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アジアアロワナの種類と飼育方法|成長速度や値段は?

2018-03-07

アジアアロワナは派手な色合いと、大きな魚体で熱狂的な愛好家が多い熱帯魚です。非常に美しい体色でゆったりと水槽を泳ぐ姿は時間を忘れて見入ってしまいます。

今回はそんなアジアアロワナの種類とそれぞれの特徴を紹介していきます。

アジアアロワナの特徴

アジアアロワナ

アジアアロワナは大型魚でありながら、輝かしい体色が素晴らしく、高級魚として有名になった熱帯魚です。

体高が大きく、他の大型魚も圧倒する迫力を持っています。大きな口で小魚をバクッと丸呑みする姿はまさに肉食魚です。

ゆったりと水槽を泳ぐたたずまいが眺めている人を落ち着かせてくれます。

日本のドラマなどでもお金持ちの方が愛でているシーンをよく見かけるのでは無いでしょうか。自宅の壁を改造してアロワナ専用水槽を埋め込むほど熱狂的なファンがついています。

体の大きさと成長速度

アジアアロワナは60cmの大きさになる大型魚です。成長しきった個体は体高や肉厚がしっかりとして、迫力が出てきます。

成長速度は生後半年で約30cm、そこから成長速度が鈍化して生後1年で35cm、生後1年半で40cm、生後2年半で50cm近くになり成長が止まります。

寿命の長さ

アジアアロワナの寿命は平均して15年です。病気にかかることは少なく、水槽飼育でも長生きさせやすいです。

絶滅危惧種、アジアアロワナの生態!野生種の生息地は?

アジアアロワナ

野生のアジアアロワナはマレーシア、インドネシアのボルネオ島などの東南アジアに生息しています。水流がほとんどない場所を好んでおり、水底や草陰でじっと餌を待っています。

人気の高さから乱獲がすすめられて、絶滅危惧種に登録されたため、野生種の販売は禁止されています。例外的に養殖個体のみ許可されており、東南アジアと国内の養殖業者で繁殖し、日本へ輸入されてきます。

養殖されたアジアアロワナは入荷時に体内に個体判別用のチップが埋め込まれて、登録証が発行されます。飼育にはこの証明書が必須です。

アジアアロワナの人気の種類

アジアアロワナは学術的には1種類しか存在していませんが、体色の違いや地域の品種改良によって、大きく分けて4種類の名前がつけられています。

養殖場では多くの種類のアジアアロワナが交配されており、交雑した種類が輸入されることもよくあります。どの品種か見極めるためにはショップの店員さんと関係性を気づくことが大切ですよ。

ゴールデンアジアアロワナ(過背金龍)

過背金龍

アジアアロワナの過背金龍は全身が金色に発色するのが特徴で、5列目のウロコを超えて金色に発色することから過背と呼ばれています。鱗底が金色のタイプは「金底過背金龍」と呼ばれています。同様に「藍底過背金龍」もいますが、成長につれて藍色は発色しにくくなるため、成魚でも藍色がある個体は非常に貴重です。

もともとはマレー半島に生息していましたが、現在は数が減っておりほとんど姿を確認することはできません。

値段が安い幼魚だと5万円前後、成魚だと20万円〜40万円で販売されています。

ゴールデンアジアアロワナ(紅尾金龍)

ゴールデンアジアアロワナ(紅尾金龍)

アジアアロワナの紅尾金龍は後方三鰭の下半分が赤くなっており、金の巻きが4列目〜6列目まであります。6列目まである個体は非常に貴重で「高背金龍(たかせきんりゅう)」と呼ばれます。

野生種はインドネシアのスマトラ島に生息しています。

過背金龍よりも金色が少なく、安価で入手できることから、マニアの中では人気はありませんが、初心者にはおすすめです。体は大きく成長し、黒と金色のコントラストが美しいので、十分に楽しむことができますよ。

