アジアアロワナの種類と飼育方法!寿命や価格、体の大きさは?

アジアアロワナは派手な色合いと、大きな魚体で熱狂的な愛好家が多い熱帯魚です。非常に美しい体色でゆったりと水槽を泳ぐ姿は時間を忘れて見入ってしまいます。

今回はそんなアジアアロワナの飼い方について詳しく紹介していきます。

アジアアロワナってどんな魚なの?

アジアアロワナ
アジアアロワナはマレーシア、インドネシアのボルネオ島などの東南アジアに生息しています。野生のアジアアロワナは水流がほとんどない場所でじっと餌を待っています。

どの種類も輝くような体色をしており、大型魚らしい体高と体長で観賞魚として魅力的です。アロワナの中でもっとも人気が高い品種です。

ワシントン条約で絶滅危惧種に登録されているため、学術目的以外では飼育することが出来ない熱帯魚です。例外的に養殖個体のみが許可されており、東南アジアと国内の養殖業者で繁殖し、販売されています。

アジアアロワナに使われている名称解説!

ウロコの発色を表現する時に、「5列目まで発色している」と表記します。体の下から上に向かって列数増えていきます。腹部を1列目、最上部の背部を6列目と表現します。側線という穴が空いているウロコが3列目になります。

鱗框(りんかく)

ウロコの一番外側にある発色のラインのことです。ここが細い時は細框(さいかく)、太い個体を粗框(そかく)といいます。

鱗底(りんてい)

鱗框以外のウロコ部分をさしており、体色のベースとなる色です。鱗框と鱗底の組み合わせでアロワナの印象が決まります。鱗底が金色の個体と金底、青色の個体を藍底と呼びます。鱗底が金色の紅龍は赤金タイプと呼ばれています。

ヒゲ

下顎の先端にある2本の細長いものをヒゲといいます。このヒゲを龍の角と例えたことから龍魚と呼ばれるほど、ヒゲの美しさに価値が大きく変わってくる大切な部分です。

後方三鰭(こうほうさんひれ)

背びれ、尻びれ、尾びれの総称です。後方三鰭の大きいほど価値が高くになり、長く成長した個体は「皇帝タイプ」と呼ばれています。

背鰭基底鱗(せびれきていりん)

背びれの付け根部分の小さなウロコをさします。選別のポイントとして使われており、幼魚のときからこの部位が輝いている個体は将来有望であると判断されます。

アジアアロワナの本来の耳は3列目の側線になります。ここで言う耳とは、目の斜め後ろ上部分の細長い立体的な3本の線を指しています。幼魚の時にここの発色がいいと価値が高くなります。

スプーンヘッド

頭部から後方の背中にかけて盛り上がりが大きい個体をスプーンヘッドといいます。

巻く

鱗框が発色して、ウロコの外周部分がリング状にはっきりと発色した様子を巻くと呼びます。5列目まで巻いたなどと言われます。

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アジアアロワナにはどんな種類がいるの?

アジアアロワナは学術的には1種類しか存在していませんが、体色の違いや地域の品種改良によって、大きく分けて4種類の名前がつけられています。

過背金龍

「かせきんりゅう」、「かはいきんりゅう」と呼ばれています。マレー半島に生息していましたが、現在は数が減っておりほとんど姿を確認することはできません。

全身が金色に発色するのが特徴で、5列目のウロコを超えて金色に発色することから過背と呼ばれています。鱗底が金色のタイプは「金底過背金龍」と呼ばれています。同様に「藍底過背金龍」もいますが、成長につれて藍色は発色しにくくなります。成魚でも藍色がある個体は非常に貴重です。

紅尾金龍

アジアアロワナ
「べにおきんりゅう」「こうおきんりゅう」と呼ばれています。インドネシアのスマトラ島が原産地です。後方三鰭の下半分が赤くなっており、金の巻きが4列目〜6列目まであります。6列目まである個体は非常に貴重で「高背金龍(たかせきんりゅう)」と呼ばれます。

過背金龍よりも金色が少なく、安価で入手できることから、アジアアロワナの中では下のランクになっています。しかし、体長は大きく成長し、黒と金色のコントラストが美しく、迫力あるアロワナに成長してくれます。

紅龍(スーパーレッド)

「こうりゅう」と読みます。インドネシアのカリマンタン島が原産地です。紅龍からさらに分岐して「黄金紅龍」、「橘紅龍」、「血紅龍」、「辣椒紅龍」にわかれています。橘と黄金は赤色の発色部分が薄いですが。大きく成長するのが特徴です。

