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オキナインコの飼い方|寿命や値段、性格、大きさは?

2020-11-23

オキナインコはとても知能が高く、賢い中型のインコです。おしゃべりが得意で、コミュニケーションを楽しむことができるので、コンパニオンバードとして人気が高いです。

今回はそんなオキナインコの特徴や性格、寿命、値段、餌など飼育方法について紹介していきます。

オキナインコの特徴

オキナインコ

オキナインコはオウム目インコ科に分類されるインコの仲間です。ブラジルやアルゼンチンなどが位置する南アメリカの草原地帯に生息しています。

40羽~50羽程度の群れを作っており、集団で巣を作って生活しています。普通のインコは木のくぼみに巣を作りますが、オキナインコは枝でドーム状の巣を作ります。

体色は腹部は灰色で、背部は綺麗な緑色をしています。カラーの品種改良が盛んで、緑の部分が薄い青色になったブルー、黄色になったルチノー、白色のアルビノが人気です。

体型はずんぐりとしており、丸みをおびているため、とてもかわいらしい見た目をしています。

体の大きさと体重

オキナインコの大きさは30cmになる中型のインコです。鳥の体の大きさはくちばしから、尻尾の先端までをさしています。

野生の個体だと体重は150gほどになりますが、飼育下だと小柄な個体が多く、体重は90g~110gで止めておかないと肥満気味になることがあります。気になるときは獣医さんに診察してもらい、その子の適正体重をみてもらいましょう。

寿命の長さ

オキナインコの寿命は平均して15年です。飼育下では長生きさせやすく、15年以上生きることがあります。運動不足をさけ、怪我をしないように飼育環境に注意してあげてください。

長生きの方法や年老いたときの飼育環境についてはインコの寿命で紹介しているので、ご参考下さい。

オキナインコの性格

オキナインコ

オキナインコは大人しい性格をしており、飼育しやすいインコです。また知能が高く、上手におしゃべりできるので、コンパニオンバードとして人気があります。

しかし、性格には個体差があるため、購入前に人に慣れているかなど確認しておきましょう。

知能が高くて賢い

オキナインはとても知能が高いため、たくさんの芸を覚えてくれます。芸は飼い主さんとのスキンシップにもなる楽しい時間です。仲良くなったら芸を覚えさせていきましょう。

芸の例を紹介します。芸がうまくいったらたくさん褒めてあげましょう。

握手 インコの前に人差し指をだし、片足を乗せてもらう。「あくしゅ」といって上下に振る。
ターン インコの頭上で「ターン」と言いながら、人差し指をくるっとまわす。インコがつられてターンをする
バスケットボール インコに小さいボールをくわえさせ、コップにシュートしてもらう。

威嚇して噛むことがある

オキナインコは個体によっては縄張り意識が強く、飼い主さんの手を噛んでくることがあります。

特にケージ内を縄張りとしやすく、ケージに手を入れようものなら、噛みついてきます。縄張り意識を薄めるために、移動できる空間を増やすことが大切です。放鳥時間に複数の部屋に移動して、適度な緊張感を与えます。また、飼い主が目線の下にいることで立場が上と思ってしまいます。ケージは人間の目線に下に置いておいてください。

オキナインコの噛み癖をしつけるには、噛まれそうになったらおもちゃを差し出して、そちらを噛むように誘導します。噛まれたら「ダメッ」と鋭い声をだし、離さないようなら「フッ」と息を吹きかけて驚かせましょう。噛むのをやめたら褒めてあげてください。

おしゃべりが得意

オキナインコは中型インコの中で最もおしゃべりや物まねが得意と言われています。オウムの中だとヨウムが一番でしょう。

長い文章を覚えることができ、復唱だけではなく会話をすることができます。たくさんの言葉を覚えてくれるので、コンパニオンバードとして楽しむことができますよ。

テレビの近くや外の音が聞こえる場所ですごしていると、変な言葉を覚えてしまいます。なるべく静かな場所にケージを置いておきましょう。

鳴き声は大きい

オキナインコは他の中型インコに比べると鳴き声が大きいです。

特にさみしがり屋な性格なので、飼い主さんが別の部屋に行ったときの呼び鳴きが多いです。呼び鳴きをしつけるには、呼び鳴きされても無視をしておき、静かになったらかまってあげましょう。

鳴き声が気になるときは防音設備を整えましょう。アクリルケージで覆うと、少しですが鳴き声の音が解消されますよ。複数のインコで飼育していると大合唱を行うので、音に敏感な方は1羽での飼育をおすすめします。

オキナインコの飼育環境

オキナインコ

オキナインコの飼育に必要なものを紹介します。初期費用で2万円ほど用意しておきましょう。

ケージの大きさ

オキナインコに必要なケージの大きさは幅45cm×奥行き45cm×高さ60cmです。

噛む力が強いので、ケージはオウム用のアミ線が太いものを選んでおきます。値段は高いですが、ステンレス製のケージを選んでおくことで、さびにくく長く愛用することが出来ます。

ほとんどのケージには水入れやエサ入れ、止まり木が付属しているので、他の備品が必要ありません。

止まり木

止まり木はオキナインコが休むために必要です。ケージ内には必ず2本の止まり木をいれておくことで、上下の木をいったりきたりと運動不足の解消につながります。

余裕があれば自然木に交換してあげてください。自然木は場所によって太さが異なり、オキナインコが落ち着いて掴まりやすいです。木の太さは前の指の爪と後ろの指の爪が当たるか当たらないかくらいがベストです。

自然木は囓られて壊れる可能性が高いため、消耗品と割り切って交換しましょう。

体重計

オキナインコは毎日体重を計ることで体調を知ることができます。痩せているような餌を食べているか確認し、肥満気味なら運動不足解消のために放鳥時間を伸ばす必要があります。

