60cm水槽はアクアリウムでもっとも一般的な水槽のサイズです。水槽は大きく感じるかもしれませんが、水量が多いため、水質悪化が進みにくく、飼育難易度がかなり下がります。
今回はそんな60cm水槽の重さや計算方法、飼育できる熱帯魚、周辺設備、おすすめ商品など紹介していきます。
60cm水槽で飼育できる熱帯魚
60cm水槽で飼育できる熱帯魚の数や代表的な種類について紹介していきます。
飼育数の目安
60cm水槽の大きさは奥行きが30cmと45cmの2タイプあります。飼育数は大人しくて混泳しやすい熱帯魚を想定しており、縄張り争いが激しかったり、遊泳力がある魚は2/3以下にしておきましょう。
20cm前後の中型魚も飼育できますが、遊泳力など魚の種類で飼育可否が異なりますので、それぞれの紹介ページで確認してください。中型・大型魚一覧で紹介しています。
水槽の奥行き | 魚の大きさ | 飼育数 |
---|---|---|
規格(30cm) | 3cm | 30匹~50匹 |
規格(30cm) | 5cm | 20匹~30匹 |
規格(30cm) | 7cm | 10匹~12匹 |
規格(30cm) | 10cm~ | 4匹~6匹 |
ワイド(45cm) | 3cm | 90匹~100匹 |
ワイド(45cm) | 5cm | 50匹~60匹 |
ワイド(45cm) | 7cm | 20匹~25匹 |
ワイド(45cm) | 10cm~ | 8匹~10匹 |
飼育できる熱帯魚例
大きさ別の熱帯魚の例です。
3cmの魚 | ネオンテトラ、カージナルテトラ、ラスボラ、クラウンキリー、プリステラ、アカヒレ |
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5cmの魚 | グッピー、プラティ、コリドラス |
7cmの魚 | ドワーフグラミー |
60cm水槽の重さと水量
60cm水槽の重さはガラス水槽本体で約10kg、水で60kg、周辺設備で3kgほどになりますので、80kgは見ておいた方が良いです。
このくらいの重さであれば、多くの住宅で床抜けの心配はありませんが、不安な方は確認しておきましょう。
水量(リットル)の計算方法は次の方法で出します。0.5cmはガラスの厚み(左右を考慮して1cmで計算)で、3cmは水位を想定しています。1リットルの重さは1kgになります。
(横幅cm-1.0cm)×(奥行き-1.0cm)×(高さcm-0.5cm-3cm)/1000
おすすめの60cm水槽
それではおすすめの60cm水槽を紹介していきます。美しいフレームレスや水槽セット、スリムタイプなど形状がいろいろあります。
紹介する60cm水槽
- 水槽セット
- フレームレス水槽
- 曲げガラス水槽
- ワイド水槽(奥行き45cm)
- スリムタイプ水槽
- ロータイプ水槽
- ハイタイプ水槽
水槽セット
オーソドックスな60cm水槽(奥行き30cm)に、LEDライトと上部フィルターがセットになったお得な商品です。はじめての熱帯魚飼育におすすめです。
製品名 | ジェックス 水槽 マリーナ600BKST LED&デュアルクリーンセット |
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大きさ | 幅60cm×奥行30cm×高さ36cm |
水量 | 58.5L(水位-3cm) |
重さ | 9.9kg(本体)+58.5kg(水) |
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フレームレス水槽
フレームレス水槽のメリットは、高級感があり、より広く水景や熱帯魚を観察することが出来ます。
デメリットは支える力が無いので、60cm水槽で使い勝手の良い上部フィルターを設置することができないことです。主力は外部フィルターで、値段が高くなります。
製品名 | エーハイム グラス水槽 EJ-60 |
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大きさ | 幅60cm×奥行30cm×高さ36cm |
水量 | 58.5L(水位-3cm) |
重さ | 11.2kg(本体)+58.5kg(水) |
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曲げガラス水槽
曲げガラスはフレームレス水槽と近いですが、全面の両端が曲げガラスになっているので、視界を遮るものが無くなります。その分値段が高く、フレームレス水槽の1.5倍ほどになります。
製品名 | 寿工芸 レグラスR600 |
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大きさ | 幅60cm×奥行30cm×高さ36cm |
水量 | 58.5L(水位-3cm) |
重さ | 11.2kg(本体)+58.5kg(水) |
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こちらの商品は全面曲げガラスでありながら、上部にフレームがついているので、上部フィルターを使うことが出来ます。
製品名 | ニッソー Newスティングレー NS-106 |
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大きさ | 幅60cm×奥行30cm×高さ36cm |
