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おすすめの水槽用ヒーター|温まる時間や寿命、位置は?

2019-11-10

水槽のヒーターの種類は多く、特に悩ませてくれるのがW数の多さではないでしょうか。他にもメダカ用や熱帯魚用、温度調節機能、安全カバー付きなどさまざまな商品が発売されています。

今回はそんな水槽用のヒーターについて選び方や使い方、電気代の目安、おすすめ商品、故障の原因など詳しく紹介していきます。

水槽用ヒーターの使い方

ヒーター

最初に水槽用のヒーターの基本的な使い方について紹介します。

チェックポイント

  • ヒーターの設置位置
  • 温まるまでの時間
  • ヒーターを隠す方法
  • ヒーターはいつからいつまで使う?

ヒーターの設置位置

水槽のヒーターの位置は止水域ではなく、水が循環している場所に設置します。レイアウトを気にして、止水域に設置してしまうと、水温を上げるのに時間がかかり、熱効率が悪くなります。可能であればフィルターの水の吐き出し口付近に設置しましょう。

温まるまでの時間

ヒーターの温まる時間は水温や部屋の温度、飼育環境によって異なりますが、3時間~5時間ほどみておいてください。

ヒーターを隠す方法

水槽のヒーターを隠すのに一番良い方法は水草や流木で見えなくすることです。縦置きのヒーターもあるので、レイアウトに合わせて使い分けましょう。

底砂やろ材の中に埋めるのはやめてください。熱伝導が悪くなり、水温が上がるまでに時間がかかってしまうからです。

ヒーターはいつからいつまで使う?

ヒーターをつけるタイミングは、温度が下がる夜間に飼育している熱帯魚の適温を下回りそうになった時から作動させます。

23度以上を適温としている熱帯魚が多いので、つける時期は10月から、外す時期は6月が目安になります。夏の時期以外はつけておいていいでしょう。

春や秋は日中は暖かいですが、昼夜の気温差が大きいので熱帯魚にとっては危険な季節です。ヒーターは設定温度以上に上がらないので、可能であれば年中つけておくことをおすすめします。

水槽用ヒーターの寿命は1年

一般的な水槽のヒーター本体の寿命は1年、サーモスタットの寿命は3年です。ヒーターの寿命は商品によって変わってくるので、きちんと確認するようにしてください。

もちろん寿命を超えてもすぐに止まることはありませんが、数日でも停止すると熱帯魚が死ぬ可能性があるため、きちんと交換することをおすすめします。

水槽の大きさとヒーターのワット数、電気代は?

ヒーター

水槽のヒーターの1日の電気代は次の方法で計算することが出来ます。

(ワット数)÷1000×(稼働時間)×(1kWhの電気代)

※ヒーターはW数で記載されており、電気代は1kWsで計算されます。1kWsは1000Wですので、単位を合わせるために、1000で割っています。

1kWsの電気代は契約している会社によって異なりますが、大阪や東京だと1kWsは25円前後のところが多いです。その条件で、1日の稼働時間を12時間とすると、1ヶ月(30日)の電気代は次の通りになります。

水槽の大きさ 必要なワット数 月の電気代
20cm水槽 20W 180円
30cm水槽 50W 450円
30cmキューブ水槽 100W 900円
45cm水槽(奥行20cm) 50W 450円
45cm水槽(奥行30cm) 100W 900円
60cm水槽(奥行30cm) 150W 1,350円
60cm水槽(奥行45cm) 200W 1,800円
90cm水槽(奥行30cm) 200W 1,800円
90cm水槽(奥行45cm) 300W 2,700円
120cm水槽 500W 4,500円

おすすめの水槽用ヒーター

それではおすすめの水槽用のヒーターについて紹介していきます。

ヒーターの種類は大きく分けると、温度を固定してくれる「オートヒーター」、任意の温度に設定できる「サーモスタット付きヒーター」、サーモスタットとヒーターが別売りの3種類に分けられます。

ヒーターの選び方は初期費用、飼育する生き物、水槽の大きさの3つで決まります。

オートヒーター 初期費用を抑える、コードをスッキリ
サーモスタット付き 繁殖や高水温/低水温域など温度の微妙な調整が必要
サーモとヒーターが別売り 大型水槽

紹介するヒーター

  • オートヒーター
  • オートヒーター メダカ・金魚用
  • サーモスタット付きヒーター
  • 大型水槽用のヒーター
  • サーモスタット
  • 小型水槽用ヒーター

熱帯魚用のオートヒーター

オートヒーターは水温を26度を上限に自動で調節してくれる水槽用のヒーターです。サーモスタッドがない分、配線をすっきりさせられます。

はじめての熱帯魚飼育であればこのオートヒーターで十分ですが、飼育に慣れてくると温度を微妙に調節したい機会が増えるので、最初からサーモスタット付きの商品を購入しておいたほうがいいかもしれません。

ほとんどの商品には火傷しないように、安全カバーがついています。安全カバーは金魚などのひれが長い魚、コリドラスなどの水底で休む魚などの火傷防止に必須です。

ジェックスのスタンディだと寿命は2年あるので、2年使うのであれば、コストパフォーマンスに優れています。



メダカ・金魚用のオートヒーター

金魚用なら18度、メダカ用なら繁殖に適した23度を上限に水温を維持してくれる水中用のヒーターです。

寒さに強い魚には高い水温は必要ないので、熱帯魚に使う予定がなく、電気代の節約したい方におすすめです。メダカも冬に繁殖を狙わないのであれば、金魚用の18度で大丈夫です。