体重計は料理で使う小型のものがあれば十分です。

おもちゃ

オキナインコは知能が高く、暇になるとストレスを感じます。暇つぶしや脳トレのためにおもちゃをいれてあげましょう。

個体によって好みのおもちゃが異なるため、いろいろなおもちゃを試してあげましょう。また、同じおもちゃで遊ばせていると飽きてくるので、2~3種類ほどおもちゃを用意して、毎週交換してあげましょう。

遊ばなくなったおもちゃは邪魔になるので、すぐにケージからどかしてください。

底に敷く新聞紙

新聞紙はケージの底に敷いておくことで、フンを掃除するのが楽になります。毎日交換するので、大量に残しておきましょう。

オキナインコの値段

オキナインコの値段は基本種だと5万円~7万円、珍しいカラーだと15万円ほどします。

時期が合えばオキナインコを繁殖させているブリーダーさんが雛を販売していることがあります。こちらだと販売数が多く、5万円ほどで入手できるので、twitterやブログなどで検索してみましょう。

オキナインコとは10年近くの長い付き合いになるため、できれば鳥専門店の方と仲良くなっておき、気軽に相談できるような関係を作っておくと良いですよ。

オキナインコの飼育方法

オキナインコ

オキナインコは体が丈夫で飼育しやすいインコです。

適している温度

オキナインコの飼育に適している温度は24度~28度です。生息地のブラジルの気温は最低で18度、最高で28度ほどであり、寒さにも比較的強いインコです。

冬の寒さを経験したことがない初年度は最低でも15度を下回らないように、翌年からは10度以上になるように保温してください。

オキナインコが寒さを感じていると、羽毛を膨らませたり、顔を羽毛に埋めたりします。このような仕草が見られたらすぐに保温してください。

保温をするときはペット用のヒーターを使いましょう。サーモスタットで温度調整をすれば、温度の上がりすぎを予防することができます。

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餌はシードを主食にする

オキナインコの餌は植物の実であるシードが主食です。野生下でもシードを食べており、食いつきは抜群の餌です。しかし、シードだけでは栄養不足になるため、ビタミン補給のために野菜を与え、カルシウム補給のためにカトルボーンやボレー粉を併用します。

他にも慣らすことで人工餌のペレットを食べてくれます。ペレットはシードほど食いつきは良くありませんが、栄養バランスに優れており、ペレットだけで飼育することができます。

オキナインコにとって餌は楽しむための時間でもあるので、たまにはおやつを与え、喜ばせてあげてください。

1日の餌の量は体重の10%が目安です。食べ残しは毎日交換して新鮮な状態を維持してあげましょう。

シードやペレット、おやつについてはインコにおすすめの餌で詳しく紹介しているので、ご参考ください。

日光浴をする

オキナインコは1週間に2回程度、30分ほど日光浴をさせる必要があります。日光浴で体のリズムを整えたり、紫外線を浴びることで、カルシウムの吸収に必要なビタミンD3を体内で作り出します。

全身が羽毛に覆われているので、足の部分に日光を当てましょう。ガラス窓は紫外線をカットしてしまうので、日光浴は網戸ごしに行います。暑い日は直射日光で熱中症になる可能性が高いため、ケージの半分はタオルで覆って日陰を作ってあげてください。

放鳥をする

オキナインコは毎日部屋に放鳥をして、運動させる必要があります。放鳥の目安は朝に30分、夜に1時間です。肥満だと感じたら放鳥時間を増やして、さらに運動させます。

放鳥時間は飼い主さんとスキンシップをとれる時間なので、他の作業をやらずに、オキナインコとたくさん遊んであげてください。

部屋に置いている、壊されたら困る物は隠しておきましょう。また、ガラス窓は見えないので、カーテンをしてぶつからないようにしてください。

フンの掃除をする

オキナインコのケージは毎日掃除をすることで、衛生的だけではなく、臭いを抑制することができます。

1日1回はケージの底についた新聞紙を交換し、こびりついたフンをこすり落とします。週に1回はケージの底にたまったホコリを掃除し、水入れやエサ入れを水洗いしてぬめりをとりましょう。月に1回はケージを薄めた中性洗剤で洗い、日光の下で天日干しして消毒を行います。

病気のサイン

オキナインコの病気の時の症状を紹介します。様子がおかしいと感じたら、すぐに病院に連れて行きましょう。

病気のサイン

  • 睡眠時間が長い。朝に起きない。
  • 呼吸の音がおかしい
  • 餌を食べない
  • フンが水っぽい、白色の割合が多い。
  • 羽毛が汚れている
  • くしゃみをしている
  • 羽毛が不自然に抜けている

オキナインコについてまとめ

オキナインコはとても知能が高く、たくさんの言葉を覚えてくれるので、コミュニケーションを楽しむことができるインコです。また、落ち着いたかわいいカラーが豊富で、鑑賞用としても優れています。

デメリットとしては鳴き声の大きさや、縄張り意識の強さがあげられます。日々のスキンシップを大切にし、愛情を持って育ててあげてください。

仲良くなれれば最高のパートナーになります。たくさんおしゃべりをして、コンパニオンバードライフを楽しみましょう。

  • この記事を書いた人

高木 浩二

ペットの中でも熱帯魚が一番好きで、飼育履歴は10年以上あり、ペットショップでアルバイトをしていました。今は多くの書籍やショップ店員との交流で最新情報をアップデートしています。あいまいな情報をなくして、はっきりと最後まで責任を持って飼育ができるのかどうかイメージを湧いてもらえるようにしていきます。正しい情報の掲載に努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。

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