血紅龍と辣椒紅龍の違いは体色によって判断されます。血紅龍は鱗框の境界があいまいであったり、外側から内側にむけて赤色が薄くなっていく発色の仕方をしており、血が滲むようになっていることから血紅龍と呼ばれています。辣椒紅龍は鱗框と鱗底の境界がはっきりしており、均一に濃い赤色が唐辛子に見えることから辣椒と呼ばれるようになりました。

青龍(グリーンアロワナ)

「せいりゅう」と読みます。マレーシアが原産地で、繁殖が容易で大量生産されている種になります。

ライムグリーンに輝くベースカラーと銀色、薄い緑、薄い紫などカラーバリエーションが豊富です。他のアジアアロワナと違い水質の変化でも体色があまり変わらないため、気楽に美しい姿を楽しむことができるのも魅力的です。

黄龍(イエローアロワナ)

「こうりゅう」「おうりゅう」と読みます。カリマンタン島が原産地です。

体形や体色は青龍と似ており、ウロコの外側に淡い赤のラインが入り、後方三鰭が外側から内側にむけて濃い黄色のグラデーションになっており、派手な印象をもちます。

養殖場では多くの種類のアジアアロワナが交配されており、それぞれの特徴をもった中間の品種が輸入されることもよくあります。どの品種か見極めるためにはショップの店員さんと関係性を気づくことが大切です。

アジアアロワナの価格

アジアアロワナ
アジアアロワナは入手が困難です。絶命危惧種に指定されているので、購入の際には登録票をもらって、自然環境研究センターに登録番号を届けなければいけません。血統も大切なので信頼できる熱帯魚専門店に相談できる人を作って、いつ入荷されるのか確認しましょう。

価格は種類や怪我によって変わってきますが、稚魚の値段で30,000円〜、成魚になると値段は20万円~50万円で販売されています。

元気なアジアアロワナを見分けるコツは?

アジアアロワナを購入するときはヒレの曲りや欠損がないか、背骨に異常がないか、目が濁っていないか、ウロコが傷ついたり剥がれていないか、下顎が前にずれていないかなどチェックしましょう。

泳ぎ方は水槽をいっぱいにつかって元気に泳いでいるかをチェックします。顔を近づけたら隠れる場合、神経質でなれるのに時間がかかるため、飼育が大変になることが多いです。

長期間販売されている個体は成長を抑えるために、餌を制限している場合があります。そのような個体は障害がでてくることがあるので、入荷時期は必ず確認しましょう。

アジアアロワナの大きさは?成長速度はどれくらい?

アジアアロワナ
アジアアロワナは最大で50〜70cmほどに成長します。餌の量や水温、水槽の大きさで最大サイズは変わってきます。

飼育下では体長は60cm以下で止まることがほとんどです。

1年間で30cmまで成長し、5年目に最大サイズになります。

アジアアロワナ水槽の水温は?

アジアアロワナは幼魚のときは水温が低い浅瀬で生活しているので、28度にします。高温だと食欲が刺激されて、病気の予防にもなります。

体長が45cmを超えると、水温が低いところに移動します。水温は25度に設定します。

アジアアロワナ水槽の水質は?

アジアアロワナはpHで5.0〜8.0の水質を好みます。紅龍は少しpHが低く、5.5〜6.5程度がいいでしょう。

稚魚の時は浅瀬に生息しているので、水質変化に強いですが、成魚は水質の変化が苦手です。1回の水換えは1/3程度に抑えてあげてくださいね。

アジアアロワナ水槽でおすすめの照明は?

アジアアロワナ
アジアアロワナの照明は明るすぎず、暗すぎずにすることが大事です。どちらになっても色が飛んでしまうからです。2灯式のものを選びましょう。

短時間であれば直射日光にもあててあげることで発色がよくなります。池で育成したアジアアロワナの鮮やかさは水槽飼育と比べ物になりません。

夜間は物にぶつからないように、豆電球などをつけてあげるといいでしょう。

アジアアロワナの飼育に必要な水槽の大きさ

アジアアロワナはUターンが苦手のため、水槽の奥行きが大切になります。水槽の最低限の大きさは120cm×60cm×45cmになります。

一般に流通している規格サイズの90cm水槽や120cm水槽では飼育することができません。

個体によって体長差があり、60cmを超えてくると150cm×75cm×60cmの水槽が必要になります。大きい水槽を準備できない人は体長45cmから餌の量を減らして盆栽飼育することもできますので、検討してみましょう。

