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ダルマインコの種類と飼育方法|値段や寿命、性格は?

2020-12-08

ダルマインコは黒い髭をつけているような見た目をした中型のインコです。おしゃべりが上手でコンパニオンバードとして人気があります。

今回はそんなダルマインコの特徴や寿命、値段、種類、鳴き声の大きさ、飼育方法などを紹介していきます。

ダルマインコの特徴

ダルマインコはインコ科ホンセイインコ属に分類されるインコの仲間です。インドの北部やミャンマーにある山岳地帯に10羽程度の群れで生息しています。

ダルマインコは高地に住んでいることもあり、寒さに強く、東京や大阪などの暖かい地域だと、屋外でも越冬することができます。国立環境研究所の侵入生物データベースでは日本でペットとして飼育されていたダルマインコが脱走し、野生化して繁殖した記録があります。

体色は目と鼻をつなぐようにある細い黒い帯とクチバシの下にある太い黒い帯が特徴的です。成長するにつれて、黒色がはっきりとしてきます。この帯が「だるまさんがころんだ」のモデルになった達磨大師のヒゲに似ていることからダルマインコと名付けられました。

オスとメスでクチバシの色が異なります。オスは上クチバシが鮮やかな赤色で下クチバシが黒色、メスは上下とも黒色です。

体の大きさと体重

ダルマインコの体の大きさは35cmになる中型のインコです。体重は130gほどです。

寿命の長さ

ダルマインコの寿命は平均して20年〜30年です。飼育下では長生きさせやすく、30年以上生きることも珍しくありません。20年ほどたつと老化のため運動能力が落ちはじめてきます。

インコを長生きさせる方法や老化が進んだ時の飼育方法についてはインコの寿命で紹介しているので、ご参考ください。

ダルマインコの種類

ダルマインコにはダルマインコ以外に、オオダルマインコという種類がいます。

ダルマインコと同様にヒゲのような黒い帯があり、オスは上クチバシが鮮やかな赤色ですが、メスは黒色と特徴もほぼ同じです。

異なるのは体の大きさでオオダルマインコは50cm近くになる大型のインコです。輸入数はかなり少なく、高価でめったに販売されていません。

ダルマインコの性格

ダルマインコ

ダルマインコの性格は社交性が高く、家族の一員として接することを好みます。芸を覚えさせて、たくさん褒めてあげると喜んでくれますよ。

好奇心が旺盛で新しいものが好きなので、新しいおもちゃや遊び方にも積極的に挑戦してくれます。

しかし、ダルマインコの本来の性格は臆病で人になつきにくいものです。コンパニオンバードとして楽しみたいときは、若鳥の時に購入するか、すでに人慣れしている成鳥を購入してください。

おしゃべりが得意

ダルマインコはおしゃべりとモノマネが上手なので、コンパニオンバードとして楽しみやすいインコです。単語を覚えるだけではなく、簡単な会話もできるようになります。

言葉を覚えさせたい時は、静かな場所に移動して、なんども繰り返し発音してください。集中力が続かないため、1回の練習は5分程度にしておくといいですよ。

テレビの近くやうるさい場所にケージを置いておくと、意味のない雑音のような言葉を話すようになってしまいます。なるべく静かな場所で飼育しておきましょう。

鳴き声はかなり大きい

ダルマインコの鳴き声は甲高くて大きいため、しっかりとした防音設備がないと近隣の方に迷惑をかけてしまいます。

鳴き声は飼い主さんが別の部屋に移動した時にする呼び鳴きや、夜明けに大きい声で鳴くことがあります。呼び鳴きを減らしたい時は、呼び鳴きをしている時は無視をして、やめたらかまってあげてください。早朝鳴きは止められないため、カーテンを閉めておき、迷惑にならない時間に鳴かすようにするといいですよ。

簡易的な設備になりますが、防音対策としてアクリルケージで覆うのは効果的ですよ。

噛む力が強い

ダルマインコはくちばしが大きく、噛む力がかなり強いです。かじることが好きで、おもちゃや止まり木はすぐに壊されてしまいます。ケージは頑丈なものにして、放鳥中はものを壊されないように注意しないといけません。

ダルマインコの飼育に必要なもの

ダルマインコ

必要なケージの大きさ

ダルマインコに必要なケージの大きさは横幅と奥行きが45cm、高さは60cm以上あれば十分です。

中型のインコでクチバシで噛む力が非常に強いため、網が太いオウム用のケージが必要になります。

ダルマインコは寿命が長いため、高価ですが錆びにくいステンレス製のケージをおすすめします。

止まり木

ダルマインコの止まり木はケージの中に2つ本は用意してください。止まり木が1本だけだとじっとしている時間が長くなり、運動不足になってしまうからです。

できれば人工木ではなく、自然木を用意してあげましょう。自然木は場所によって太さが異なり、ダルマインコが掴みやすい場所を自分で探して落ち着いてくれます。しかし、ダルマインコは木を齧るのが好きなので、すぐにボロボロにされてしまいます。止まり木は消耗品と割り切っておきましょう。おもちゃをいれて興味をそらすといいですよ。

