淡水魚は日本人にとってなじみが深い川魚であり、彼らの生態系は日本の河川を再現した物となるので、非常に親しみやすいレイアウトを作ることが出来ます。
熱帯魚ほどカラフルな体色を持った種類はいませんが、元気に水槽を泳ぎ回ったりと見応えは十分です。
今回はそんな淡水魚のおすすめの種類や餌、水温など飼育方法について紹介していきます。
日本の淡水魚とは?
淡水魚とは日本の河川や沼地、用水路に生息している魚のことを指しています。反対に熱帯魚とは外国の熱帯地域に生息している魚のことを指しています。
日本は四季で気温の変化が激しく、冬には水温が0度を下回る厳しい環境になるため、水温の適応力が高い生き物ではないと生き残ることが出来ません。日本の淡水魚は厳しい環境でも生き抜くことが出来る、とても丈夫な魚たちなのです。
日本の淡水魚で飼育しやすい種類
日本に生活している川魚で観賞魚として人気の種類について紹介していきます。どの種類も飼育しやすく、初心者におすすめですよ。
紹介する種類
- タナゴ
- カマツカ
- オヤニラミ
- カワムツ
- ヨシノボリ
- どじょう
- ギンブナ
- アブラハヤ
タナゴ
体長 | 8cm~10cm |
---|---|
寿命 | 4年 |
水槽の大きさ | 45cm水槽~ |
販売価格 | 200円 |
飼育難易度 | 容易 |
タナゴは用水路や水田でもよく見かける、日本人になじみ深い淡水魚です。
二枚貝の中に産卵することで知られており、繁殖期にはオスの体色は赤色や青色に濃く発色し、とても綺麗な婚姻色を見せてくれますよ。
タナゴの特徴と飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
カマツカ
体長 | 20cm |
---|---|
寿命 | 4年~5年 |
水槽の大きさ | 45cm水槽~ |
販売価格 | 300円 |
飼育難易度 | 容易 |
カマツカは水底に生活する淡水魚で、底の砂を吸い込みながら、底にまぎれている昆虫を捕食しています。臆病な性格で砂の中に体を隠すこともよくあります。
水槽でもそのような生態が見られるため、体を傷つけないように、丸い粒の底砂を選んであげましょう。
中層~上層に生息する淡水魚の餌の食べ残しを処理してくれるので、掃除役として人気がありますよ。
カマツカの特徴と飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
オヤニラミ
体長 | 13cm |
---|---|
寿命 | 5年 |
水槽の大きさ | 45cm水槽~ |
販売価格 | 2,000円 |
飼育難易度 | 容易 |
オヤニラミは子育てをする淡水魚で、親が卵を守るときに、相手をにらみつけるような威嚇をすることから名付けられました。
体調によって体色が変わり、調子が良いと黒色のバンド模様、調子が悪いと全体的に黒ずみます。
人工飼料をしっかりと食べてくれますが、メダカなどの生き餌も好物なので、肉食魚として飼育を楽しむことが出来ます。
オヤニラミの特徴と飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
カワムツ
体長 | 30cm |
---|---|
寿命 | 3年~4年 |
水槽の大きさ | 60cm水槽~ |
販売価格 | 300円 |
飼育難易度 | 容易 |
カワムツは銀色の体色をベースに黒色のラインと周りが少しだけオレンジ色になった美しい淡水魚です。
綺麗な河川に生息しており、運動量が多くて群れで活動するので、なるべく大きな水槽を用意してあげましょう。
カワムツの特徴と飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
ヨシノボリ
体長 | 8cm |
---|---|
寿命 | 3年~4年 |
水槽の大きさ | 45cm水槽~ |
販売価格 | 200円 |
飼育難易度 | 容易 |
ヨシノボリはどのような河川でもよく見かける淡水魚で、水底に生活しています。
肉食性が強く、大きな口に入る獲物は丸呑みしてしまいます。さらに縄張り意識が強く、侵入者は徹底的に追いかけまわすため、混泳をするときは泳ぎが上手な淡水魚にする必要があります。
ヨシノボリの特徴と飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
どじょう
