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モンガラカワハギの飼育方法|毒性や幼魚の値段、寿命は?

2019-02-11

モンガラカワハギは海水魚らしい派手な体色と、とても攻撃性が強く野性味溢れる性格でありながら、人なつっこくてかわいい海水魚です。

今回はそんなモンガラカワハギについて生息地や性格などの生態、値段、混泳など飼育方法を詳しく紹介していきます。

モンガラカワハギとは?

モンガラカワハギとは?

モンガラカワハギはフグ目モンガラカワハギ科に属している海水魚です。別名でホンモンガラと呼ばれています。生息地は西大西洋からインド洋など幅広く分布しています。日本だと沖縄の琉球列島や小笠原諸島で見つけることができます。水深の浅いサンゴ礁などいたるところで姿を見ることができます。

とても美しい体色をしており、腹部には白い斑点模様が、体の上部と口先は綺麗な黄色になっています。

腹ビレが退化しており、通常の魚ならば2つある腹ビレが1つしかなく、小さな骨が少しだけ飛び出しています。他のカワハギと違って腰骨が発達しており、少しだけですがフグのように体を膨らまして相手を威嚇することができます。

体は薄く、岩の隙間に入って腹ビレや背びれの骨を尖らせることで、がっちりと固定することができます。ウロコはザラザラとしており、尾の付け根には小さなとげが生えているので、素手では触らないようにしておきましょう。

毒性がある

モンガラカワハギの内臓にはシガテラ毒という海水魚特有の毒性があり、日本では食用としてはつかわれていません。

体の大きさ

モンガラカワハギの大きさは最大で30cmまで成長する中型魚です。

寿命の長さ

モンガラカワハギの寿命は平均して10年前後です。体が丈夫で、水槽飼育では長生きさせやすいです。

モンガラカワハギは歯が発達している

モンガラカワハギの飼育

モンガラカワハギは気性が荒いため、野生でも単独で行動しており、強い縄張り意識を持っています。

両顎からは鋭い歯が突き出ており、噛む力がとても強いので、貝殻も簡単に噛み砕くことができます。同種間でもこの歯を使って激しく攻撃し合うため混泳をすることはできません。

一度噛み付くと体をねじりながら噛み切ろうとします。指を噛まれたらひどい傷を負ってしまうので、水槽に手を入れる時は注意してください。

モンガラカワハギの値段と販売場所

モンガラカワハギの飼育

モンガラカワハギの値段は幼魚が5,000円〜8,000円で販売されており、海水魚の中でも比較的安価で入手することができます。

購入場所は熱帯魚専門店かネット通販を探すといいですよ。春から夏にかけて暖かくなる時期に入荷されてくるので、その頃にショップの人に確認してみてくださいね。

モンガラカワハギの飼育方法

モンガラカワハギの飼育

モンガラカワハギは体が丈夫で、餌もよく食べてくれるので飼育しやすい海水魚です。初めての海水魚飼育にもおすすめですよ。

水槽と周辺器具

モンガラカワハギの飼育には最低でも90cm水槽以上のガラス水槽が必要です。体長が20cmまでは60cm水槽で飼育して、超えてきたら90cm水槽に移動させましょう。

フィルターはろ過能力が高い上部フィルターがおすすめです。濾過槽が上部にあって掃除も簡単ですので、メンテナンス性に優れています。

蛍光灯はなるべく光量が強いものを選んで、発色を良くしてあげましょう。

必要なもの

  • 90cm水槽
  • ろ過フィルター
  • 蛍光灯
  • 水槽の蓋
  • 底砂

飼育水となる海水を作るために必要なものや比重については人工海水の作り方でも詳しく紹介しているので、ご参考ください。

飼育に適している水温と水質

モンガラカワハギに適している水温は23度〜27度です。低水温に弱いので冬はヒーターを準備して、30度を超える夏には冷却ファンをいれてあげてください。

水質の適応範囲が広いため、飼育しやすい海水魚です。水質悪化には注意をして週に1回は1/3ほど水を交換してあげましょう。

おすすめの水槽用のヒーターで紹介しているので、ご参考ください。

レイアウトはシンプルにして掃除を優先

ライブロック

モンガラカワハギは遊泳力がある魚なので、水槽の中央部分は広くスペースをあけてください。生餌をあげていると水が汚れやすくなるので、シンプルなレイアウトにして掃除をしやすくすることも大切です。

水槽の酸素量を多く、水流は強めにして運動量を増やせるようにしてください。

驚いたり、慣れないときに人が近づくと岩陰にすぐさま隠れるほど臆病な性格をしているので、ライブロックなど体を隠せるくらいのサンゴ石をいれてあげると落ち着いてくれますよ。

餌は人工餌がメイン

モンガラカワハギの飼育

モンガラカワハギは雑食性で生餌から人工飼料までなんでもよく食べてくれます。

餌はメガバイトグリーンなど海水魚専用の人工餌がおすすめです。生餌の冷凍赤虫、メダカ、金魚、アサリなどバリエーションを増やして飽きないようにしていきます。

一度痩せてしまうと戻るまで時間がかかるので、餌の頻度は1日2回、欠かさずに与えるようにしてください。

混泳は難しい

前述した通り、モンガラカワハギは凶暴な性格と、強力な歯をもっているので、混泳することはできません。

縄張り意識も強く、侵入してきた生き物はしつこく追い回し続けます。大型の魚に対してはとても臆病で、隠れて出てこなくなってしまうので、ストレスで短命になってしまいます。

美しい体色を保つためにも、単独飼育でストレスがない環境を用意してあげてくださいね。

かかりやすい病気と治療方法

モンガラカワハギは丈夫な魚なので、あまり病気にかかることはありません。導入時で環境に慣れていない時や水換えを怠って水質悪化が進んだときには病気にかかってしまうので、きちんと予防してあげることが大切です。

白点病

白点病は全身が白い点々に覆われる病気で、低水温や水温の変化が激しく体力が弱っているときにかかりやすい病気です。寄生虫はものすごい勢いで卵を産んで、水槽中の魚にまたたくまに伝染してしまいます。治療にはグリーンFリキッドで1週間薬浴してください。

トリコディナ病

トリコディナ病は海水魚に多い病気で寄生虫が原因で体表に薄い膜がはり、症状が悪化すると呼吸困難に陥ります。治療には2分ほど淡水浴をして膜を手の腹で優しく擦り落としてください。淡水浴は体力を消耗するので、3日に1回のペースで行いましょう。

モンガラカワハギについてまとめ

モンガラカワハギの飼育

今回は体色がとても美しいモンガラカワハギの生態や飼育方法についてまとめましたがいかがでしたでしょうか。

単独飼育を心がけて、90cm以上の大きな水槽を用意できれば飼育は難しくありません。じっくりと大切に育て上げて、その美しい体色をぜひ自宅でも体験してみてくださいね。

  • この記事を書いた人

高木 浩二

ペットの中でも熱帯魚が一番好きで、飼育履歴は10年以上あり、ペットショップでアルバイトをしていました。今は多くの書籍やショップ店員との交流で最新情報をアップデートしています。あいまいな情報をなくして、はっきりと最後まで責任を持って飼育ができるのかどうかイメージを湧いてもらえるようにしていきます。正しい情報の掲載に努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。

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