フラワーホーンの全5種類の特徴と飼育方法!混泳やおすすめの餌、水槽の環境は?

フラワーホーンは大きな頭のこぶと赤い発色が魅力的な中型の熱帯魚です。観賞魚として人気が高く、美しさを競うコンテストが行われています。

綺麗な個体は非常に高価で手が届きませんが、稚魚の時に安く買った個体が成長したら見違えるようになったという例も多くあります。

今回はフラワーホーンの混泳やおすすめの餌と色揚げ方法、種類など飼育方法を紹介します。

フラワーホーンの生態と特徴

フラワーホーンの飼い方

フラワーホーンは「フラミングシクリッド」と「トリマクラートゥス」を品種改良した熱帯魚で、野生には存在していません。フラミングシクリッドのこぶ(ホーン)とトリマクラートゥスの花柄(フラワー)からフラワーホーンと呼ばれています。

マニアの間ではこぶと柄の美しさを目指して養殖が積極的に行われています。個体によっては数百万円を超えることもあり、美しさを競ったコンテストが行われています。自慢の1匹をしっかりと育てあげたい熱帯魚ですね。

性格

かなりきつい性格でシクリッドの中でもダントツに攻撃性が高い熱帯魚です。縄張り争いが強く、鋭い歯を持っています。

反対にとても人なつっこい性格で飼い主の顔を覚えてくれるので、ペットフィッシュとして人気があります。顔を近づけると遊んで!と嬉しそうに近づいてきてくれますよ。

フラワーホーンの体の大きさと寿命

体の大きさと成長速度

フラワーホーンの体長は30cmまで成長します。成長速度は4ヶ月で25cmを超えて、半年で30cm前後になります。そこから先は水槽の大きさや餌の量、水換えの頻度で体長が変わってきます。

寿命

フラワーホーンの平均寿命はだいたい4〜5年、長い個体だと10年ほど生きることがあります。

餌の食べ過ぎで短命になることがあるので、量には注意してください。

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フラワーホーンの種類と特徴

フラワーホーンタイシルク

フラワーホーンタイシルク

分布
品種改良
体長
30cm
水温
23度〜28度
寿命
10年
販売価格
10,000円〜

タイシルクはメタリックブルーをベースに薄い黄色がのっている種類です。こぶが出ている個体はめったにおらず、反対にこぶがしっかりと出ている個体は高値で取引されています。

フラワーホーンラピスラズリ

フラワーホーンラピスラズリ

分布
改良品種
体長
30cm
水温
25度〜28度
寿命
10年
販売価格
3,000円〜

ラピスラズリは赤い目とコバルトブルーの体色をしています。こちらの種類もこぶが大きくなることはあまりありません。少しおとなしいので、同じ大きさの熱帯魚であれば混泳することも可能です。神経質な面もあるので相手には注意しましょう。

バルーンフラワーホーン

バルーンフラワーホーン

分布
改良品種
体長
30cm
水温
25度〜28度
寿命
10年
販売価格
10,000円〜

一般的なフラワーホーンで、派手な色と発達した頭のこぶが特徴的です。美しさによって値段が変わっており、コレクション性が高い熱帯魚です。こぶが大きく成長するのはオスだけなので、購入する時は注意しておきましょう。

ゴールドレッドフラワーホーン

ゴールドレッドフラワーホーン

分布
改良品種
体長
30cm
水温
25度〜28度
寿命
10年
販売価格
10,000円〜

金色をベースにえらの部分が赤くなるのが特徴です。この種類もこぶがでることはあまりありません。うまく成長するとえらの部分が真っ赤になり、他のフラワーホーンにはない圧倒的な存在感をだしてくれます。

フラワーホーンキングカムファ

分布
改良品種
体長
30cm
水温
25度〜28度
寿命
10年
販売価格
50,000円〜

赤色の体色をベースにコバルトブルーがのっている種類です。色のメリハリが美しく高値で取引されています。

フラワーホーンの飼育に必要な水槽設備と立ち上げ方

フラワーホーンの飼育に必要な水槽や周辺器具を紹介します。初期費用で5万円ほど想定しておいてくださいね。

水槽の大きさと飼育数

水槽

フラワーホーンはストレスを感じさせないように、成長に合わせて水槽サイズを変えることをおすすめします。体長10cmまでの稚魚では45cm水槽、25cmまでは60cm水槽、それ以降は90cm水槽で生涯飼育していくことが可能です。

