床材はハムスターの飼育に必要不可欠なものですが、いくつか種類があり、どのような選び方をすれば良いのでしょうか?
今回はそんなハムスターにおすすめの床材や注意点、交換の頻度や量など詳しく紹介していきます。
ハムスターの床材の役割
飼育下のハムスターにとっての床材の役割を紹介します。ハムスターは床材なしで長く飼育するのは難しいです。
床材の役割
- 体を温める
- 体を隠す
体を温める
野生のハムスターは気温が下がってくると、巣穴に落ち葉を集めて、体を温められる場所を作ります。飼育下でもたくさんの床材を巣箱に持ち帰る習性を見ることができます。
寒いときは散歩中にこっそりとティッシュペーパーを持って帰ることもあります。夏の暑いときでも、床材はいらないわけではなく、体を温める以外に大事な役割があります。
体を隠す
ハムスターは土を掘って身を隠すため、土の代わりになる床材が必要です。床材の量が少ないと不安になり、ストレスを抱えやすくなるので、たくさんいれてあげましょう。
ハムスターにおすすめの床材
それでは、ハムスターにおすすめの床材について紹介していきます。床材で重要なポイントはおしっこをしっかりと吸収してくれるのか、掃除が簡単か、食べても問題ないのかの3点です。
飼育している子によって床材の好き嫌いがあるので、余裕があれば紙製の床材とウッドチップ、牧草を与えてみて、どれが一番良い反応がするのかチェックしてみるといいですよ。
紹介する床材
- 紙製の床材
- ウッドチップ
- 牧草
- ティッシュ・キッチンペーパー
- 新聞紙
紙製の床材
ハムスターの床材でもっとも使用されているのが紙製の床材です。ウッドチップや牧草とは異なり、ハムスターが紙製床材へのアレルギーでくしゃみをする心配が無く、経済的で吸水力が高いからです。消臭効果をもつ商品もあるので、臭いが気になる人におすすめです。
デメリットとしては、軽いのでハムスターが潜ってかきまわすことでケージの外まで飛び散ってしまうことです。
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ウッドチップ(木くず)
ウッドチップは広葉樹などの木くずで、チクチクしている見た目をしています。野生のハムスターの寝床としても頻繁に使われており、食べても問題ありません。紙製の床材同様にコスパもいいです。
まれにアレルギーを発症する子がいるので、導入直後は注意して観察してください。
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牧草
牧草はハムスターの床材としてはメジャーではありませんが、牧草特有の臭いがあるため、ハムスターの臭いを消しに効果的です。
ハムスターは植物食性が強いので、お腹が空くと食べ始めますが問題ありません。
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ティッシュ・キッチンペーパー
ティッシュやキッチンペーパーは床材の代用品として使いやすいです。吸水性が高く、交換が楽です。
デメリットは、ハムスターが食べると消化できないため、床材を食べる癖があると使えないことです。
新聞紙
新聞紙も床材の代用品として使えます。ハムスターにとって無害ですが、インクの色がハムスターに付着することがあるので、注意が必要です。噛んだり頬に入れても、問題ありません。
新聞紙を新品の状態でいれておくと、紙の端っこで皮膚が切れることがあるので、シュレッダーでバラバラにするか、手で破いてから使いましょう。
新聞紙だけを床材にするのは緊急時のみで、普段はウッドチップなどに混ぜると良いですよ。
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ハムスターの床材に使えないもの
ハムスターの床材でなるべく使ってほしくないものを紹介します。
特にかみ癖がある子は床材を食べることがあるため、これらの床材を使用してはいけません。
ワタ・布・靴下
ワタや布類は寒い冬に使いたくなりますが、足に絡まったり飲み込んで消化できなくなる危険性があるため使わない方が安心です。
土・砂
土や砂は野生のハムスターになじみ深いですが、飼育下では濡れていることに気付けなかったり、交換する手間があるので使用しない方が良いです。
ペット用トイレシート
ペットのトイレシートには吸水性を良くするために吸水性ポリマーが含まれており、ハムスターが食べてしまうと危険です。
ハムスターの床材の使い方
ハムスターの床材はたくさんいれてあげる、汚れたらこまめに掃除をしてあげるの2点を守ってあげれば大丈夫です。
床材の量や深さ
ハムスターは床材にもぐることで安心します。床材の量はハムスターの全身が隠れるくらい高さまでいれてください。
夏になると暖かくなって床材に潜る回数が減るため、様子を見ながら半分程度に減らしても良いですよ。
床材の交換頻度
ハムスターの床材は月一回の頻度で全て交換します。
他には、体が濡れることを嫌がるので、水容器から水が垂れたりおしっこをしたのを見つけたら、すぐに部分的に交換するようにしてください。
ケージの掃除についてはハムスターのゲージの掃除方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
ハムスターの床材のトラブル
床材を食べる
床材を食べる仕草を見せている場合、ウッドチップや牧草など、食べてもいい床材に変更してください。
床材の種類を変える時
床材を全交換するタイミングで、今までとは全く異なる床材に交換してしまった場合、臭いも違うので、ハムスターが困惑してしまいます。
床材を変更するときは、元の床材も置いておき、半々くらいから初めてあげてくださいね。
床材でごそごそしている
ハムスターは身の危険を感じると、穴を掘って身を隠そうとします。
床材をかきわけたり、床をガリガリと爪でひっかく仕草を見せたときは、身の危険を感じている時です。
ケージを掃除した直後や飼育を始めたばかりの時、急に騒音が出たときなどに多いので、あまり心配せずに様子を見てあげてください。
ハムスターの床材についてまとめ
今回はハムスターにおすすめの床材や役割、使い方などを紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。
床材はハムスターの身を守るために重要なものであり、ストレス無く暮らしていくために必要不可欠です。床材はたっぷりといれて、たくさんもぐったり、体を温めたり出来るようにしてください。汚れたらすぐに交換してあげましょう。
どこのペットショップでも安価で入手できますでの、切らさないようにしておいてくださいね。