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コンゴウインコの種類と飼育方法|寿命や値段、大きさは?

2020-11-25

コンゴウインコは世界最大のインコで鮮やかな色の羽毛が特徴的です。種類が豊富で赤色や青色、黄色など動物園の中でも目を引く存在です。

今回はそんなコンゴウインコの特徴や種類、値段、寿命、必要な飼育環境など飼育方法について紹介していきます。

コンゴウインコの特徴

コンゴウインコ

コンゴウインコはインコ科コンゴウインコ属に分類されるインコの仲間です。南アメリカ北部の熱帯雨林に、50羽以上の群れで生息しています。

漢字では金剛鸚哥と記載し、金剛のように美しいという意味があります。

コンゴウインコの種類は豊富で赤色、青色、緑色、黄色など多くのカラーバリエーションがみられます。また、それぞれで体の大きさや性格が異なり、最小だと大きさは50cmほどですが、最大種だと1mを超える世界最大のインコです。

ペットとして販売していることがありますが、体や鳴き声の大きさから動物園などで飼育されるインコです

コンゴウインコの性格

コンゴウインコ

コンゴウインコは大人しく、人なれしやすい性格をしています。雛の時から飼育することで、飼い主さんとの信頼関係も結びやすいです。

知能が高く、物まねが得意で、おしゃべりも上手にすることができます。体の大きさを除けば、コンパニオンバードとして楽しみやすいインコです。

しかし、反抗期やふとした瞬間に攻撃してくることがあります。嘴の力は体の大きさに比例して強いため、噛まれると数針は縫うほどのケガをしてしまうので、注意が必要です。来客で慣れていない人が来るときは、必ずケージの中にいれておき、事故がないようにしておきます。

また、家具や電源コード、ケージなどのものを齧るのが好きなので、注意をひくために、壊れても安全なものを常に与えておきましょう。

コンゴウインコの種類

コンゴウインコの中でも人気の4種類について紹介します。

ルリコンゴウインコ

ルリコンゴウインコ

生息地 南アメリカ北部
大きさ 90cm
体重 1300g
寿命 50年~60年
値段 50万円~80万円

ルリコンゴウインコは腹部が黄色で、背中から羽にかけて瑠璃色(紫味を帯びた鮮やかな青色)をしている、美しい種類です。目の周りには黒色の縞模様がはいります。

大型インコの中では最も入手しやすいコンゴウインコです。おとなしい性格で、おしゃべりが上手なので、コンパニオンバードとして人気があります。しかし、体の大きさに比例して鳴き声も大きいため、住宅街での飼育は困難です。

日本でもブリーダーさんがいらっしゃるので、雛が欲しい方はtwitterやホームページで探してみるといいですよ。運が良ければ、成体の里親募集をしていることもあります。

ベニコンゴウインコ

ベニコンゴウインコ

生息地 南アメリカ北部
大きさ 100cm
体重 1300g
寿命 50年~60年
値段 90万円~120万円

ベニコンゴウインコは体が赤色で、羽には青色や緑色がある、非常に美しい種類です。目の周りには赤色の縞模様があります。

ルリコンゴウインコに並ぶ人気のコンゴウインコで、おしゃべりが上手で、コンパニオンバードとしてなついてくれます。しかし、コンゴウインコの中でも特に体が大きく、家庭で飼育するのは困難です。鳴き声は大きく噛む力が強いので、飼育は大変です。

ヒメコンゴウインコ

生息地 南アメリカ北部
大きさ 50cm
体重 350g
寿命 40年~50年
値段 40万円~60万円

ヒメコンゴウインコは頭部は白色、全身は暗めの緑色に覆われています。

コンゴウインコの中では小型の種類で、他の種類に比べると穏やかな性格で鳴き声は小さく、値段も低めで飼育しやすいです。体が丈夫で、飼い主さんにも良くなれてくれます。

小型のコンゴウインコは大人しく、人見知りをしやすい性格が多いです。飼い主さん以外の人間には慣れないこともあります。

スミレコンゴウインコ

スミレコンゴウインコ

生息地 南アメリカ北部
大きさ 100cm
体重 1400g
寿命 50年~60年
値段 なし

スミレコンゴウインコは深い青色と、目の周りの黄色のコントラストが非常に美しいコンゴウインコです。

最大のインコに匹敵するほど大きく成長します。嘴がかなり大きく、硬い木の実を簡単に破壊して食べることができます。

絶滅危惧種に登録されており、野生で3000羽~5,000羽ほどしか生息していません。市場に出回ることはほとんどなく、値段はつけられません。日本では一部の動物園やカフェでその姿を見ることができます。

コンゴウインコの飼育に必要なもの

コンゴウインコ

必要なケージの大きさ

ヒメコンゴウインコなどの50cm以下の小型のコンゴウインコであれば、ケージの大きさは横60cm×奥行き60cm×高さ80cm以上のケージが必要です。

嘴の力が強いため、アミ線が太いケージを選んでください。また、寿命長いため、値段は高くなりますが、錆ないようにステンレス製のものを用意しておくと良いですよ。

それ以外の種類は超大型インコに分類されており、ケージの大きさは最低でも横60cm×奥行き60cm×高さ150cm以上は必要です。この大きさでも十分ではなく、毎日しっかりと放鳥の時間をとらなければなりません。可能であれば、常に部屋にスタンドを置いて放鳥しておき、寝るときだけケージに戻すのが理想的です。

嘴が強い個体であれば、ケージの金網を曲げてしまうことがあります。脱走されても問題ないように準備しておき、毎日ケージの状態は確認しておきましょう。

止まり木

コミドリコンゴウインコ

コンゴウインコの止まり木はケージの中に2本入れておいてください。2本あることで、段違いでの移動を楽しみ、運動不足の解消につながります。

止まり木の太さは前指の爪先と後ろ指の爪先がギリギリ当たるくらいが適切です。自然木であれば、場所によって太さが異なっており、つかまりやすいため、落ち着いてくれることが多いです。