各大きさの水槽を準備するのが手間の時は、最初から90cm水槽を用意して、セパレートで横幅を調整してあげましょう。

フィルター

上部式フィルター

フィルターはろ過能力が高い上部式フィルターが必要です。スポンジにゴミがたまりやすいので、毎週掃除するようにしてください。

蛍光灯

蛍光灯は鑑賞しやすくしたり、体色をよくするために必要です。白色ではなく青色や赤色系の蛍光灯を選ぶと良いですよ。

ヒーター

低水温に弱いので冬はヒーターが必要です。昼夜の気温差が激しい春と秋にも作動させておいてください。

水槽の大きさとワット数、電気代の目安です。

60cm水槽
150w 1000円
90cm水槽
300w 2000円
120cm水槽
500w 3500円

水槽の立ち上げ方法

水槽の立ち上げに使うメダカ

フラワーホーンは丈夫な熱帯魚で、飼育は難しくありません。しかし、非常に高価な魚なので、水槽の立ち上げは慎重に行いたい魚です。

飼育に必要な水槽の準備には1ヶ月かかるので、事前に準備しておきます。

水質の安定には悪性の物質を分解するバクテリアの存在が必須であり、立ち上げたばかりの水槽にはバクテリアがいません。メダカやテトラなど水質悪化に強い魚を実際に飼育してバクテリアを増やす必要があります。

  1. 水槽の置き場所を決める
  2. 水槽台と水槽をセットする
  3. 照明、フィルター、ヒーター、底砂を入れる
  4. カルキを抜いた水をゆっくり入れる
  5. 流木、石をいれる
  6. 各器具の電源をいれて様子を見る
  7. パイロットフィッシュを1ヶ月飼育する
  8. 水質が安定したらフラワーホーンをいれる

水槽の立ち上げ方法についてはアクアリウム水槽の立ち上げ方!手順や流れ、早くするコツを紹介します。で詳しく紹介しています。

フラワーホーンの飼育方法について

値段と販売場所

フラワーホーンの飼い方

フラワーホーンはこぶの大きさや色彩によって値段が大きく変わる熱帯魚で、数千円〜数百万円と個体差が激しいです。

20cmを超えたタイミングで将来のこぶや発色の度合いが決まってきます。ここで綺麗に発色している個体は30万円前後はするので初心者向きではありません。成魚を購入するなら最低でも10万円は見ておいたほうがいいです。

初心者には値段が3千円〜1万円とまだ手がとどく範囲の稚魚がおすすめです。まだ特徴が出ておらず、どう成長していくかわかりませんが、見事に成長してくれる可能性もあるので、育てる楽しさを味わえます。

こぶが少しでも出ている稚魚を選んでくださいね。

ホームセンターや熱帯魚専門店でも見かけることは少なく、フラワーホーン専門店を探すことをおすすめします。通販サイトや近くにないか調べてみましょう。

水槽のレイアウト

フラワーホーン水槽のレイアウトは掃除のしやすさを優先して、何も入れないベアタンクが人気です。餌を食べる量が多くて分のフンの量が多いので、こまめに掃除しなければなりません。

どうしても何かを入れたい時は底砂を敷いて、流木を1個ほどいれておきましょう。

適している水温と水質

水温計

フラワーホーンに適した水温は25度〜28度と少し高めです。低水温に弱いので、冬はヒーターが必要です。

水質は弱酸性〜中性を好み、適応能力が高いので飼育は簡単です。カルキ抜きした水道水であればそのまま使うことができますよ。

かかりやすい病気と治療方法

大型魚の多くは薬が苦手のため、発症してもすぐに薬をいれずに、水温を少しあげて水換えを行うことで様子を見てあげましょう。

治癒能力も高いので、自然に治せるように補助してあげることが大切です。

●白点病
フラワーホーンに限らず多くの熱帯魚でかかりやすい病気です。水質悪化による寄生虫が原因で体の表面が白い斑点に覆われてくる病気です。高水温には弱いので、水温を27度に設定して、水換えを行うことで様子を見ましょう。1週間ほどで治らなければ、白点病用の薬であるグリーンFを規定の1/5ほどに薄めて薬浴してあげてくださいね。

●転覆病
シクリッドは消化器官が弱く、大食感のため、餌を与えすぎると消化不良が起きてしまいます。そして平衡感覚が失われて、ひどい時には転覆病にかかります。体を横にしたり、腹部が上になったりこうなってしまうと治療方法がありません。日頃から餌を与えすぎないように注意して起きましょう。

●脱腸する
肛門から突起物が出ているときは脱腸の可能性があります。フラワーホーンは脱腸することがある熱帯魚で、ストレスや運動不足によって筋組織が弱くなり、支えきれなくなるからです。

効果のある治療方法はなく、完治は難しいですが、消化不良が原因のときは絶食で治ることがあるので、1週間ほど餌なしで飼育してみましょう。

フラワーホーンの飼育は餌やりが大切です!

