ヤモリはあまり鳴く生き物ではありませんが、ストレスや気分によって鳴き声を出すことがあります。
今回はヤモリがどんな状態にあるときに鳴くのか、どんな鳴き声を出すのか、頻繁に鳴くヤモリの種類などそれぞれ詳しく紹介していきますね。
ヤモリの鳴き声は?
ヤモリは日常的に鳴くことはありませんが、驚いたときには鳴き声をだします。
窓ガラスや家の壁にくっついているヤモリの胴体を手で押さえつけると「ギュウウウウ」といった嫌がっている鳴き声をだします。ヤモリには申し訳ないのですが、この声は結構かわいいです。
飼育者に慣れていないときは威嚇のための「ケケケ」や「ケッケッケッケッ」という鳴き声を出します。この声を出したときに手を近づけると噛みつかれますので、いったん距離を置くようにしてください。石垣島など沖縄県はヤモリの生息数が多く、夜に喧嘩のために「ケケケ」と鳴きあっている声をよく聞きます。
体が弱っていて死にそうなときには「キュー」と弱っている鳴き声を出します。
これらのことを思うと、普段はあまり鳴き声を聞くことはありませんが、よく鳴く生き物なのだなと思いますね。普段は擬態して生活している生き物であり、鳴くことで天敵に居場所がばれるリスクを考えると、鳴き声を出すときはかなり危険な状態であることがわかります。
ほかにも海外には繁殖のために積極的に鳴き声を出すトッケイヤモリというヤモリがいます。
トッケイヤモリは中国やフィリピンなどの東南アジアの民家や森林地帯に生息しており、繁殖時期になるとそこら中で求愛のために「トッケイ!トッケイ!トッケイ!」とまるで鳥のような鳴き声が聞こえ始めます。繁殖のためのオスが鳴くものですが、メスや子供でも鳴くことがあります。
体長は30cmとかなり大型のヤモリで、おなかをいっぱいに膨らませて鳴きますので、その音はとても大きく、生息数も多いので、近隣では嫌われ者です。
トッケイヤモリは日本でもペットとして人気があるヤモリです。トッケイヤモリの特徴と飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
ヤモリの鳴き声についてまとめ
ヤモリが鳴くときは一部の種類を除いて、あまりいい状態ではありません。なにかに怯えていたり、嫌がっていたり、ストレスを感じていることが多いです。
野生のヤモリの鳴き声が夜に民家の天井から聞こえてきたときは何かと戦っているのかな?~と妄想にはげみますが、ペットとして飼育しているヤモリが鳴き出したときは何か起きていないかすぐにチェックしてあげてくださいね。
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