止まり木は噛んで壊される可能性が高いため、定期的に交換してあげましょう。

おもちゃ

おもちゃはコンゴウインコのストレス解消になるので、必ず入れておいてください。

クチバシの力が強く、数日で壊されることもあります。おもちゃが壊れると止まり木など別のものをかじり出すので、おもちゃでストレス解消できるように、こまめに交換してあげましょう。

鍵をつける

コンゴウインコは器用にケージを開けるため、脱走を防ぐために鍵をつけておきましょう。

鍵は南京錠がおすすめです。大型インコの鍵への興味は強く、ナスカンやダイヤル式だと開けられる可能性があるためです。

体重計

コンゴウインコなどの鳥類は毎日体重を計測して、健康状態をチェックします。放鳥時間に体重計に乗ってもらいましょう。

体重が重くなっていれば、運動不足や栄養バランスの偏りによる肥満が考えられます。体重が軽くなっていれば、餌を食べていなかったり下痢をしている可能性があります。

体重の変化は良い状況ではないので、毎日計測してすぐに対応できるようにしておきましょう。

コンゴウインコの飼育方法

コンゴウインコ

コンゴウインコは体が大きい分、必要なケージが巨大で、鳴き声が大きいので、一般家庭で飼育しやすいオウムではありません。しかし、体が丈夫なので、飼育環境さえ整えば、飼育自体は難しくありません。

適している温度

コンゴウインコが生息している南アメリカの北部の気温はだいたい24度〜33度、湿度は60%以上になる熱帯雨林です。

寒さに強いですが、初めての冬は最低でも15度を下回らないようにしておき、翌年以降は10度以上をキープしておきましょう。羽を膨らませるなど、寒そうな仕草を見せたらすぐに保温してください。

おすすめの餌

コンゴウインコの餌は種子であるシードがメインになります。ひまわりの種やソバの実、小麦、大麦などをバランス良く与えてください。

シードだけでは栄養に偏りがでるので、ビタミン補給のための野菜も与えます。野菜はチンゲンサイやニンジン、カボチャなどがおすすめです。

飼育環境になれたら人工餌であるペレットにも挑戦していきましょう。ペレットは栄養バランスに優れており、野菜を併用する必要がありません。しかし、ペレットだけ与えていると飽きてしまうので、おやつとして他の食べ物は併用しておいた方がいいですよ。

インコの餌の種類や与え方についてはインコの餌で紹介しているので、ご参考ください。

部屋で放鳥する

コンゴウインコは毎日、朝に1時間、夜に2時間は放鳥が必要です。短時間でもいいので、どれだけ忙しくても毎日放鳥してあげてください。

体が大きい分、運動不足になりやすく、体重が増えてきていると感じたら、放鳥時間を長くしてあげましょう。

物は破壊されることがあるので、小物は隠しておき、家具はタオルで覆っておきましょう。透明な窓ガラスは月とつする可能性があるため、カーテンを閉めておくと安全です。

放鳥をしたときに休めるよう、大型のパロットスタンドを用意しておいてください。

ケージを掃除する

ルリコンゴウインコ

コンゴウインコのケージは毎日掃除をして、衛生的にしておき、臭いの予防を行いましょう。

毎日の掃除ではケージ底にたまったフンを新聞ごと交換し、網に付着したフンをフンカキでこすり落とします。週に1回は底のホコリ掃除と水入れやエサ入れの容器を水洗いします。月に1回はケージを薄めた中性洗剤で水洗いし、天日干しをして日光浴させましょう。

掃除をしているときにコンゴウインコから目を離すと危険なので、放鳥するのではなく、別のケージにいれておくと安心です。

日光浴をする

コンゴウインコは週に2回は1時間ほど日光浴をさせてください。日光浴をすることで、カルシウムの吸収に必要なビタミンD3を体内で作り出します。

日光浴をするときはケージの半分をタオルで覆って日陰をつくっておきましょう。夏場は日差しが強いので熱射病に注意が必要です。

窓ガラスは紫外線をカットしてしまうため、窓はあけておいたほうがいいですよ。

水浴びをさせる

コンゴウインコは水浴びを好んでおり、羽毛の油や細菌を洗い流すために水浴びを行います。

体が大きくて水が飛び散るため、水浴びは風呂場や洗面台でさせておきましょう。水浴びの方法はシャワーを直接浴びる、桶にたまった水にダイブする、霧吹きするなど、固体によって好みが異なるので、いろいろと試してあげてください。

水浴びの頻度は暖かい季節だと週に2回、冬でも週に1回はしてあげてください。冬でもお湯を使わずに、気温が上がる時間に水浴びをして、室内で乾燥させましょう。

コンゴウインコについてまとめ

コンゴウインコ

コンゴウインコは体と鳴き声がとても大きく、嘴の破壊力がすさまじいので、動物園向けのインコです。

しかし、体色が色鮮やかで美しく、人なれしやすい性格をしているため、コンパニオンバードとして楽しめる素質は十分にあります。

寿命が長いため、飼育は一生をかけて考えておかないといけません。自宅での防音対策をしっかりとして近隣に迷惑がかからない環境を整えておきましょう。

  • この記事を書いた人

高木 浩二

ペットの中でも熱帯魚が一番好きで、飼育履歴は10年以上あり、ペットショップでアルバイトをしていました。今は多くの書籍やショップ店員との交流で最新情報をアップデートしています。あいまいな情報をなくして、はっきりと最後まで責任を持って飼育ができるのかどうかイメージを湧いてもらえるようにしていきます。正しい情報の掲載に努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。

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