キャンベルハムスターはなつきにくく、人の手を噛むなど攻撃的な性格で知られています。ペット用ハムスターとして人気は高くありませんが、キャンベルハムスター特有の魅力もあります。
今回はそんなキャンベルハムスターの特徴や性格、値段、おすすめの餌など飼育方法について紹介していきます。
キャンベルハムスターの特徴
キャンベルハムスターはロシアやモンゴル、中国の草原に生息しているハムスターの仲間です。ロシアのシベリア地方に生息していることから、別名でシベリアンハムスターと呼ばれています。
夜行性で昼間は土の中に掘った穴の中で寝ています。夜になると餌になる昆虫や果実を求めて、動き回ります。
人に慣れにくいことから、日本でペット用ハムスターとして販売されることは少なく、入手は困難です。好奇心が強く、他のハムスターよりも活発に動き回るため、元気な姿を観察したい人におすすめです。
臆病な性格で噛むことがある
キャンベルハムスターの性格は警戒心が強く、手で触ると噛むことがあるので注意が必要です。
飼育を始めたばかりの時はケージの奥に隠れて出てきません。飼い主さんが近づくと、驚いてケージ内を走り回ることがあります。
なつく性格?
キャンベルハムスターが飼い主になつくかどうかは個体差があります。多くのキャンベルハムスターは子供の頃から飼育を初めて、時間をかければなついてくれます。
しかし、警戒心は強いままなので、大きな音で驚かせないようにしてください。毎日、触る前には機嫌が良いかどうか確認してから手を近づけましょう。
体の大きさ
キャンベルハムスターの体の大きさはオスだと12cm、メスは11cmまで成長します。体重は45gほどです。
体は小さいのでジャンガリアンハムスターやロボロフスキーハムスターと同じくドワーフハムスターとして総称されます。飼育容器もドワーフハムスター用のものを準備すれば良いですよ。
寿命の長さ
キャンベルハムスターの寿命は平均して2年です。生まれてから2年経つと老衰で死ぬ可能性が高まります。最長で3.5年ほど生きることができます。
キャンベルハムスターとジャンガリアンの違い
※画像はジャンガリアンハムスターです。
キャンベルハムスターとジャンガリアンハムスターは体の大きさや毛色は似ており、見分けるのがとても難しいです。
性格の違いが大きく、キャンベルハムスターは警戒心が強くて人慣れしにくいですが、ジャンガリアンハムスターは人になれやすいです。
豊富な毛色
キャンベルハムスターの方が毛色のバリエーションが豊富で、ブラックパイトやブルー、パープルパイド、ブラック、ブルーフォーン、シナモンなど様々な色が販売されています。
キャンベルハムスターに必要な飼育設備
ケージの選び方
キャンベルハムスターはケージ内の蒸れが苦手なので、ケージは風通しが良いものを選びましょう。
ケージの大きさは横幅で35cm、奥行きで25cm以上あれば大丈夫です。
ケージに種類には水槽タイプ、金網タイプ、プラケースの3種類があります。人気なのは通気性があり、透明度が高くて観察しやすいプラケースです。ハムスターにおすすめのケージで紹介しているので、ご参考ください。
回し車
キャンベルハムスターは運動量が多く、ケージの広さでは運動不足になるので、回し車が必要です。
回し車にジャンガリアンハムスターなどのドワーフハムスター向けのサイズがあるので、それを選びましょう。回し車のサイズが大きすぎたり小さすぎると、走りにくくて怪我の原因になるので注意してください。
サイレントタイプで安定感のある回し車もありますので、夜間の音も気になるほどではありません。ハムスターのおすすめの回し車で紹介しているので、ご参考ください。
床材
床材はキャンベルハムスターがもぐったり身を隠すために必要です。キャンベルハムスターが全身を隠れられるくらいの量を敷いておくことで、安心してくれます。
床材の種類はウッドチップと牧草、紙製の3種類があり、紙製の床材が一般的です。ハムスターのおすすめの床材で紹介しているので、ご参考ください。
おしっこをしたら、部分的に交換し、1ヶ月に1回は全ての床材を交換しましょう。
隠れ家になる巣箱
キャンベルハムスターは臆病な性格をしているので、隠れ家になる巣箱は必須です。
巣箱には陶器製や木製、プラスチック製など3種類があり、好みのデザインに合わせて選ぶと良いですよ。
ハムスターにおすすめの巣箱で紹介しているので、ご参考ください。
エサ入れ
キャンベルハムスターがいつでも餌を食べられるようにエサ入れを用意しておきます。
エサ入れに餌を入れておくことで、床材の誤飲を防いだり、痛んだ餌にすぐに気付くことが出来ます。
商品情報と価格をチェック
トイレ
キャンベルハムスターはゴールデンハムスターやジャンガリアンハムスターほどではありませんが、トイレの場所を覚えてくれるので、トレイを用意しておきましょう。
トイレを覚えてくれると床材を交換する頻度が減るので、管理の手間が少なくなります。トイレはドワーフハムスター用の小型の物を用意してください。
ハムスターのトイレをしつける方法で紹介しているので、ご参考ください。
キャンベルハムスターの飼育方法
値段と販売場所
キャンベルハムスターの値段は1,000円~5,000円で販売されています。
入荷量は少ないため、ペットショップで探すのはとても難しいです。ネットで何度も検索をするか、全国で開催されているペット販売イベントに参加してみましょう。
一般的には人気がありませんが、入手困難で探している人が多いため、販売している個体を見つけたらすぐに入手しておくと良いですよ。
飼育に適している温度
キャンベルハムスターに適している温度は18度~25度です。
夏の暑さには強いので風通しが良い場所にケージを置けば大丈夫です。冬の低温には弱いので、ハムスター用のヒーターか暖房を使って保温してください。
温度が10度を下回ると疑似冬眠で非常に危険な状態になります。ハムスターの疑似冬眠で紹介しているので、ご参考ください。
餌はペレットが主食
キャンベルハムスターの餌はハムスター用の人口餌であるペレットを与えます。
ペレットは栄養が満点でこれだけで最後まで飼育することができます。反対にひまわりの種や野菜などのおやつを与えすぎて、ペレットを食べなくなると栄養不足になり危険です。
餌はいつでも食べられるようにエサ入れに入れておき、傷んでいるようならこまめに交換してあげましょう。
ハムスターにおすすめの餌で紹介しているので、ご参考ください。
病気は下痢に注意して
キャンベルハムスターがかかりやすい病気は下痢です。
下痢は水分が多いキャベツやきゅうりなどの野菜をたくさん与えたときになりやすいです。
下痢をしたら、まずは小動物向けの病院に連絡してください。予定が合わなければ、ケージの温度を調整したり、静かな場所に移動させることでストレスの少ない環境をつくってあげます。
他の病気についてはハムスターの病気で紹介しているので、ご参考ください。
キャンベルハムスターについてまとめ
キャンベルハムスターは警戒心が強くて、人になつきにくいですが、時間をかけて接していくことで、怖がらないようになってくれます。散歩は手乗りは少し難しいですが、手から餌は食べてくれるようになります。
なれたキャンベルハムスターはケージの中を元気に走り回り、他のペットハムスターにはないワイルドな姿を見せてくれます。興味をもたれた方はぜひ飼育に挑戦してみてください。
-
ハムスターの種類|大きさや飼いやすさ、値段は?