ハムスターはトイレの場所を覚えてくれるので、他の動物に比べて、日々の手間が簡単なペットです。
今回はそんなハムスターにおすすめのトイレや砂、しつけ方法、トイレでしなくなる原因、掃除方法、寝る原因など詳しく紹介していきます。
ハムスターにはトイレのしつけができるの?
野生のハムスターは巣穴の中にトイレの部屋を作って、必ずそこでおしっこします。一度トイレの場所を決めると、決まった場所以外ではしなくなる習性があります。理由はいろんな場所におしっこをすると匂いが残って、天敵から見つかる可能性が高くなるからです。よほど安心していない限り、散歩中でもトイレがなければおしっこをしてしまうことはありません。
ほとんどのハムスターは基本的にゲージの隅でトイレをするので、そこにトイレ容器をおいておけば、自然としてくれるようになります。特にしつけする必要はありません。どうしてもトイレを覚えてくれない子もいるので、そのときはしつけが必要になってきます。
うんちにはほとんど匂いがないため、しつけることができず、どんな場所でもしてしまいます。
ハムスターにトイレをしつける方法
ハムスターがトイレでおしっこをしてくれない時は、掃除の手間が増えて衛生面にもよくないため、しつけていく必要があります。
おしっこの匂いをトイレにつける
床材の上でおしっこをしたら、その床材をきれいに取り除いてから、一部をトイレに置いて、匂いを染み込ませましょう。自分のおしっこした場所を探しはじめるので、次はトイレでしてくれる可能性が上がります。
トイレや巣箱、回し車以外の遊び場を減らす
遊び道具が多いと、トイレの場所がわからずに、適当な場所でする可能性が高くなります。最初は道具を減らして、確実にトイレの場所を覚えさせていきましょう。
巣箱や餌場から離して置く
野生のハムスターにとってトイレや寝床は別の部屋なので、近くにあるとトレイと認識してくれません。それぞれを隅に置いてみましょう。おしっこをする場所にトイレを置くのも効果的ですよ。
ハムスターの種類別、トイレのしつけの難易度
ハムスターは種類によってトイレの習性が違うので、覚えやすさや簡単さも異なってきます。
ゴールデンハムスター
ゴールデンハムスターはもっともトイレを覚えてくれやすく、トイレをゲージの隅に置いておけば自然とおしっこをしてくれるようになります。トイレの位置を移動させたり、違う容器に変更しても対応してくれます。図太い性格をしているので、しつけの心配は少ないです。
ジャンガリアンハムスター
ジャンガリアンハムスターはゴールデンハムスターと同じく、トイレを覚えやすいですが、臆病な性格をしているので、怖がって巣箱でトイレをしてしまうことがあります。
安心できる環境を整えてあげれば問題ないので、慣れるまで暗めの部屋で飼育したり、あまり顔を近づけないようにしてあげてください。
ロボロフスキー、チャイニーズハムスター
ロボロフスキーハムスターやチャイニーズハムスターはトイレを覚えが悪いです。走りながらマーキングする習性があるため、回し車で走りながらおしっこをすることがあります。
やめさせる方法はないので、回し車を2台用意して、毎日しっかりと匂いが落ちるまで交換で洗い続けましょう。
ハムスターにおすすめのトイレ用品
ハムスターのトイレ用品を選ぶ上で大きさは大切です。トイレは大きすぎると巣箱になってしまい、小さいと入れない問題が起きてしまいます。
ちょうどいいトイレの大きさは、ハムスターが入ったときに上下左右で1cmほどの余裕があるトイレ容器です。ジャンガリアンハムスターなどの小型種だと横幅9cm以下、ゴールデンハムスターなどの大型種だと横幅10cmになります。それぞれ専用のトイレ容器があるので参考にしてみてくださいね。
トイレ本体の容器
トイレの容器はおしっこが染み込まないプラスチック製か陶器製のものがおすすめです。
砂をかき回す習性がありますので、飛び散らないように屋根付きのものだと管理が楽になりますよ。SANKOの快適トイレが人気です。
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トイレの砂
ハムスターは砂の上でおしっこをするので、専用の砂が必要です。固まる砂は食べてしまうことがあるので、固まらない砂を選んでください。