水量 | 58.5L(水位-3cm) |
重さ | 7.3kg(本体)+58.5kg(水) |
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ワイド水槽(奥行き45cm)
ワイド水槽は、体長が20cmを超える中型魚の飼育したり、奥行きのあるレイアウトを楽しむことが出来ます。かなり大きいので、置き場所には注意しておきましょう。
製品名 | 寿工芸 レグラスフラット F-600L |
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大きさ | 幅60cm×奥行45cm×高さ45cm |
水量 | 112L(水位-3cm) |
重さ | 21.5kg(本体)+112kg(水) |
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スリムタイプ水槽
スリムタイプのメリットは奥行きがない分、置く場所が広がることです。さらに奥行きがあると、レイアウトする部分が多く持て余すことがあります。
小型魚が奥に行かず、横いっぱいに泳ぎ回らせることができるので、観察もしやすいです。
製品名 | ジェックス グラステリアスリム600 |
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大きさ | 幅60cm×奥行20cm×高さ25cm |
水量 | 25.8L(水位-3cm) |
重さ | 7.1kg(本体)+25.8kg(水) |
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ロータイプ水槽
ロータイプの水槽はらんちゅうやメダカ、カメなどを上から鑑賞するのに優れています。値段も安いので、高さが必要ないときにおすすめです。
製品名 | ジェックス マリーナ ガラス水槽 600L |
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大きさ | 幅60cm×奥行26cm×高さ30cm |
水量 | 41L(水位-3cm) |
重さ | 5.5kg(本体)+41kg(水) |
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ハイタイプ水槽
通常の60cm水槽と比べると、高さの差は4cmほどしかありませんが、受ける印象は大きく変わり、高さのある水草を育てる時におすすめです。
製品名 | テトラ グラスアクアリウムGA-60T |
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大きさ | 幅60cm×奥行30cm×高さ40cm |
水量 | 65.5L(水位-3cm) |
重さ | 15kg(本体)+65.5kg(水) |
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60cm水槽の周辺設備
ろ過フィルター
60cm水槽で最も一般的なろ過フィルターは、高いろ過力がある上部フィルターです。
肉食魚や過密飼育で大量のろ過が必要な場合は上部フィルター、スリムタイプや飼育数が少ないときは外掛けフィルター、水草を育てるときは外気と触れない外部フィルターがおすすめです。
水槽台
水槽は80kg近くの重さになるので、専用の水槽台が必要です。きちんとした物でないと、支えきれず、水槽が割れる原因にもなります。
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水槽用ヒーター
熱帯魚に適している水温は22度〜28度が多く、秋〜冬にかけて水槽用のヒーターが必要になります。
ヒーターのW数は水量に応じて変わってきます。60cm水槽だと奥行き30cmで150W、奥行き45cmだと200W以上必要です。
他にも電気代や寿命、設置場所などおすすめの水槽用ヒーターで紹介しているので、ご参考ください。
ライト
ライトは60cm水槽の横幅に合わせたものであれば大丈夫です。水中への落下にだけ注意してください。
ライトなしだと鑑賞しづらかったり、体色がくすんでしまいます。水草をいれるときは強い光量が必要になるので、水草用のものを選びましょう。
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底砂
60cm水槽に1cmの厚みを敷くために必要な砂の量の目安です。肉食魚なら飼育のしやすさを考えて0.5cm以下、熱帯魚なら、だいたい2cm~5cmほどに敷くことが多いです。
水槽の大きさ | 重さ | 容量 |
---|---|---|
60cm(横幅)×20cm(奥行き) | 0.9kg | 1.2L |
60cm(横幅)×30cm(奥行き) | 1.4kg | 1.8L |
60cm(横幅)×45cm(奥行き) | 2.1kg | 2.7L |
60cm水槽についてまとめ
今回は60cm水槽について紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。
60cm水槽は水量の多さと飼育できる魚の数がちょうどよく、最も普及している水槽サイズです。そのため、専用のろ過フィルターからライト、水槽セットまで多くの商品が販売されています。
場所が許せばとても使い勝手の良い水槽ですので、可能であれば60cm水槽からはじめてみることをおすすめします。