アジアアロワナ水槽の濾過フィルター

上部式フィルター
アジアアロワナは大食感の魚のため、水の傷みが早く、水質が変化しやすいです。濾過フィルターは物理濾過が優れており、掃除がしやすい上部式フィルターかオーバーフロー式を使います。

水槽が巨大であり、バクテリアにも十分な酸素を供給する必要があるため、メインフィルターの他にエアレーションをいれてあげましょう。

アジアアロワナ水槽のレイアウト

アジアアロワナの底砂
アジアアロワナが泳ぐのに邪魔になるので、レイアウトはなにも入れないベアタンクが主流です。

底面やバックの色で体色がかわる熱帯魚なので、背面は暗くして、底には光を反射しないように暗く加工するか砂をひいてあげましょう。

アジアアロワナ水槽の立ち上げ方法

アジアアロワナ水槽は水量が多いので、バクテリアの数が十分になるまで時間がかかります。水槽を立ち上げてから3ヶ月は水質が安定しないため、購入前から準備しておきましょう。

パイロットフィッシュには餌になるメダカや金魚がおすすめです。

  1. 水槽の置き場所を決める
  2. 水槽台と水槽、濾過フィルター、ヒーター、照明をセットする
  3. 水槽に水を入れる
  4. 濾過フィルターを稼働させて水漏れがないか確認
  5. パイロットフィッシュをいれて水質が安定するまでまつ
  6. 水質が安定したらアジアアロワナをいれる

アジアアロワナにおすすめの餌は?

アジアアロワナの餌
アジアアロワナが10cm以下の時には冷凍アカムシやメダカ、アカヒレなどを与え、15cmになると少し大きめのメダカやコオロギを与えていきましょう。さらに成長すると金魚、大きめのコオロギ、ジャンボミルワームが主食になります。

飽き性なので同じ餌ばかりあげてていると餌食いが悪くなります。そんなときはウキガエルやザリガニ、ドジョウなど別の餌を与えてあげるといいでしょう。

他にもモエビ、牛ハツ、鳥のササミ、アジ、イワシ、ワカサギのほかに、バッタ、セミ、トンボ、トカゲ、カエルなども餌とあげるとバリエーションが広がります。農薬や寄生虫の恐れがあるので、水性生物だと1週間薬浴させます。昆虫は冷凍して寄生虫を殺してあげるといいでしょう。

45cmまでは天然餌でしっかりと体を作り、そこから人工飼料に切り替えて抑制するかさらに生き餌を与えて成長させていくか決めます。

毎日朝と夜の2回餌を与えてあげてくださいね。

アジアアロワナは単独飼育と混泳のどちらがいいの?

アジアアロワナとの混泳
アジアアロワナの体が傷つくことを考えると、単独飼育がベストですが、個体によっては餌付けが悪くなることがあります。アジアアロワナに害を与えない魚と混泳させることで、他の魚が餌を食べている様子を見て、餌を食べるようになってくれることがあります。

おすすめはポリプテルス、ガーパイク、パロットファイヤーなどおとなしい大型魚です。

アジアアロワナの寿命やかかりやすい病気は?

アジアアロワナ
アジアアロワナの寿命は10年〜20年ほどになります。

エラめくれ

エラの外側がめくれてくる病気で、水質悪化やストレスが原因です。早期であれば毎日少しづつの水換えと強めのエアレーションで泳がせることで、完治していきます。

目たれ

目が垂れてくる病気で、 アロワナの目線が下を向いていることが多かったり、脂肪分の多い餌を食べ続けたことが原因だといわれています。水槽は高い場所に置かないよう注意します。

尾きり

ストレスが原因でトカゲのように尾が切れます。若い個体に多く、喧嘩をしたりした時にぽろっと落ちますが、1〜3ヶ月ほどで新しく生えてきます。綺麗に尾が切れていない時は、変な状態で生えてくるので切断する必要があります。水質を正常にキープしてエアレーションを高めて新陳代謝を早めてあげましょう。

拒食症

いつも餌を食べていても、ある日突然食べなくなる時があります。原因は水質悪化、水槽の狭さ、発情期などが考えられます。対応策は水換えの時の水量を減らして水質変化を小さくしてみてください。餌を口に含んで吐き出す場合は、その餌に飽きている証拠ですので、別の餌を与えましょう。

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