ロングノーズガーは名前の通り口先が長く、ガーパイクの特徴をより際立たせた古代魚です。少し細身なので迫力にはかけますが、しっかりと餌を食べさせることで素晴らしい姿をみせてくれるようになります。
今回はそんなロングノーズガーの価格や成長速度、寿命、水温など飼育方法を詳しく紹介していきます。
ロングノーズガーの特徴
ロングノーズガーはメキシコやカナダなどの北米に生息するガーパイクの仲間です。ガーパイクのなかでも特に口先が伸長しておりロングノーズと呼ばれています。
口先が長いことで水の抵抗を減らして、素早く小魚を捕食できる珍しい大型魚です。
模様の個体差が激しく、産地によっても模様が変わってきます。成長に伴って幼魚のときの茶色が落ち、白色と銀色の輝きが強くなっていきます。飼いこむことで見事な体色をみせてくれるようになりますよ。
体の大きさ
ロングノーズガーは最大で120cmの大きさになる大型の熱帯魚です。
寿命の長さ
ロングノーズガーの寿命は10年〜20年です。ガーパイクの仲間は長寿が多いので、最後まで責任を持って飼育できる環境を準備しておいてください。
場所によっては日本の河川でも冬越しすることができますので、絶対に放流はしないでくださいね。
ロングノーズガーの飼育規制について
ロングノーズガーなどのガーパイクは体が大きく成長し、飼育できなくなった人が日本の川に放流する問題が起きていました。
酸欠に強く、水温の適応範囲にも広いため、場所によっては越冬することもでき、野生環境に大きな被害を与えてきました。
そこで、2018年4月からガーパイク全種が特定外来生物に指定されました。今まで飼育していた人は環境省から許可をもらい、新しくガーパイクを飼育することはできなくなりました。
販売や譲渡の一切が禁止されており、お目にかかることすら困難になってしまいました。
ロングノーズガーの飼育に必要な水槽の大きさ
ロングノーズガーを飼育するには最低でも幅180cmの水槽が必要になります。体が硬く、Uターンが苦手であり、奥行きが特に重要で90cmは用意してください。
のびのびと飼育をするなら幅300cm以上の水槽が必要です。
小さい時から、広い水槽で飼育をしているとストレスがたまってしまいます。30cm以下の幼魚のときには60cm水槽で飼育をして、45cm以下は90cm水槽、それ以上で180cm水槽と成長に合わせて徐々に大きくしてあげてください。
小さい水槽を準備できないときは大きい水槽をセパレートで区切って飼育します。
ロングノーズガーの飼育方法
飼育に適した水温と水質
ロングノーズガーに適している水温は24度〜28度です。低水温に弱いので冬はヒーターが必要になります。
水質は弱酸性〜中性を好みます。水換えの頻度は週に1回、1/3ほど行ってあげましょう。
おすすめの水槽用のヒーターで紹介しているので、ご参考ください。
餌は人工餌がメイン
野生のロングノーズガーは小魚をメインに食べる肉食の熱帯魚です。
おすすめの餌は和金(金魚)やメダカ、エビなどの生き餌です。慣らせば人工飼料も食べてくれるので、浮遊性の餌であるカーニバルやクリルをあげると飼育が楽になります。
生き餌の捕食が下手なので、すぐに食べられなくても慌てずに気長に待ってあげてください。夜の寝静まった頃を狙って食べてくれますよ。
餌の頻度は1日に1回、1〜2分で食べきれる量をあげてくださいね。
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混泳向きの大人しい性格
ロングノーズガーは温和な性格をしているので、同じ大型魚であれば問題なく混泳することができます。
おすすめの混泳相手はアロワナ、ポリプテルス、パロットファイヤー、プレコ、オスカー、ダトニオなどになります。
泳ぐのが苦手なので混泳相手に餌が取られていないか注意して観察してください。ガー同士で混泳させるのがもっともトラブルが少なくなりますよ。
かかりやすい病気と治療方法
ロングノーズガーは丈夫な魚なので、ほとんど病気にかかることはありません。
神経質な魚なので、驚いた時、ものにぶつかって擦り傷ができることがあります。擦り傷程度であれば簡単に治るので、早く回復させるために水換えを2日に行ってあげてくださいね。
ロングノーズガーについてまとめ
今回はロングノーズガーの特徴や飼育方法について紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。
名前の通り口先が非常に長く、体も大きくなる大型魚です。今はもう飼育規制で入手することは出来ず、残念で仕方ありません。
ロングノーズガーを飼育している水族館も数少ないので、目にかかることすら困難な魚となってしまいました。
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ガーパイクの種類と飼育方法|飼育規制で引き取りも不可に。