アカメアマガエルは毒を感じさせる真っ赤な目をもちつつも、たまにとぼけたような顔もしてくれるかわいいカエルです。今までは輸出が制限されており、希少で高価でしたが、最近では繁殖も成功してだいぶ値段も下がってきました。
今回はそんなアカメアマガエルの生態や特徴、寿命、値段、販売場所など飼育方法を詳しく紹介していきます。
アカメアマガエルの生態と特徴
アカメアマガルはアマガエル科アカメアマガエル属に分類されているカエルの仲間です。
名前の通り赤色の目が特徴的で、黄緑色の体色をベースに側面には綺麗な青色とペンキを塗ったようなクリーム色がついており、自然の生き物とは思えないような美しい体色をしています。まぶたは網目状で目をつぶったときは独特な模様を見ることができます。
コスタリカやメキシコ、パナマなどの中南米の熱帯雨林に生息しています。木の上で生活をするカエルで、水場から離れても生活できる乾燥に強い体になっており、総称してツリーフロッグとも呼ばれています。昼間は葉の裏や土の中で休んでおり、夜になると餌を求めて木の上を歩き回ります。
絶滅の恐れがある野生動物としてCITESに登録されており、輸出が規制されているため、流通している個体はブリーダーによる養殖個体がほとんどです。
繁殖期は気温が暖かくなる春から夏にかけてです。オスは深夜になるとゲコッと鳴き声を出し始めますが、そこまで大きな音ではないので、気になることはないでしょう。
体の大きさ
アカメアマガルの大きさは5cm〜7cmほどです。雄よりも雌の方が一回り大きくなります。
寿命の長さ
アカメアマガルの寿命は平均して5年です。生後2年で成熟し、繁殖ができるようになります。環境の変化に弱く、飼育下で長生きさせるには湿度と温度管理に慣れておかないといけません。
アカメアマガエルの値段と入手場所
アカメアマガエルはホームセンターなどのショップではほとんど販売されていないので、両生類専門店やネット通販で探してみましょう。
なかなか高価な生き物で、1匹の値段は8,000円〜15,000円ほどをみておくといいですよ。
アカメアマガエルの飼育環境
アカメアマガエルに必要な飼育容器と環境を紹介していきます。初期費用で3万円ほどみておくといいですよ。
必要なケージの大きさ
アカメアマガエルは木の上で生活しているため、ケージは高さがあるものが必要です。ケージの大きさは30cm(横幅)×30cm(奥行き)×45cm(高さ)以上のものを用意してくださいね。
蒸れに弱いので、ケージは風通しがいいよ、天井部分が網目になっているものを選んでください。ガラス面に登るのが上手なので、脱走しないようにしっかりと蓋をしておきましょう。
おすすめの爬虫類用ケージで紹介しているので、ご参考ください。
床材の選び方
床材には湿度を保ちやすいヤシガラマットや水苔などがおすすめです。フンをしたらこまめに取り替えるようにして、汚れが目立ってきたら全て交換してあげましょう。定期的に掃除をしないとアンモニアなどの有害物質が床材にたまって病気を引き起こしてしまいます。
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照明は観賞用に
夜行性なので、照明は必要ありませんが、昼夜のメリハリをつけたり、鑑賞しやすくするため、観葉植物の育成には重要です。温度をあげないようにLEDライトのタイプを使いましょう。
完全な夜行性のため、昼間は動いている姿をほとんど観察することはできません。
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水浴びできる大きさの水容器
カエルは皮膚から水分を吸収するため、全身が浸かるくらいの水を用意してあげる必要があります。水は毎日交換して新鮮な状態を維持してあげましょう。
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レイアウトは観葉植物を多めに
植物の葉っぱの裏で休憩をするため、フィカスプミラ、ポトス、ドラセナ、アヌビアスナナなどの葉が大きくて光量が少なくてもしっかりと成長してくれる植物をいれてあげましょう。
カエル1匹がゆったりと休める直径の木を上手に枝組みをして、立体移動ができる高さのあるレイアウトを作ってあげてくださいね。
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アカメアマガエルの飼育方法
アカメアマガエルは環境の変化に敏感なので、カエルの飼育に慣れていない人には飼育が難しい生き物です。湿度の維持と風通しのいい場所に置いておくことがとても大切になります。
餌は昆虫がメイン
アカメアマガエルの餌はコオロギやデュビア、レッドローチなどの昆虫が主食になります。夜行性のため消灯前に生きた昆虫を入れておくことで食べてくれます。
飼育環境に慣れてくると、昼間でもピンセットを使って目の前で餌をゆすることと食いついてくれるようになるので、そこまでこれば人口餌や冷凍マウスなども与えられるようになります。
餌の頻度は2日に1回、一口分与えましょう。
餌の種類や与え方についてはカエルにおすすめの餌で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
飼育に適している温度と湿度
アカメアマガエルに適している温度は22度〜28度で、低温の涼しい環境を好みます。高温には弱いので、30度が続く夏場はクーラーをつけるか直接風が当たらないように扇風機を使ってください。冬はケージの側面を暖められるように、パネルヒーターを貼り付けてください。
湿度を保つために、毎夜に1時間ほどで乾くくらいの量を霧吹きでかけてあげます。ケージの湿度が高いと、風通しがいい上の方に移動して、乾燥していると床底でじっとしています。カエルのよくいる位置をみながら、水分量を調整してあげてくださいね。
おすすめの爬虫類用ヒーターで紹介しているので、ご参考ください。
かかりやすい病気と治療方法
アカメアマガエルがかかりやすい病気は自家中毒です。自家中毒は筋肉の収縮や炎症を引き起こす病気で、原因は死骸やフンを放置していると、土や水場にアンモニアがたまり、それを皮膚から吸収してしまうことです。
なによりも予防が大切なので、こまめに床材や水を交換するようにしてください。
アカメアマガエルについてまとめ
アカメアマガエルの生態や飼育方法についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。
カエルはどの種類も特徴的な体型や、原色を使った派手な体色で見ている物を和ませたり、感動させてくれたりします。アカメアマガエルはその一角とも言える美しさで、ぎょろっ大きく真っ赤な目を楽しんでくださいね。
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