砂の量は厚みが1cmくらいになるまで敷いておいてください。一時的な対応となりますが、砂の代用として新聞紙やティッシュペーパーを使うことができます。
セーフクリーンだと食べても問題ないので、おすすめです。値段は900ccで270円になります。
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トレイを手作りする方法と代用できるもの
ハムスターのトイレは四方が部屋のように囲まれていて、砂をためておければ、トイレとして使うことができます。基本的に多くの容器で代用することが可能です。
●牛乳パック
牛乳パックの底の部分から上に向かって6cmほどの場所をハサミでカットします。シンプルな正方形の入れ物ができますが、十分にトイレとして使うことができます。
牛乳の匂いがとれるようにしっかりと洗っておいてください。かじり始めると簡単にボロボロになってしまうので、一時的なものとして使った方が手間がありません。
●100均のタッパー
ハムスターが入るちょうどいい大きさのタッパーを選んでください。個体によってはタッパーが気に入らず、かじることがあるので、そんな時はすぐに取り替えましょう。
●瓶
タッパーよりも丈夫で、かじられても問題ありませんが、割れないようにだけ注意してください
ハムスターがトイレでしなくなる原因
今までトイレでおしっこをしていたのに、急にトイレを使わなくなることがあります。飼育環境に不安を抱えていることがあるので、次のポイントで問題がないか確認してください。
ケージの掃除をした
ハムスターのケージを水洗いすると、環境の変化でおしっこの場所を変えることがあります。それだけではなく、うんちやおしっこを軽く掃除しただけでも変えることがあります。そういう子は掃除をするたびにおしっこの場所を変えるので、必要以上に掃除をしないようにしましょう。
別のハムスターの匂いがする
縄張り意識が強く、周囲から別のハムスターの匂いがするとそれを消すために、部屋中におしっこをするようになります。
トイレの場所が変わった
匂いがついていれば、トイレの場所が変わっても問題ありませんが、たまに迷子になってしまい子もいます。巣穴が突然変わったらびっくりしますよね。なるべく位置は移動させないようにしておきましょう。
トイレが汚い
トイレを掃除せずに汚いまま放置していると、ハムスターも近づきたくないので、トイレ以外でおしっこするようになります。清潔に保ってあげましょう。
トイレまでの距離が遠い、怖い
騒音や人間が動き回る部屋ではハムスターは怖くて巣箱の外から出られなくなります。なるべく落ち着ける環境に移動してあげてください。
ハムスターのトイレに関するトラブル
トイレの掃除方法
ハムスターがおしっこをしたら、すぐにその部分の砂を捨てるのが理想的です。
トイレの頻度は多く、1日に5回〜10回はトイレに行くので、見つけたら可能な範囲で交換してください。最低でも1日1回は捨てるようにします。
おしっこはトイレ専用のスコップやスプーンでとると簡単です。トレイを完全に覚えていないときは、匂いで判断しているので、少しだけおしっこを残しておくのも効果的ですよ。
1ヶ月に1回の頻度で完全に砂を捨てて、トイレ容器を丸洗いしてあげましょう。
トイレで寝る原因
ハムスターがトイレを巣箱のように寝る場所として使ってしまう原因は、トイレがもっとも快適な場所と思っているからです。巣箱が一番落ち着けると思ってもらえるように、巣箱の大きさや置き場所を見直しましょう。
トイレでの砂浴び
ハムスターによっては砂場の砂ではなく、トイレの砂で砂遊びをする子もいます。きちんとおしっこを掃除できていれば衛生面では問題ないので、暖かく見守ってください。自分の匂いがするトイレは落ち着ける場所の一つです。
巣箱でトイレをする
ハムスターは安全地帯から顔を出すのは嫌がるので、周りの環境にストレスを抱えており、巣箱から出たくない時は巣箱でトイレを覚えることがあります。
まずは落ち着くまで1週間ほど様子を見て、巣箱を小さくしたり、おしっこの匂いをトイレにうつしたり、しつけをはじめましょう。ハムスターにおすすめの巣箱で紹介しているので、ご参考ください。