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ルリスズメダイ(コバルトスズメ)の飼育方法|寿命や混泳は?

2019-07-08

ルリスズメダイ(コバルトスズメ)はコバルトブルーの体色がとても美しい、観賞魚として人気の海水魚です。しかし、気性が荒い性格の個体が多く、少し手間がかかります。

今回はそんなルリスズメダイの生態や特徴、寿命、入手方法、色が変わる原因など飼育方法について紹介していきます。

ルリスズメダイの生態と特徴

ルリスズメダイの飼育

ルリスズメダイはスズキ目スズメダイ科ルリスズメダイ属に分類される海水魚です。別名でコバルトスズメの名前で親しまれています。

名前の由来は紫色に近い青色である瑠璃色(ルリイロ)をしたスズメダイであることから、名付けられました。幼魚の頃は真っ青の濃い色をしていますが、成長するにつれてくすんできます。その美しさはダイバーにも人気があります。

インド洋から太平洋の温帯から熱帯に分布しており、水深が浅いサンゴ礁を好んでいます。10匹以上の群れで生活しているため、飼育下でも群泳させることで、その魅力を引き出せます。臆病な性格をしているので、少数で飼育しているとサンゴに隠れて出てきてくれません。

観賞用海水魚としてはとてもメジャーです。体が小さく、安価で飼育も簡単です。

攻撃的な性格

ルリスズメダイは攻撃的な性格で、混泳が難しい海水魚です。小さい頃は大人しい性格で、群れで販売されていますが、成長するにつれて縄張り意識が強くなります。殺し合いの喧嘩に発展しやすく、特に少数で飼育していると激しい喧嘩になりやすいです。

体の大きさ

ルリスズメダイの大きさは5cm~8cmの小型の海水魚です。

寿命の長さ

ルリスズメダイの寿命は平均して2年~3年です。飼育は簡単で、上手に育てれば4年は生きることが出来ます。

ルリスズメダイの種類

シリキルリスズメ

シリキルリスズメ

生息地 インド洋
体長 6cm

シリキルリスズメはルリスズメダイと同じ真っ青の体色ですが、尾びれの付け根から先端までオレンジ色になっています。値段が安く、ルリスズメダイと並んで人気がある種類です。

セナキルリスズメ

生息地 西太平洋
体長 7cm

セナキルリスズメは体の上部が黄色で、中部〜下部が濃い青色になる美しい種類です。水深がある場所に生息しているため、捕獲が難しく、値段は高いです。また攻撃的な性格で単独飼育に向いています。

ロイヤルデムワーゼル

生息地 西太平洋
体長 5cm

ロイヤルデムワーゼルは体の上部が濃い青色で、口下から腹部、尾びれにかけて黄色になっている種類です。ルリスズメダイと同様に攻撃的な性格をしているので、混泳には向いていません。

フィジーダムセル

生息地 西太平洋
体長 5cm

フィジーダムセルはロイヤルデムワーゼルよりも黄色の体色が増えます。口下から腹部、尾びれだけではなく、背びれも黄色です。こちらも攻撃的な性格なので混泳には向いていません。

ルリスズメダイを入手する方法

ルリスズメダイの飼育

ルリスズメダイは日本近海にも生息しているので、購入するだけではなく、採集することも出来ます。

野生で採集する

ルリスズメダイは沖縄や伊豆の浅瀬に生息しているため、4月から8月の暖かい時期に向かえば、容易に採集することが出来ます。

岩の間の水場で泳いでしますので、網ですくい上げることで簡単に捕まえる事が出来ますよ。

値段と販売場所

ルリスズメダイの値段は100円~300円と非常に安価に入手することが出来ます。

人気の海水魚なので、海水魚を取り扱っているペットショップや熱帯魚専門店であれば簡単に見つけることが出来ます。ネット通販でも入手することが出来ます。

気性が荒い性格が多いため、水槽内で喧嘩していることが多々あります。混泳の状態に合わせて、大人しい個体を選んだり、元気に泳ぎ回っている個体を選ぶなど購入前にしっかりと観察しておきましょう。

ルリスズメダイの飼育環境

ルリスズメダイ

必要なもの

  • 水槽
  • ろ過フィルター
  • ライト
  • 水槽の蓋
  • 海水魚用の底砂

水槽の選び方

ルリスズメダイは透明度が高くて傷がつきにくい、熱帯魚用のガラス水槽がおすすめです。

飼育数の目安は30cm水槽で3匹、45cm水槽で4匹、60cm水槽で8匹です。

おすすめ商品と選び方

ろ過フィルターの選び方

ろ過フィルターは酸素供給と水質を安定させる役割があります。水質を安定させることで発色が良くなりますので、しっかりとろ過フィルターをきかせて、綺麗な水をキープしましょう。

45cm以下の水槽なら外掛け式フィルターを、60cm~120cm水槽なら濾過槽が大きい上部フィルターを使います。

おすすめ商品と選び方

海水は淡水よりも粘性が強く、水面に細菌が混ざった泡がたまりやすいです。これを除去することが出来る「プロテインスキマー」付きの外掛けフィルターもおすすめです。水換えの頻度を減らすことが出来ますよ。