同じ機能でもっと安いヒーターもありますが、寿命は2年あるので、長い目で見るとお得です。



自由に温度が変えられる、サーモスタット付きヒーター

最も利便性が高いのがジェックスのヒートナビです。熱帯魚飼育ではこれを選んでおけば間違いありません。ワット数も豊富で様々な水槽のサイズに使えます。

15度~35度の温度調節機能、安全カバーがついており、縦置きもすることができます。特に安全機能が優秀で、空焚きしても故障することなく保温を停止させ、改めて使用することができます。

保証期間が2年あるので、1年の商品よりも少し値段が高いですが、長い目で見るとコストパフォーマンスは良いです。




大型水槽用のヒーター

大型水槽に使用する300W~500Wのヒーターです。温度調整や制御機能が無いため、次に紹介している別売りのサーモスタットを購入する必要があります。

大きいワット数を必要とする場合、ヒーターを1本にするか2本にするか選ぶ必要があります。1本だとコード数が減ってすっきりとしますが、故障で停止したときのリスクが大きく、2本だとコード数は増えますが、安定します。

また、部屋の大きさによっては暖房を入れた方が電気代が下がることがあるため、どちらで温度調整するかも考えておきましょう。


温度を調節するサーモスタット

サーモスタットでは温度を調節することが出来ます。水温センサーがついており、設定した温度になると電源が止まる仕組みです。別メーカー同士でも使うことが出来ます。

サーモスタットは水中だけではなく、空中でも使えるため、爬虫類飼育にも使われています。

最大で300W用や600W用などありますので、必要なワット数に応じて購入してください。商品によりますが、耐用年数は3年ほどになります。


小型水槽用のヒーター

ベタやボトルアクアリウムなどの小型水槽では4.0Lの水量まで使用できる「ベタヒーター」を使いましょう。

小動物のパネルヒーターで暖める方法もありますが、水温の維持が難しいため、「ベタヒーター」の方がおすすめです。寿命は1年なので、ほかのヒーターよりも本体代金が高めになります。

水槽用ヒーターの故障やトラブル

次にヒーターの故障やトラブルについて紹介していきます。水槽用のヒーターを製造しているジェックス社のサイトでもヒーターを安全に使用していただくためにで詳しく紹介されているので、ご参考ください。

水温が上がらないときは故障かも?

温度が上がらないときはヒーターが故障している可能性が高いです。耐用年数2年と書かれていても、商品によっては数ヶ月程度で故障することもあり、予備で1つは持っていた方が安心です。

長持ちするかすぐに故障するかは正直運次第です。

使用前に故障を見分けるのは困難なので、毎日水温計をチェックして、ヒーターの故障にいち早く気付けるようにしましょう。割れたヒーターは漏電の危険があるので、絶対に使用しないでください。

水温が上昇し続けるときは故障かも?

サーモスタットが故障すると、ヒーターは水温を上げ続けてしまうため、水温はどんどん上がり、40度を超える暴走状態になってしまいます。

メーカーが記載している耐用年数は必ず守るようにしてください。

空焚きは最も危険

ヒーターの空焚きとは、水にヒーターをつけていない状態で電源を入れることを言います。

空焚きをすることで、ヒーターの表面温度は3分程度で300度以上に急上昇して、故障や火災の原因になります。

意図していなくても、水槽掃除の際にバケツにヒーターを入れており、しっかりと固定できずに、飛び出し、空焚きが起きることがあります。

今では安全機能として、空気中に出すと電源が停止する仕組みが入っている商品が多いですが、故障の原因になってしまいます。水中から取り出す前に、必ず電源を抜くようにしてください。また、水位のチェックを忘れないようにしておきましょう。

屋外では使用不可

ヒーターは屋内水槽用に作られており、屋外使用は故障の原因になります。

ヒーターを2本使うのも効果的

ヒーターが故障すると大切に飼育している魚の死に直結してしまうため、2本のヒーターを併用することも珍しくありません。例えば300w必要な90cm水槽に、150Wのヒーターを2本入れるなどです。

こうすることで、片方のヒーターが壊れても、温度が急激に下がることを防ぐことが出来るからです。

コードはすっきりとはしませんが、安全を重視するなら2本使いはおすすめです。

水槽用のヒーターについてまとめ

ヒーター

今回は水槽用のヒーターについて紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。

メダカや金魚などの和製の生き物を手軽に飼育したいときは安価なオートヒーター、熱帯魚など微妙な温度調節が必要な生き物にはサーモスタット付きヒーターを購入すると良いでしょう。

また、ヒーターに故障はつきものですので、耐用年数をしっかりと守り、可能であれば予備も購入しておくことをおすすめします。

  • この記事を書いた人

高木 浩二

ペットの中でも熱帯魚が一番好きで、飼育履歴は10年以上あり、ペットショップでアルバイトをしていました。今は多くの書籍やショップ店員との交流で最新情報をアップデートしています。あいまいな情報をなくして、はっきりと最後まで責任を持って飼育ができるのかどうかイメージを湧いてもらえるようにしていきます。正しい情報の掲載に努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。

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