ウーパールーパーを飼育していくための餌は人工飼料だけで十分ですが、個体によって好き嫌いは異なるので、ぜひ好物を見つけてあげたいものです。
今回はそんなウーパールーパーの飼育に大切な餌の種類やそれぞれの特徴、餌の与え方などについて紹介していきます。
ウーパールーパーとは?
ウーパールーパーはメキシコサラマンダーの幼生で、カエルでいうところのオタマジャクシに近い存在です。
ウーパールーパーは特殊な環境を用意しないと成体のメキシコサラマンダーになることはなく、幼生のまま繁殖もできる生き物です。そのため、エサ呼吸で、水中で生涯を終えます。肉食性でメダカなどの小魚や甲殻類、小型の水生昆虫を捕食しています。水草やコケ類など植物は一切食べることはありません。
ウーパールーパーの餌の種類
ウーパールーパーは専用の人工飼料がたくさん販売されているので、飼育しやすい生き物です。それでも個体によっては生き餌が大好きで、人工飼料に見向きもしてくれない子もいます。
ウーパールーパーに与えられる餌について紹介していきますので、食べられる餌のバリエーションはなるべく多くしておきましょう。
紹介する餌の種類
- 人工飼料
- 生き餌
- 冷凍餌
- スーパーにある代用できるもの
主食は人工飼料を使いましょう
ウーパールーパー専用の人工飼料がたくさん販売されています。人工飼料は食いつきが良く、栄養バランスが良いので、これさえ食べてくれれば、他に餌を与える必要はありません。
人工飼料は丸い粒状の沈下性のものがおすすめです。キョーリン社が販売している「ひかりウーパールーパー」の小粒~大粒タイプのものを体の大きさに合わせて使い分けてください。値段は1袋で300円前後で2ヶ月ほど持ちますよ。
ただ、人工飼料だけだと飽きてしまう個体もいるので、次に紹介していく、餌も与えていくことをおすすめします。
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食いつき抜群の生き餌
ウーパールーパーは口に入る大きさの物が目の前を動いていたら、なんでもかぶりつこうとします。
餌の候補は熱帯魚専門店で販売されている和金(金魚)、メダカ、スジエビなどから爬虫類専門店で販売されているコオロギのSサイズ、デュビア、レッドローチ、ミルワーム、ハニーワームなどになります。
捕食が苦手なので、小魚を食べる姿を観察するのが難しく、夜間に食べることが多いです。昆虫は脂肪分が多いので、おやつとしてたまに与えると良いですよ。
他にも生後2週間以内の赤ちゃん用の餌としては栄養価が抜群のブラインシュリンプが必要になります。ブラインシュリンプの与え方で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
おやつに使いやすい冷凍餌
冷凍餌としてはイトミミズや冷凍アカムシが代表的です。最も食いつきが良いので与えやすく、人工飼料を拒食したときに活躍してくれます。
ほかにも生まれたての赤ちゃんや、体長が10cm以下の子供の頃に重宝します。たくさんの栄養を必要としているので、食いつきの良さはとても大事です。
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代用できる餌
人工飼料がないときに代用できる餌としては牛ハツや鶏のささみ、魚の切り身や刺身などを与えることが出来ます。栄養価が低く、脂肪分が多いので、たまに与えるおやつとして使ってください。
ウーパールーパーの餌の与え方
ピンセットで目の前までもっていく
ウーパールーパーは捕食が下手であったり、餌に気づかないことがあるため、慣れないうちはピンセットやスポイトで目の前まで持って行って、直接食べさせる必要があります。
特に複数飼いしているときは、1匹だけ食べていないこともあるので、おすすめの方法です。
慣れてきたら水槽に落とすと、自分から食べてくれるようになりますよ。
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餌の頻度と量はどのくらい?
ウーパールーパーの餌の頻度は成長過程に合わせて変えていきます。
餌の頻度は体長が10cm以下の時は毎日2回、10cmを超えると1日1回、15cmを超えると2日に1回まで減らします。
子供の時はたくさんの栄養を必要しているので、餌切れに注意してたくさん食べさせてください。大人になると肥満防止に努めて、短命になるのを防ぎます。食べ過ぎには注意してくださいね。
餌の量は最初に吐き出すまで与えてみて、次からそれの8割くらいを与えるようにします。
食べ残しはすぐに掃除する
ウーパールーパーはたくさんの餌を食べて、たくさんのフンをするので、水が汚れやすいです。さらに水質悪化には弱いので、水の汚れは危険です。
餌は水に入れると溶け出してしまうので、餌を入れるとすぐに食べられるようにしてください。また、食べ残したときはすぐに除去してくださいね。
ろ過フィルターをいれておくと水質悪化を遅らせることができるので、安心です。
手間ですが、ホースを使って水ごと吸い出すと、餌を崩すことなく綺麗に処理することが出来ます。
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5日程度なら旅行で餌なしでも大丈夫
ウーパールーパーは5日程度であれば餌なしでも活きていくことが出来るため、短期間であればそのままで問題ありません。
食いだめは出来ないので、与えすぎはやめておきましょう。
長い間外出するときはメダカや金魚、エビなど水中で生きていける餌を入れて、好きなときに食べられるようにしておきましょう。旅行前に生きた餌をいれて、ちゃんと捕食できるかだけ確認しておいてください。
ウーパールーパーは餌を食べない拒食が多い
ウーパールーパーの餌やりで最も多い問題が拒食です。拒食とは餌を食べなかったり吐き出してしまう状態です。
餌を食べないときは環境が合わずに弱っている可能性が高いので、水温のチェックと水換えを怠っていなかったか確認してください。
餌を吐き出す原因は、食いつくほどの元気はありますので、餌として認識していないか、嫌いな餌である可能性があります。別の餌を与えてみて様子を見てみましょう。なんども吐き戻していると癖になってくるので、早めて対処してください。
他にもコオロギの足など固いものは嫌がりますので、取り除くなど処理が必要になってきます。
ウーパールーパーの餌についてまとめ
今回はウーパールーパーの餌について紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。
ほとんどのウーパールーパーは人工飼料だけでしっかりと飼育することができまできます。
しかし、好物を見たときのウーパールーパーの喜ぶ顔や早くよこせと暴れたり、素早く餌に食らいついたり、今まで見たこともないような動きをしてくれます。とってもかわいいので、ぜひ見つけてあげましょう。
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