おすすめのライト

ライト

ライトは鑑賞しやすくするだけではなく、ルリスズメダイの発色をよくする効果もあります。なるべく強い光量のものを選んでください。

また、LEDライトの色は海水に近いブルー系にすると良い雰囲気になります。色合いの詳細はゼンスイのホームページで紹介されているので、ご参考ください。

ライトの点灯時間がバラバラになるとコケが発生しやすくなります。タイマーを使うと時間管理が楽になりますよ。

商品情報と価格をチェック

底砂

ルリスズメダイの底砂は弱アルカリ性を維持できる、海水魚専用の砂を使います。

必要な砂の量は30cm水槽45cm水槽60cm水槽で紹介しているので、ご参考ください。

水槽の蓋

水槽の蓋はほこりが侵入したり、飛び出し事故の防止になります。なるべく隙間がないようにしておきましょう。

人工海水の作り方

人工海水を作るためには、人工海水の元(塩)と比重計が必要になりおます。

最初にバケツにカルキを抜いた水を張っておき、水温を25度まで上げておきます。次に比重計で塩分濃度を測りながら、塩を足していきます。だいたい1.022を目指して、塩を追加しながらしっかりとかき混ぜていきましょう。

人工海水の作り方で詳しく紹介しているので、ご参考ください。

ルリスズメダイの飼育方法

ルリスズメダイ

飼育に適している水温

ルリスズメダイに適している温度は23度~27度です。

冬にはヒーターを入れて加温します。おすすめの水槽用のヒーターで紹介しています。

高水温に弱いので、夏は冷却ファンを用意しましょう。

水槽のレイアウト方法

ライブロック

ルリスズメダイのレイアウトではライブロックなどサンゴ石をレイアウトに組むましょう。海水の水草は育成が難しいので、おすすめできません。

色が変わる原因

ルリスズメダイの色が変わる原因はストレスと水質悪化の2つです。色が薄くなったり、黒ずんだりします。

混泳相手と喧嘩をして追いかけられているときはストレスを抱えている可能性が高いため、隠れ家を増やしたり、縄張り争いをしないように飼育数を増やしてください。

水質の悪化に強いですが、あまりに水質が悪化して体調が悪くなっていると、色が黒くなってきます。最低でも週に1回は1/3ほど水換えをして、新鮮な状態を維持してあげましょう。

おすすめの餌と頻度

ルリスズメダイは人工餌の食いつきがいいので、どのような餌でもしっかりと食べてくれます。

粒状でゆっくりと沈下するタイプの「メガバイトレッド」や「メガバイトグリーン」が栄養バランスも整っており、おすすめです。栄養価の高い餌を与えることで発色も良くなります。

餌の頻度は毎日1回、1~2分で食べきれる量を与えてください。 

餌を食べないときはどうする?

ルリスズメダイが餌を食べないときは、次のどれかが考えられます。

チェックポイント

  • 他の魚にいじめられている
  • 水温が適切ではない
  • 水質が悪化している
  • 病気にかかっている。

まずはしっかりと観察をして、対策を考えていきましょう。

混泳相手

キイロハギ

ルリスズメダイは攻撃的な性格ですが、自分よりも大きな相手にも物怖じをしない良さもあります。混泳相手はルリスズメダイよりも体が大きいヤッコやハギの仲間とならうまくいくことがあります。

同種で混泳するときは5匹以上にして、縄張りを意識させないようにしてください。

ルリスズメダイを繁殖させる方法

ライブロック

ルリスズメダイは繁殖が簡単で、飼育下でも容易に繁殖を狙うことが出来ます。

性別の見分け方は雄は尾びれが透明になっており、雌は尾の先まで青色が入っています。オス同士で混泳していると縄張り争いをし始めますので、注意してください。

餌は食いつきが抜群のブラインシュリンプやホワイトシュリンプなどの冷凍餌を与え、健康的に太らせていきましょう。

5匹以上で群泳していると、自然にペアが出来て、サンゴやライブロックの隙間に産卵を行います。

ルリスズメダイについてまとめ

ルリスズメダイ

今回はコバルトブルーの体色が美しいルリスズメダイについて紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。

ペットショップではよくみかける海水魚らしい海水魚で、安価で飼育しやすいため、初心者にもおすすめの種類です。

成長するにつれて気性が荒くなってきますので、大きな水槽で飼育するか、隠れ家をたくさん用意するなど、しっかりと準備をしておいてくださいね。

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  • この記事を書いた人

高木 浩二

ペットの中でも熱帯魚が一番好きで、飼育履歴は10年以上あり、ペットショップでアルバイトをしていました。今は多くの書籍やショップ店員との交流で最新情報をアップデートしています。あいまいな情報をなくして、はっきりと最後まで責任を持って飼育ができるのかどうかイメージを湧いてもらえるようにしていきます。正しい情報の掲載に努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。

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