値段は幼魚で3万円前後です。コンスタントに幼魚が入ってくるので、成魚はあまり販売されていません。

スーパーレッドアジアアロワナ(紅龍)

スーパーレッドアジアアロワナ(紅龍)

スーパーレッドアジアアロワナは全身が真っ赤になる種類で、最も人気があるアジアアロワナです。しかし、輸入量は少ないので購入するのは難しいです。

紅龍からさらに分岐して「黄金紅龍」、「橘紅龍」、「血紅龍」、「辣椒紅龍」にわかれています。橘と黄金は赤色の発色部分が薄いですが。大きく成長するのが特徴です。

血紅龍と辣椒紅龍の違いは体色によって判断されます。血紅龍は鱗框の境界があいまいであったり、外側から内側にむけて赤色が薄くなっていく発色の仕方をしており、血が滲むようになっていることから血紅龍と呼ばれています。辣椒紅龍は鱗框と鱗底の境界がはっきりしており、均一に濃い赤色が唐辛子に見えることから辣椒と呼ばれるようになりました。

値段はアジアアロワナの中でもダントツに高く、幼魚で40万円前後、成魚だと70万円以上で販売されています。

グリーンアジアアロワナ(青龍)

グリーンアジアアロワナはマレーシアが原産地で、繁殖が容易で大量生産されている種類になります。

ライムグリーンに輝くベースカラーと銀色、薄い緑、薄い紫などカラーバリエーションが豊富です。他のアジアアロワナと違い水質の変化でも体色があまり変わらないため、気軽に美しい姿を楽しむことができるのも魅力的です。

値段は幼魚で2万円前後、成魚だと15万円前後で販売されています。

イエローアジアアロワナ(黄龍)

イエローアジアアロワナは体形や体色は青龍と似ており、ウロコの外側に淡い赤のラインが入り、後方三鰭が外側から内側にむけて濃い黄色のグラデーションになっており、派手な印象をもちます。

カリマンタン島が原産地です。

値段は幼魚で2万円前後、成魚だと15万円前後で販売されています。

アジアアロワナの飼育方法

アジアアロワナ

必要な水槽の大きさ

アジアアロワナは体が大きいので、飼育するには最低でも120cm以上の水槽が必要です。しかし、体長が50cmを超えてくると150cm水槽が必要になります。

Uターンが苦手なので、奥行きは60cmを用意してください。

90cm水槽で最後まで飼育することができないので、必ず大きな水槽を用意できることを確認しておきましょう。

アロワナの水槽で詳しく紹介しているので、ご参考ください。

餌やりの方法

アジアアロワナは餌の好き嫌いが少ないので、餌やりの苦労はそこまでありません。

成長期には食いつきが良い冷凍アカムシやメダカ、金魚などの生き餌を食べられるだけ与えます。成長速度が遅くなってきたら人工餌であるカーニバルやクリルに切り替えていきましょう。

混泳相手がいると、餌を取り合う競争が起きるので、餌の食いつきが良くなります。

アロワナの餌で詳しく紹介しているので、ご参考ください。

おすすめの混泳相手

アジアアロワナは混泳することが出来ますが、縄張り意識が強いので、狭い水槽ではいつバランスが崩れて喧嘩になるかわからないと思っておきましょう。

おすすめの混泳相手は大人しい性格のパロットファイヤーダトニオ、カラープロキロダス、下層に生息するプレコポリプテルス淡水エイなどです。

アロワナ同士の混泳は喧嘩になりやすいので、さけておいたほうが安全です。

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  • この記事を書いた人

高木 浩二

ペットの中でも熱帯魚が一番好きで、飼育履歴は10年以上あり、ペットショップでアルバイトをしていました。今は多くの書籍やショップ店員との交流で最新情報をアップデートしています。あいまいな情報をなくして、はっきりと最後まで責任を持って飼育ができるのかどうかイメージを湧いてもらえるようにしていきます。正しい情報の掲載に努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。

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