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カマツカの飼育方法|餌や寿命、体の大きさ、混泳相性は?

2019-01-15

カマツカは水底に生息する日本の淡水魚で、口先で水底をあさるため、熱帯魚でいうコリドラスに近い生き物です。

今回はそんなカマツカについて生態やおすすめの餌、混泳相手、寿命など飼育方法を詳しく紹介していきます。

カマツカとは?

カマツカの飼育

カマツカは東北を除く日本の本州と四国、九州地方にある河川の中域から下域の綺麗な水を好んでいます。

コイの仲間で口元には小さいヒゲがあり、体は細長く、口先は前に飛び出ています。体色は淡い褐色で、黒い斑点模様が入っています。体色は地味ですが砂地の上にいると保護色になり、天敵に見つかりにくいです。

カマツカは餌を食べる時は長い口先で砂を吸い込みながら前に進み、砂の中にいる小型の昆虫を食べながら、エラから砂を吐き出します。

繁殖期は5月〜6月で、浅くて流れが緩やかな場所の砂の中に産卵します。

臆病な性格をしている

カマツカは臆病な性格で驚くと砂の中に潜るので、隠れやすいように小さくて角がない砂を準備してあげましょう。

砂を気に入るとよく潜るようになります。飼い主に慣れることは少なく、顔を近づけると驚いて隠れてしまいます。

体の大きさ

カマツカの大きさは20cmまで成長する中型の魚です。

寿命の長さ

カマツカの寿命は平均して4年~5年です。最長だと6年ほど生きることができます。生後2年で成熟して繁殖することができます。

カマツカとツチフキとの違い

ツチフキ

※画像はツチフキです。

カマツカとよく似ている種類にツチフキという川魚がいます。

見た目の違いだと、カマツカは体の大きさが20cmほどありますが、ツチフキの大きさは10cmと半分ほどです。さらに、カマツカの体は細身でヒゲが長いですが、ツチフキは丸みを帯びており、ヒゲの長さはカマツカの半分もありません。

ツチフキ

生息場所も異なっており、カマツカは清流を好んでいますが、ツチフキは沼地や水路などの泥が多い環境を好んでいます。

食生活ではカマツカは肉食性が強いですが、ツチフキは藻類も食べる雑食性です。

カマツカの飼育に必要な設備

カマツカ

カマツカは基本的な水槽セットで飼育することができます。

必要な水槽の大きさ

水槽

カマツカの飼育容器は熱帯魚用のガラス水槽を使います。ガラス水槽は砂がこすれても傷がつきにくく、透明度が高いので鑑賞しやすいです。

中型の淡水魚なので、60cm水槽を用意しましょう。飼育数の目安は60cm水槽で3匹、90cm水槽で6匹前後です。

60cm水槽の種類についてはおすすめの60cm水槽で紹介しているので、ご参考ください。

ろ過フィルターの選び方

ろ過フィルターは水槽の大きさによって選びます。

45cm水槽なら外掛けフィルター底面フィルターを、60cm水槽ならろ過力が強い上部フィルターを使いましょう。

フィルターのスポンジが汚れやすいので、2週間に1回は水洗いをしてください。

粒が小さい底砂がおすすめ

カマツカは餌を食べるために底砂ごと餌を吸い込むため、底砂は角がなくて小さい粒の「田砂」がおすすめです。驚いたときには水底に隠れるので、体が傷つくのも防止できます。

水底は頻繁に掘り返されるので、水底にゴミがたまらないように綺麗に掃除しておきましょう。

商品情報と価格をチェック

脱走防止の水槽の蓋

水底に生息しているので、めったにありませんが、急に驚いて水槽から飛び出すことがあるので、水槽の蓋はしっかりとしておきましょう。

カマツカの飼育方法

カマツカの飼育

カマツカは丈夫な魚なので、飼育は初心者にも簡単です。1点だけ、餌不足になりやすいので、しっかりと食べられているかよく確認するようにしてください。

値段と販売場所

カマツカの値段は5cm程度の稚魚が1匹300円前後で販売されています。人気の魚ではないので、ホームセンターや熱帯魚専門店にはおらず、ネット通販で探すと確実です。

飼育に適している水温と水質

カマツカに適している水温は15度〜26度です。低水温に強く、水が完全に凍らなければ越冬することができます。鑑賞するなら水槽用のヒーターをいれておきましょう。

おすすめの水槽用のヒーターで紹介しているので、ご参考ください。

高水温には弱いので、30度を超える日が続く時は冷却ファンをつけてあげてください。

水質は弱酸性から中性を好んでいます。水質の適応範囲が広いので心配する必要はありませんが、綺麗な水を好むので、週に1回は1/3ほど水を交換してあげましょう。

水槽のレイアウト

カマツカは砂に潜る習性があるので、目が細かくて小さい砂を必ず入れてあげましょう。体全身が入るように5cmほどの厚みがあるといいですよ。

他にもおとなしい性格で他の魚からいじめられることが多いため、隠れ家になる石組みや流木を入れてあげてくださいね。

餌は沈下性の人工餌がメイン

カマツカは肉食性で口が下向きについているので、沈下性の肉食魚用の人工餌を与えましょう。おすすめの餌はキャットです。稚魚には食いつきが良い餌である、ブラインシュリンプや冷凍アカムシを与えましょう。

野生で捕まえた個体は水槽での生活が短く、人工餌を食べてくれない時があるため、冷凍赤虫など生き餌に近い餌を準備する必要があります。

一度痩せると回復させるのが難しいので、毎日餌を食べられているか観察してください。

かかりやすい病気と治療方法

カマツカは丈夫で病気にかかりにくいですが、水底が汚れていると、潜った時にエラから細菌が侵入して炎症を起こすことがあります。

赤色の炎症が出てきたら、砂を潜れないくらい浅くして、0.5%の食塩水で1週間塩浴してください。

混泳向きの大人しい性格

オイカワ

カマツカは川魚の混泳水槽で掃除役として飼育されることがあります。おとなしい性格をしており、口に入らない大きさの生き物であれば問題なく混泳することができます

混泳相手は同じ清流に生息するアユやオイカワ、アブラハヤカワムツといったスラっとしていて、活発に泳ぎ回る川魚がおすすめです。他にも金魚と飼育することもできます。

下層の魚とも混泳ができて、ヨシノボリやボウズハゼも相性がいいですよ。

メダカは大きさ次第ですが、食べられる可能性が高いのでやめておきましょう。

臆病な性格をしているため、混泳相手の性格がきついときは、攻撃されて前に出てこなくなります。そうなると餌不足で痩せてしまうことが多いので、注意してください。

カマツカについてまとめ

カマツカ

カマツカは石組みをした清流レイアウトの掃除役として人気の淡水魚です。

砂の中に潜ったり、餌を探すために口先をちょこちょこと動かしている姿はとてもかわいらしいです。さみしくなりがちな川魚水槽の水底にぴったりの魚ですので、ぜひ飼育してその魅力を味わってみてくださいね。

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  • この記事を書いた人

高木 浩二

ペットの中でも熱帯魚が一番好きで、飼育履歴は10年以上あり、ペットショップでアルバイトをしていました。今は多くの書籍やショップ店員との交流で最新情報をアップデートしています。あいまいな情報をなくして、はっきりと最後まで責任を持って飼育ができるのかどうかイメージを湧いてもらえるようにしていきます。正しい情報の掲載に努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。

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