フラワーホーンは大食感で餌の好き嫌いが少ないので、人工飼料にも簡単に慣れてくれます。

餌の頻度は1日3回、2分ほどで食べきれる量をあげましょう。腹八分程度を目安に少量を数回にわけてあげることが、立派な体型のフラワーホーンを育てるコツです。

栄養の偏りがないように3種類以上は与えるようにしてください。発色を良くする餌やフラワーホーン専用の餌などあるので、参考にしてくださいね。

カーニバル

カーニバル

主食になる餌です。大型魚に必要な栄養がバランスよく含まれており、これ一つでしっかりと成長させていくことができます。フラワーホーンが食べやすい浮上性の餌なので相性がとてもいい餌です。

稚魚にも使える餌で、カーニバルを手で割ってから与えてくださいね。

テトラ クリルE

クリル

アロワナの色揚げ用に使われている餌で、色揚げ用の餌としては食いつきがかなりいいです。赤色の発色が強く出るエビが多く含まれており、色揚げ効果の期待できます。

Champions head Special Foods

フラワーホーンの餌

フラワーホーンの養殖業、ブリーダーが使用しているフラワーホーンの色揚げ、食いつきが抜群の餌です。立派に育てたいときはぜひ使ってください。

マニア向けの餌なので一般に販売されていることを見かけることがなく、フラワーホーン専門店か通販サイトで探してみましょう。

金魚、メダカ

金魚

フラワーホーンは生き餌をよく食べます。人工飼料の食いつきが悪いと感じたときに与えましょう。餌の種類が多いと食いつきを維持しやすいので、ストックしておいてたまにあげるといいですよ。

餌を食べないときは?

餌を食べないときは、体調が悪いことが考えられるので、1/2ほど換水を行って様子を見ましょう。また餌と認識していないことがあるので、同じ大きさの熱帯魚を入れて餌を食べるのを見させるのも効果的です。餌を吐き出すときは、飽きている可能性が高いので、別の種類を与えましょう。

乾燥赤虫やらんちゅう、錦鯉用の餌など多くの人工飼料を食べられるので、試してみてください。

フラワーホーンと一緒に飼育できる混泳相手

フラワーホーンの飼い方

フラワーホーンは熱帯魚の中でもダントツに気性が荒いので、混泳をすることはできません。ナワバリ意識が強く、鋭い歯で混泳相手をボロボロにしてしまいます。

混泳の成功例もあり、コツは180cm以上の大きな水槽で、フラワーホーンを後から入れることです。混泳相手としてはアロワナ、オスカー、パロットファイヤー、プレコ、オスカーなど大型の熱帯魚が候補になります。

しかし、ストレスを感じると色彩の成長もうまくいかないので、単独飼育でしっかりと成長させてあげたい魚です。

おすすめの混泳方法

120cm以上の大きな水槽で、間を透明なセパーレトで区切る方法はとてもおすすめです。2匹のフラワーホーンがお互いの姿が見えるので、興奮しあって発色が良くなるからです。

水槽に余裕があれば挑戦してみてくださいね。

フラワーホーンの飼育を楽しむためのポイントは?

フラワーホーンの飼い方

フラワーホーンは稚魚のころから飼育を始めて、成長とともに頭のこぶ、体の発色がどんどん良くなっていきます。飼育者としてはどこまで美しいフラワーホーンに育てられるかが最大の楽しみと言えるでしょう。

フラワーホーンを美しく育てるコツは血統と愛情、熱意だと言われています。ぜひお気に入りの1匹に育てあげてくださいね。

良いフラワーホーンの条件

フラワーホーンの飼い方

フラワーホーンは別名で幸運を呼ぶ魚といわれており、風水の好条件である赤は幸運、黒の斑点は金運、青い斑点は愛情運を意味しています。特徴的なこぶやそれらの色が強く発色しているほど幸運を呼んでくれますよ。

  • 頭のこぶが大きく発達している
  • 目の色が赤い
  • 青色と赤色がはっきりとしている
  • ひれがしっかりと伸びている

大きく育てる方法

フラワーホーンの飼い方

稚魚から飼育しているときは、20cmを超えたあたりからこぶや発色の特徴が出てくるので、そこが大事な分かれ目になります。

大きく育てたい時には、新陳代謝を活性化するために、最初から90cmの大きな水槽で泳がせて、水換えを週に2回は行ってあげましょう。

成長速度を気にしていると餌の量が増えがちですが、体のバランスが崩れることがあるので、注意してあげてくださいね。

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