ペットとして人気のハムスターは人なれしやすく、手乗りで一緒に遊べるようになります。しかし、対応を間違えると警戒心を強くしてしまい、仲が悪くなってしまいます。
今回はそんなハムスターについてなつかせる方法やなつきやすい種類、飼い主を噛む原因など、詳しく紹介していきます。
ハムスターはなついてくれるの?
ハムスターは天敵が多い環境に生息しているので、警戒心が強く、他の生き物になつくことはありません。どちらかというと飼い主の匂いや声に慣れるという意味が近いです。長く接することで危険がないと認識します。
視力は悪いので、声や臭いを頼りに飼い主さんを判断しています。記憶力はよくないので、2〜3日触れ合わないと飼い主を忘れてしまう子もいます。
ハムスターがなついた時のサイン
慣れた時の行動
ハムスターが慣れてくると顔を近づけたり、手を入れたときに寄ってきます。そのまま手の上にのせてとおねだりをしてきます。他にも名前を呼ぶと嬉しそうに振り向くのも慣れた証拠です。
もう少し慣れてくると手の上で餌を食べたり、元気に動き回ってくれますよ。
最高に慣れた状態
手のひらや散歩中に寝たり、飼い主がさわると甘えてお腹を見せるようになったら、飼い主さんをとても信頼している状態といえます。
他にも指を舐めるようになります。
ここまでくると飼い主さんが歩く方向に一緒についてきたり、顔に向かってよじ登ったと、近づこうと必死になってくれるので、とても可愛いですよ。
種類別のハムスターのなつきやすさ
それでは、種類別にハムスターのなつきやすさについて紹介していきます。
ゴールデンハムスター、キンクマ
ゴールデンハムスターやキンクマはおっとりしていて、のんびりな性格が多いので、なつきやすく、手乗りもさせてくれます。大きくなると警戒心が強くなるので、子供の頃から育てておきましょう。
ジャンガリアンハムスター
ジャンガリアンハムスターは警戒心が弱く、小型のハムスターでは唯一なれやすい種類です。ジャンガリアンハムスターの特徴と飼育方法で紹介しているので、ご参考ください。
ロボロフスキーハムスター
ロボロフスキーハムスターは臆病な性格をしているので、なつかせるのが難しいです。
仮になついてくれても、すばしっこいので手乗りにするのも難しいです。ロボロフスキーハムスターの特徴と飼育方法で紹介しています。
チャイニーズハムスター
チャイニーズハムスターは警戒心が強く、慣らすのはとても難しいです。
キャンベルハムスター
キャンベルハムスターの性格は気が強くてやんちゃなので、なつかせるのは難しいです。さらに人の手を噛むことが多いです。しかし、うまく慣らすことができれば手の上で元気に遊んでくれるので、とても楽しいですよ。
キャンベルハムスターの特徴と飼育方法で紹介しているので、ご参考ください。
人懐っこいハムスターの見分け方
ハムスターは種類別になつきやすさはあるものの、個体差もあり、神経質な子やこわがりな子だと、慣らすまでに時間がかかります。
購入前にはショップの人に確認して、ケージに手を入れて性格を確認してみましょう。
手を近づけたときに逃げてしまったり、噛んでくる子はなつきにくい子です。反対に手に乗ってきたり、手の上で元気に動いていれば人馴れしやすい子です。
さわれないときは顔を近づけてみて、反応をよく観察してくださいね。
性別の違いによってなつきやすさは違う?
