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カワムツの飼育方法|寿命や餌、混泳の相性、大きさは?

2019-01-13

日本の清流性川魚の代表種とも言えるカワムツ。綺麗な水を美しい体で泳ぎ回る姿は見事の一言です。

今回はそんなカワムツについて生態や最大の大きさ、水槽の環境、餌など飼育方法を詳しく紹介していきます。

カワムツの生態と特徴

カワムツの飼育

カワムツはコイ科の仲間で黄色がかった銀色をベースに、真ん中に黒のラインが特徴的な川魚です。

姿形はそっくりですが、遺伝的には2種類のカワムツがおり、ウロコの枚数が多く胸ビレと腹ビレが赤くなるA型と、ウロコの枚数が少なく、胸ビレと腹ビレが赤色のB型に分かれます。A型は四国と中国地方の間にある瀬戸内海付近の河川下流域に生息していますが、B型は静岡から西の河川上域に広く分布しています。

体の大きさ

カワムツの大きさは平均して20cm、最大サイズで30cmまで成長します。

繁殖期

カワムツは気温が暖かくなる5月〜8月に繁殖します。2年で成熟して産卵を行います。

寿命の長さ

カワムツの寿命は平均して3年〜4年です。体が丈夫で飼育しやすく、水槽飼育だと長生きしてくれます。

カワムツの飼育に必要な設備

カワムツの飼育

必要な水槽の大きさ

カワムツの飼育には最低でも60cm水槽が必要になります。

泳ぎ回るのが好きなので、なるべく大きい水槽で飼育することで魅力を引きだせます。飼育数の目安は60cm水槽で5匹、90cm水槽で10匹です。

おすすめの60cm水槽おすすめの90cm水槽で紹介しているので、ご参考ください。

ろ過フィルターの選び方

カワムツはたくさんの酸素と横方向に強い水流、綺麗な水を好むので、ろ過フィルターはろ過能力が高い上部式フィルターがおすすめです。

酸素量が少ない時は投げ込み式フィルターなどでエアレーションを追加してあげてください。たくさん運動させることで、すらっとして筋肉質な立派なカワムツに仕上がります。

おすすめの上部フィルターで紹介しているので、ご参考ください。

ライトの選び方

ライトは鑑賞しやすくするだけではなく、カワムツの発色を良くする効果があります。ライトなしだと色が飛んでしまうので、ぜひいれてください。

飛び跳ね防止に水槽の蓋

驚くと水面から飛び跳ねることが多いので、水槽の蓋は隙間なくしっかりとしておいてくださいね。

水槽のレイアウト

カワムツの水槽は生息地の清流を意識した石組みを中心にしたレイアウトがおすすめです。

水底には細かい砂と小さな石をミックスした川砂を敷き、バックに丸くて大きな石を積み上げます。そこにエアレーションでしっかりと泡を出してあげれば、見事な清流レイアウトに仕上がりますよ。

カワムツの飼育方法

カワムツの飼育

カワムツは丈夫な魚なので、初心者にも飼育しやすいです。しかし、性格は荒く、攻撃性が強いので、混泳方法を間違えると殺し合いをしてしまうほどなので、飼育には注意が必要です。

値段と販売場所

カワムツの値段は1匹200円〜300円で販売されています。ホームセンターや熱帯魚専門店ではほとんどみかけないので、ネット通販で探してみましょう。

適している水温と水質

カワムツ

カワムツに適している水温は23度前後です。高水温に弱いため、夏は冷却ファンなど水を冷ます機器を準備してください。

低水温には強く、水が完全に凍らなければ越冬することができます。低水温ではほとんど動かなくなるため、鑑賞したい時はヒーターをいれておくといいでしょう。

水質は弱酸性〜中性を好みますが、水質の適応力が高いので、あまりきにする必要はありません。しかし、新鮮な水を保たなければならないため、週に1回は1/3の水換えを行なってくださいね。

おすすめの水槽用のヒーターで紹介しているので、ご参考ください。

餌は人工餌がメイン

キャット

カワムツは餌の好き嫌いが少ない魚なので、慣らすと人工飼料でも食べてくれます。餌は肉食魚専用餌であるキャットがおすすめです。

それでも野生で捕まえてきた時は、水槽の環境に警戒して全く食べないこともありますので、最初は冷凍赤虫や小エビ、ミルワームなど用意しておくと安心です。

餌の頻度は1日1回、2分程度で食べきれる量を与えてくださいね。

カワムツの稚魚の育て方

カワムツの稚魚は孵化してから1週間はお腹についているヨークサック(栄養袋)から栄養を吸収するので餌をあげる必要がありません。

水中を泳ぎ回り始めたら、熱帯魚の稚魚餌で栄養価が抜群のブラインシュリンプを与えましょう。泳ぐのが苦手で、水槽が大きすぎると餌を食べられないので、最初は45cm水槽などの小型水槽から飼育を始めてください。

ブラインシュリンプの与え方で詳しく紹介しているので、ご参考ください。

混泳は縄張りを意識させないように

オイカワ

カワムツは成長するにつれて気性が荒くなる魚ですので、混泳する時は縄張りをもたせないように、5匹以上の群れで飼育する必要があります。

また同種の喧嘩はさけられないものと思って、最低でも90cm水槽を準備することも大切です。

混泳相手は口に入らないサイズの個体であることを前提となり、メダカなどの小型魚とは混泳できません。オイカワ、ウグイ、アブラハヤカマツカどじょうなど同じ日本の川魚がおすすめです。

かかりやすい病気と治療方法

カワムツは丈夫な魚で病気にかかりにくいですが、飼育を始めたばかりの時は白点病と寄生虫に注意してください。

白点病

白点病は各ヒレから白い点々が出始めて、最終的には全身が白い点々に覆われる病気です。カワムツに限らず、魚に多い病気で、寄生虫が原因です。感染力が強いので、すぐに発症した個体を別の水槽に移動させて、メチレンブルーで1週間薬浴してください。

寄生虫

野生で捕まえてきたカワムツの体表には寄生虫がついている場合があります。すぐに水槽には入れずに、体表に傷がないかをチェックしてください。寄生虫を見つけたらピンセットで取り除き、塩分濃度0.5%の水で1週間塩浴させてください。3日に1回水換えを行うので、回復が早くなりますよ。

カワムツについてまとめ

カワムツの飼育

カワムツは清流に生息する日本の川魚の代表種です。

カワムツの魅力は水槽を元気一杯に泳ぎ回る運動量にあるので、大きな水槽で綺麗な水を維持して、立派に育てあげてください。飼いこむ程に成長して、迫力のある姿を鑑賞することができますよ。

性格はすこし荒いかもしれませんが、水槽の中でもかけひきもまた見ていて楽しいものです。ぜひ日本の清流の美しさを再現してみてくださいね。

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  • この記事を書いた人

高木 浩二

ペットの中でも熱帯魚が一番好きで、飼育履歴は10年以上あり、ペットショップでアルバイトをしていました。今は多くの書籍やショップ店員との交流で最新情報をアップデートしています。あいまいな情報をなくして、はっきりと最後まで責任を持って飼育ができるのかどうかイメージを湧いてもらえるようにしていきます。正しい情報の掲載に努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。

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