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ヌマチチブの飼育方法|寿命や餌、ヨシノボリとの違いは?

2019-07-24

ヌマチチブは海と川を行き来する珍しい川魚で、たらこ唇のかわいい顔つきをしています。丈夫で飼育しやすいですが、気性が荒い性格をしているので混泳には注意が必要です。

今回はそんなヌマチチブの生態や特徴、釣り方、おすすめの餌、病気など飼育方法について紹介していきます。

ヌマチチブの生態と特徴

ヌマチチブの飼育

ヌマチチブはスズキ目ハゼ科に分類される淡水魚です。学名のTridentiger brevispinisの通りに、虎のような茶色や黒色のバンド模様があり、顔の付近には青色のスポット模様があります。

他のチチブやアゴハゼ、ヒナハゼなど小型のハゼを総称してダボハゼと呼ばれることもあります。

日本全国に分布しています。稚魚の頃は海で生活し、大人になると産卵のために川に戻ります。淡水と海水のどちらでも生きることができ、水質の悪化にも強いため、かなりの生命力を持っています。

体の大きさ

ヌマチチブは最大で15cmの大きさになる中型の淡水魚です。

寿命の長さ

ヌマチチブの寿命は平均して4年~5年です。体が丈夫で飼育しやすく、5年以上生きることも珍しくありません。

攻撃的な性格

ヌマチチブの性格は縄張りが強く、侵入者はしつこく追いかけ回します。さらに獰猛で口に入る大きさの生き物であればなんでも襲いかかります。

飼育下でも混泳相手を食べようとしたり、体色が地味なので、観賞魚としてそこまで人気はありません。

ヨシノボリとの違い

ヨシノボリ

※画像はヨシノボリです。

ヌマチチブは同じハゼの仲間であるヨシノボリに似ています。ヌマチチブとヨシノボリの違いは、ヨシノボリの方が胴体が細く、ホホに青いスポット模様がありません

ヌマチチブの釣り方と入手方法

ヌマチチブは生息している河口付近の河川で、小型のスピニングロッド(釣り竿)を使うことで釣り上げることが出来ます。

他の魚を狙っているときに、釣れることが多く、「エサ取り」といわれて嫌われることが多いです。

水底に生息しているので、糸を長めにして、餌を水底に這わせましょう。餌にはアカムシや魚の切り身を使います。

2Lのペットボトルの仕掛けを使うことで、採集することも出来ます。上から1/3ほどの部分をカッターナイフで切り取り、ひっくり返して、逃げられないように返しを作ります。

中には臭いがきつめの小魚の人工餌を入れ、1時間もおいておけば捕まえることが出来ますよ。

ヌマチチブの飼育方法

ヌマチチブは体が丈夫で海水でも淡水でも飼育できますし、多少の水質悪化にも耐えてくれます。餌食いもいいでの、初心者におすすめです。

飼育に必要な水槽と器具

水槽

ヌマチチブは中型になる淡水魚で、水槽の大きさは45cm水槽がおすすめです。

ろ過フィルターは45cm水槽だと外掛けフィルター、60cmを超えてくると上部フィルターを使います。

水底を泳ぎ回るので、必ず底砂を敷いて、落ち着けるようにしておきましょう。

必要なもの

  • 水槽
  • ろ過フィルター
  • ライト
  • 底砂
  • 水槽の蓋

値段と販売場所

ヌマチチブの値段は300円~500円で販売されています。

人気の淡水魚ではないので、川魚に力を入れているペットショップや熱帯魚専門店でも見ることは少なく、販売量が増えてくる4月頃からネット通販で探してみることをおすすめします。

適している水温と水質

ヌマチチブに適している水温は23度~27度です。

低水温に強いので越冬することが出来ますが、飼育下での越冬は難しいので、水中用ヒーターで水温を上げておきましょう。おすすめの水槽用のヒーターで紹介しているので、ご参考ください。

わざわざ海水で飼育するメリットはないので、飼育が簡単な淡水で水質は中性を保っておくと良いですよ。

おすすめの餌と給餌方法

キャット

ヌマチチブは餌の好き嫌いが少なく、魚用の人工餌であればどのようなものでもよく食べてくれます。

食べやすいのは肉食魚専用の人工餌である「ミニキャット」などで、臭いが強く、小さなタブレット状で水底に沈むので、一口で食べやすいです。

おやつとして冷凍アカムシやメダカなどの小魚を与えると喜んで食べてくれます。

餌の頻度は1日1回、2粒ほど与えると良いですよ。

混泳について

カワムツ

ヌマチチブは縄張り意識が強いため、単独飼育が基本となる淡水魚です。

特に口が大きく、口に入るサイズの生き物なら丸呑みしようとしますので、メダカグッピーヤマトヌマエビなど小型水槽の生き物にはとても危険です。

混泳するのであれば中型サイズで泳ぐのが上手なアブラハヤカワムツになります。日本の淡水魚については飼いやすい川魚の種類と飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。

病気について

ヌマチチブはあまり病気にはかかりませんが、飼育を初めて1ヶ月は新しい環境に慣れていないので、白点病にかかることがあります。

白点病は全身が白い点々に覆われる病気で、感染力が強いです。発症している個体を見つけたらすぐに別の水槽に移動させ、メチレンブルーで1週間薬浴すれば完治させることが出来ますよ。

ヌマチチブについてまとめ

今回はヌマチチブの生態や飼育方法について紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。

釣りを趣味で楽しむ方にはなじみ深い日本の魚で、見た目はヨシノボリにそっくりです。

体がかなり丈夫で飼育しやすいですが、荒い性格をしているので、混泳には注意しておいてくださいね。

見た目がそっくりなヨシノボリについてはヨシノボリの特徴と飼育方法で詳しく紹介しているので、こちらもご参考ください。

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  • この記事を書いた人

高木 浩二

ペットの中でも熱帯魚が一番好きで、飼育履歴は10年以上あり、ペットショップでアルバイトをしていました。今は多くの書籍やショップ店員との交流で最新情報をアップデートしています。あいまいな情報をなくして、はっきりと最後まで責任を持って飼育ができるのかどうかイメージを湧いてもらえるようにしていきます。正しい情報の掲載に努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。

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