ハムスターは個体差ほどではありませんが、性別によってもなつきやすさが異なります。
オスは喧嘩しやすく、環境の変化に弱いのでストレスを感じやすいです。反対にメスは環境に慣れるのが早く、ストレスにも強いので、人なれするのに時間がかからないことが多いです。
ハムスターをなつかせる方法
ハムスターは警戒心が強いので、時間をかけてゆっくりと仲良くなりましょう。飼い主さんの声と匂いを覚えてくれるまでの辛抱です。
一度怖がらせるとせっかく築いた信頼関係が壊れてしまうので、注意してくださいね。大きな音を出したり、しかったり、目の前で素早く手を動かしたり、香水などの強い匂いはハムスターの警戒心を強くします。手をしっかりと洗ってから優しく触れ合ってくださいね。
それでは、ハムスターをなつかせる6つのポイントを紹介していきます。
チェックポイント
- いいペットショップを探す
- 最初はそっとしておく
- 声をかけてから触る
- おやつを手であげる
- ゆっくりと手を近づける
- 快適な環境を用意する
いいペットショップを探す
管理が行き届いているペットショップだと店員さんが遊んであげて人馴れしているので、なつきやすいです。反対にケージに入れっぱなしで人と触れ合ったことがないハムスターだと少し時間がかかってしまいます。
個人的には、幼少期でどれだけ人に慣れていたかがとても大事だと思っています。
最初はそっとしておく
購入してから1ヶ月は新しい環境に慣れていないので、触らないようにしておきましょう。居心地の悪い環境でされた体験は悪い記憶として残ってしまいます。ケージの中を元気に動き回るようになってからスキンシップをはかってくださいね。
声をかけてから触る
ハムスターを触るときは優しく声をかけ、こちらを向いてから触ります。毎回同じ掛け声を決めていると、ハムスターも早く覚えてくれますよ。
おやつを手であげる
おやつをあげるときは、飼い主の手から渡して、飼い主さんの匂いを覚えてもらいましょう。餌の種類や与え方についてはハムスターの餌で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
ゆっくりと手を近づける
ハムスターを触るときはハムスターが見える位置から手を近づけましょう。後ろから急につかむとびっくりしてしまいます。
快適な環境を用意する
ゲージの中が住みやすいとストレスも少なく、落ち着いてくれますが、不衛生だとストレスが溜まってしまいます。
きちんと掃除していい環境を用意してあげてくださいね。ハムスターのケージの掃除方法で紹介しているので、ご参考ください。
子供のハムスターをなつかせる方法
子供のハムスターをなつかせるには、親がなついている姿を見せるのが効果的です。子供の前で親に餌をあげたり、手乗りをして安全であることを見せてあげましょう。
そして一度驚かせるとトラウマになってしまうので、驚かせないように注意して接してあげてくださいね。
赤ちゃんを触っていい時期などについてはハムスターの赤ちゃんの育て方で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
ハムスターを手乗りにする方法
ハムスターが飼い主さんの手の上で遊んでくれるととても可愛くて、楽しいですよね。少しづつでも練習して、手乗りをマスターしましょう!
手乗りするまでの手順
- ハムスターにおやつを手渡しする。
- 徐々に手の上でおやつを食べるように誘導する
- 手の上に慣れるまで何日か繰り返す
- 次に手の甲にのるようにおやつをあげる
- 1日数回繰り返して、手の甲に乗ることを覚えさせる
- 最後には食べ物なしで乗ってくれる
ハムスターがなついていない時の行動と原因
ハムスターがなつかない原因は、飼い主さんを警戒して怖いと思っているからです。幼少期に人間から強いストレスを与えられてトラウマになっていることもあります。
なついていない時の行動は性格によって異なります。
臆病な性格の子
飼い主が近づいたら、ケージの奥や巣箱の中に隠れたり、慌ただしく走り回ります。強引に捕まえると、落ち着かない様子でぶるぶると震え出します。
攻撃的な性格の子
手を近づけると、ギッ、ジジッ、ジー、ジージー、ジュー、ギューギューという威嚇音を出します。ハムスターの鳴き声で詳しく紹介しています。
巣箱に隠れている状態で強引に引きずりだすと、手に噛み付いてきます。ハムスターが手を噛む原因と対策で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
まとめ
ハムスターと信頼関係ができると、散歩をしたり、触れ合ったりする時間がとても楽しくなりますよね。
それでも、飼い主さんになついたハムスターでも長時間触られることにはストレスを感じてしまいます。毎日30分と時間を決めて、遊んであげてくださいね。
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