鍵をつける

ダルマインコは器用にクチバシと足をつかって、ケージの扉を開けることができます。クリップでも外される可能性があるため、鍵付きの南京錠を用意しておきましょう。

おもちゃ

ダルマインコなどのインコの仲間は知能が高く、ケージの中でじっとしているとストレスがたまります。ストレス解消のために、おもちゃが必要です。

同じおもちゃで遊んでいると飽きてしまうため、おもちゃは3種類〜5種類ほど用意しておき、毎週交換してあげるといいですよ。

ダルマインコの値段

ダルマインコの値段は若鳥で5万円、成鳥だと10万円〜15万円で販売されています。

昔は人気の中型インコでしたが、今では輸入数が減少し、なかなか手に入れることはできません。鳥専門店に通ったり、ネットでブリーダーさんを気長に探す必要があります。

時期が合えば日本全国で開催されているペット即売会に顔を出してみるといいですよ。珍しいペットがたくさん販売されており、ダルマインコ に出会えるかもしれません。

ダルマインコの飼育方法

ダルマインコは体が丈夫なので、とても飼育しやすいインコです。ただし、人慣れしていない中型インコは世話が大変なので、購入前に注意しておく必要があります。

適している温度

ダルマインコに適している温度は22度〜28度です。

冬の寒さに強く、10度を下回る温度でも問題ありません。しかし、ヒナや若鳥の間や初めての冬は寒さに慣れていないため、15度は上回るようにしておきましょう。翌年以降は保温なしでも大丈夫です。しかし、ダルマインコが羽毛を膨らませたり、頭を羽毛に埋める仕草をしたら、すぐに保温してあげましょう。

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おすすめの餌

野生のダルマインコは種子や果実、新芽を食べています。飼育下での餌は種子であるシードか大型インコ用のペレットが主食になります。

シードは燕麦、ソバの実、小麦、大麦を、ヒマワリの種をバランスよく配合して与えます。体重が増えたきたらカロリーの高いひまわりの種を減らすなど調整してください。シードだけでは栄養が不足するので、毎日小松菜などの野菜を少量与え、カルシウム不足を補うためにカットルボーンやボレー粉をいつでも食べられるようにしておきます。

ペレットは栄養バランスに優れていますが、シードほど食いつきが良くありません。最初はシードを与えて、徐々に慣らしていきましょう。

餌の時間はダルマインコにとって楽しい時間です。いつも同じ餌ばかり与えていると飽きてしまうため、たまにはおやつを与えたり、バリエーションを変えてあげると喜びます。

インコの餌の種類や与え方についてはインコの餌で紹介しているので、ご参考ください。

放鳥する

ダルマインコは活発なインコなので、毎日2回は放鳥してください。放鳥時間の目安は朝に30分、夜に1時間です。運動不足や肥満だと感じたら、放鳥時間を伸ばしましょう。

放鳥中は危険がいっぱいなので目をはなさないようにしてください。また、社交性の高いダルマインコは飼い主さんと遊ぶのが大好きなので、他のことはやらずに、いっぱい遊んであげましょう。

水浴びする

ダルマインコは水浴びを好んでおり、週に2回は水浴びをさせましょう。体が大きいため風呂場で水浴びするのを覚えさせるといいですよ。

冬の水浴びは比較的気温が高くなる昼前に行い、部屋の中で体を乾かします。

水浴びの方法は桶に溜まった水に入る、シャワーを浴びる、霧吹きを浴びるなど様々です。ダルマインコが好む水浴びを見つけてあげてください。

日光浴をする

ダルマインコは日光から出る紫外線を浴びることで、カルシウムの吸収に必要なビタミンD3を体内で生成します。

週に2回、30分程度は日光浴をさせてください。窓ガラスは紫外線をカットしてしまうため、網戸にしておきます。ケージの半分は日陰にいれておくことで、暑くなった時に逃げられるようにしておきましょう。

ケージの掃除をする

ダルマインコのケージは掃除をすることで衛生面だけではなく、臭いの予防にもなります。

毎日の掃除では、底に敷いているフンが溜まった新聞紙を交換し、網に付着したフンをフンかきで擦り落とします。週に1回の掃除ではそこに溜まったホコリを取り除き、水入と餌入れを水洗いします。月に1回はケージを水で薄めた中性洗剤で丸洗いし、天日干しを行います。

ダルマインコについてまとめ

ダルマインコは特徴的なヒゲのような見た目だけではなく、おしゃべりが上手で会話も楽しめます。

社交性が高く、家族の一員のように接することでより仲良くなることができるでしょう。しかし、成鳥は人慣れしにくいため、若鳥を購入してじっくりと飼い主さんに慣らしていく必要があります。

体も丈夫で飼育しやすく、コンパニオンバードとして最高のパートナーになってくれますよ。

  • この記事を書いた人

高木 浩二

ペットの中でも熱帯魚が一番好きで、飼育履歴は10年以上あり、ペットショップでアルバイトをしていました。今は多くの書籍やショップ店員との交流で最新情報をアップデートしています。あいまいな情報をなくして、はっきりと最後まで責任を持って飼育ができるのかどうかイメージを湧いてもらえるようにしていきます。正しい情報の掲載に努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。

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