーン」などの餌が栄養バランスに優れています。

餌の頻度は1日2回、2分程度で食べきれる量を与えましょう。

餌を食べないときはどうする?

デバスズメダイが餌を食べないときは、水温が高すぎたり、いじめられている個体はストレスで餌を食べないことがあります。環境のチェックや上下関係が出来ていないか確認してください。

痩せていたり、繁殖を狙うときにはブラインシュリンプやホワイトシュリンプなど食いつきが抜群の冷凍餌を使うと、体力の回復が早いです。

おすすめの混泳相手

クマノミ

デバスズメダイは大人しい性格をしているので、混泳向きの海水魚です。混泳相手にはデバスズメダイを攻撃しない海水魚を選びましょう。

おすすめの混泳相手はクマノミやハタタテハゼなどの小型のハゼ、小型のヤッコ、小型のベラなど様々です。体の大きさは最大でも12cm以下を目安にしておきましょう。

群泳向きの海水魚なので、デバスズメダイを10匹以上、混泳相手は2匹前後などメリハリをつけていきましょう。

かかりやすい病気と治療方法

デバスズメダイは丈夫な魚ですが、飼育を初めて1ヶ月は新しい環境に慣れておらず、白点病にかかることがあります。

白点病は風邪のようなもので、急激な水温の変化によって発症します。感染力が高いので、発症した個体は別の水槽に隔離して、グリーンFリキッドで1週間薬浴してください。

最も多い死因は、水槽の立ち上げがきちんと出来ていなかったり、水あわせをしていないことによる生息環境の悪化です。こうなると外傷もなく数日で元気がなくなり、泳がなくなったり、動かなくなって死んでしまうことがあります。

水槽立ち上げは飼育を始める2週間以上前にしておかないといけません。アクアリウム水槽の立ち上げ方で詳しく紹介しているので、ご参考下さい。

デバスズメダイについてまとめ

デバスズメダイの飼育

今回はデバスズメダイの生態や飼育方法について紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。

デバスズメダイは体が丈夫なので、初心者にもおすすめです。さらに混泳を楽しむことが出来るので、将来の海水魚ライフも充実していきます。

小型で群れを作る様子がかわいらしく、きっと飼い主さんを楽しませてくれますので、興味を持たれたらぜひ飼育に挑戦してみてくださいね。

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  • この記事を書いた人

高木 浩二

ペットの中でも熱帯魚が一番好きで、飼育履歴は10年以上あり、ペットショップでアルバイトをしていました。今は多くの書籍やショップ店員との交流で最新情報をアップデートしています。あいまいな情報をなくして、はっきりと最後まで責任を持って飼育ができるのかどうかイメージを湧いてもらえるようにしていきます。正しい情報の掲載に努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。

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