体長 | 6cm~13cm |
---|---|
寿命 | 3年~5年 |
水槽の大きさ | 45cm水槽~ |
販売価格 | 300円 |
飼育難易度 | 容易 |
どじょうは日本に数多く生息しており、観賞魚だけでも13種類近くのどじょうがいます。どれも模様や体型が異なるため、きっとお気に入りのどじょうが見つかることでしょう。
どじょうは水温の変化に非常に強いため、メダカのビオトープなど屋外飼育で人気があります。
どじょうの種類で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
ギンブナ
体長 | 30cm |
---|---|
寿命 | 20年 |
水槽の大きさ | 60cm水槽~ |
販売価格 | 200円 |
飼育難易度 | 容易 |
ギンブナは銀色に輝くウロコを持っている美しい淡水魚です。
水質悪化に強く、水の流れが悪い用水路や湖でも生息することが出来ます。雑食性で水草もよく食べるため、水草レイアウトには向いていません。
淡水魚の中では非常に大型になるため、飼育容器の大きさには注意してください。
ギンブナの特徴と飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
アブラハヤ
体長 | 15cm |
---|---|
寿命 | 3年~5年 |
水槽の大きさ | 60cm水槽~ |
販売価格 | 400円 |
飼育難易度 | 容易 |
アブラハヤは上流部の冷たい河川に生息している、清流を代表する淡水魚です。
黒色のラインが美しく、運動量が多いため、水槽内をびゅんびゅん泳ぎ回ります。群れで生活しているので、10匹上で群泳させてあげると喜びますよ。
アブラハヤの特徴と飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
日本の淡水魚の飼育方法について
飼育に必要な水槽と器具
淡水魚は一般的な熱帯魚の飼育セットで飼育することができます。
ろ過フィルターは45cm水槽だと外掛けフィルター、60cm以上の水槽だと上部式フィルターを選びましょう。
底砂には砂粒が丸い川砂を敷き、蛍光灯を用意してあげると鑑賞しやすくて良いですよ。
水槽のレイアウト
淡水魚のレイアウトはそれぞれの生活環境に合わせたレイアウトをしてあげましょう。
カワムツやヨシノボリ、アブラハヤなどは酸素量が多くて水流が強い環境を好んでいるため、背景には石を積み上げて、強い水流を作り出します。
タナゴやカマツカなどの淡水魚は隠れ家になる水草や流木をたくさん入れて、水流は弱めにしてあげましょう。
適している水温
どの淡水魚も15度~26度が適温です。
もちろん日本の川魚ですので、冬でもヒーターなしで水が凍らなければ越冬することが出来ますが、水槽飼育での越冬は難しいのでおすすめできません。また、鑑賞できなくなるので、水中用のヒーターを入れておくといいですよ。おすすめの水槽用のヒーターで紹介しているので、ご参考ください。
夏に30度を超えるようなら冷却ファンを入れて、水温を下げておきましょう。
商品情報と価格をチェック
おすすめの餌と給餌方法
どの淡水魚も人工餌をしっかりと食べてくれるので、熱帯魚用の栄養価が高いものを与えておくと元気に育ってくれます。
熱帯魚の餌はどれも栄養バランスに優れているため、1種類だけ与えておけば大丈夫ですが、たまに冷凍アカムシや乾燥エビなどをあげるといつもとは違う食いつきを見ることが出来ますよ。
餌をあげるときに、全ての魚にしっかりと行き渡っており、痩せてしまっている個体がいないか確認しておきましょう。
餌の頻度は1日2回、朝と夜に与えてくださいね。夜に与えるときは消化不良を防ぐために、消灯の1時間前には与え終わるようにしてください。
日本の淡水魚についてまとめ
今回は日本の淡水魚の種類や飼育方法について紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。
日本の河川をイメージしたレイアウトに淡水魚をのびのびと生活させると、まるで自然の一部を切り取ったような美しい景観を味わうことが出来ます。
どの種類も飼育が簡単で、石組みをしたシンプルなレイアウトがよく似合うので、手軽に楽しむことが出来ます。
熱帯魚にも負けない魅力がありますので、興味を持たれた方はぜひ飼育に挑戦してみてくださいね。
-
おすすめの熱帯魚を12種類|初心者向けや小型種は?