ウロコインコはウロコの様な羽をしている中型のインコです。人慣れしやすく、コンパニオンバードとしてコミュニケーションを楽しむことができます。
今回はそんなウロコインコの特徴や寿命、噛む原因、なつきやすさ、必要なケージなど飼育方法について紹介していきます。
ウロコインコの特徴
ウロコインコはオウム目インコ科ウロコメキシコインコ属に分類されるインコの仲間です。ブラジルの草原地帯に群れで生息しており、植物の実を食べて生活しています。
胸の羽毛の端が明るくなっており、この模様がウロコのように見えることから、ウロコインコと名付けられました。黒目の周りの眼輪が大きく、白色をしています。
オスとメスの性別を見分けるのは難しく、DNA検査が必要になります。
体の大きさ
ウロコインコの大きさは最大で25cmになる中型のインコです。体重は約60gになります。セキセイインコの大きさが20cm前後ですので、一回りは体が大きいです。
寿命の長さ
ウロコインコの寿命は平均で15年です。飼育下では長生きさせやすく、餌のバランスや運動不足に注意してください。
長生きのコツや老化した時の飼育環境などはインコの寿命で紹介しているので、ご参考ください。
ウロコインコの種類
ウロコインコは種類が豊富で、特に以下の4種類が人気です。
種類
- イワウロコインコ
- ホオミドリアカオウロコインコ(ホオミドリウロコインコ)
- ワキコガネウロコインコ
- アカハラウロコインコ
品種改良が盛んで、カラーも豊富です。頭部が白く全体的に淡い色のシナモンや、胸の羽毛が黄色になっているパイナップルが人気です。
ウロコインコの性格
ウロコインコの性格は人懐っこいです。
コンパニオンバードとして、触ったり、会話をしたりコミュニケーションをとって遊ぶことができます。おしゃべりが好きなので、たくさん話しかけてあげましょう。好奇心が旺盛で活発な性格の個体が多く、いろいろなおもちゃや物に興味をもって遊んでくれますよ。
反抗期になると性格が変わったように攻撃な性格になることがありますが、時間がたてば落ち着いてくるため、温かく見守ってあげましょう。また、オスとメスでも性格の違いはありませんが、性格の個体差が大きいので、購入前にしっかりと観察してください。
ニギコロをしてくれる
ニギコロとは、手のひらでインコがコロンと仰向けになってくれる仕草のことです。ウロコインコは人懐っこい性格の子が多く、ニギコロをしてくれることがあります。
ニギコロをするにはウロコインコがリラックスしており、飼い主さんと信頼関係を気づけていることが大切です。
仰向けのまま指で優しくなでてあげるなどして、さらにリラックスさせれば、仰向けのまま寝ることもありますよ。
ニギコロの方法
- 手のひらにインコを乗せる
- もう片方の手で優しくおおう
- 上の手を下に反転させ、下にあった手は上から離す
- インコが仰向けのポーズを続けていたら成功です
ウロコインコの飼育のデメリット
鳴き声が大きい
ウロコインコは鳴き声が大きいです。マンションや団地での飼育は難しいほどです。
一番多いのが呼び鳴きで、飼い主さんが別の部屋に移動すると心配になって大きな声で鳴きます。他にも周りの音や環境の変化に応じて鳴くことがあります。
鳴き声を抑えたいときは、鳴いているときは無視をして、鳴き止んだら反応するようにしてください。
防音設備としてアクリルケージを使うことで、音を小さくすることができます。
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噛み癖がある
ウロコインコは噛み癖がある個体が多く、家具や物を壊してしまうことがあります。
噛み癖をしつけるには、物を噛んでいるときに「フッ」と息を吹きかけます。怒鳴るとせっかくの信頼関係が失われるので、少し驚かせる程度にしてください。ストレス発散の場合はおもちゃを与えてください。他にも「ダメ」と言って、噛むのをやめたらクリッカーを鳴らし、ご褒美におやつを与える方法があります。
スキンシップとして甘噛みをすることもあります。声を出すと「楽しい」と思ってしまうので、噛むのをやめるまで無視をしてください。
本気で噛むときはどんな時?
ウロコインコはだいたい生後半年と1年の時に反抗期を迎えます。反抗期には攻撃的になり、今まで慣れていた飼い主さんにも突然噛むようになります。強引なスキンシップはさけ、優しい声かけを続けて反抗期が過ぎるのを待ちましょう。
他には、ウロコインコのケージの位置を人の目線の上にしていると高圧的になりやすくなります。肩に乗せるのもおすすめしません。なるべく腰の高さくらいに調整して、見下げるようにしてください。
機嫌が悪いときや怒っている時、初めて会う人には威嚇のために噛んできます。急に怒ることがあるので、手を近づける前に機嫌をみてください。
発情期には問題行動が増える
ウロコインコは発情期にはいると、餌の吐き戻しや鳴き声を発する、攻撃的になり噛むなど問題行動が増えます。特に噛み癖がひどくなり、この時期にインコが苦手になった人もいらっしゃいました。
発情させるとお世話が大変になるので、発情しやすい環境は避けておきましょう。
発情をさけるポイント
- 巣箱を与えない。ティッシュ箱は要注意
- 日照時間を一定にする
- 過度に餌を与えない
- 複数飼育をしない
ウロコインコの値段
ウロコインコの値段はノーマルだと3万円~5万円、高価なブルー系だと7万円前後で販売されています。
人気のインコではないので、一般的なペットショップで販売されているのを見つけるのは難しく、鳥専門店で探す必要があります。
ウロコインコの飼育に必要なもの
おすすめのケージ
ウロコインコのケージは1辺が45cm以上のケージが必要です。ウロコインコは手乗りをしてくれる可能性が高いので、前面が大きく開くタイプがおすすめです。
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止まり木
止まり木はケージに備え付けられていますが、自然木にしたほうが足でつかみやすいので、落ち着きやすくなります。
止まり木の太さは、前の指の爪と後ろの指の爪が触れるか触れないかくらいがベストです。
止まり木を囓って遊ぶため、消耗品と割り切って交換ください。
おもちゃ
ウロコインコは好奇心が旺盛なので、ケージの中に必ずおもちゃをいれてください。ストレス発散につながり、家具などのかみ癖も解消されやすくなります。
おもちゃには好みがあるので、いろいろを試してあげてください。また、同じおもちゃで遊んでいると飽きてしまうので、3種類~5種類のおもちゃを用意して1週間ごとに交換してあげると、長く遊んでくれますよ。
遊ばないおもちゃは邪魔になるので、遊ばなくなったら、すぐに別のおもちゃに交換してあげましょう。
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ウロコインコの飼育方法
飼育に適している温度
ウロコインコに適している温度は24度~28度です。
初めての冬は寒さに慣れていないので、最低でも15度はキープしましょう。温度の適応力が高く、翌年からは10度まで問題なく飼育できます。
暑いときは羽を浮かして風通しをよくしたり、寒いときは顔を羽毛に埋めたりするので、ウロコインコの様子を見ながら温度を調整してください。
冬の寒さ対策では小動物用のヒーターを使います。サーモスタットを併用して、温度を一定に保ちましょう。
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餌はシードと野菜、ペレットを与える
ウロコインコの主食はシード(種)です。シードは栄養が豊富な殻付きタイプを与えてください。
シードだけでは栄養が偏ります。ビタミン補給のために小松菜やブロッコリー、豆苗などの野菜を与え、カルシウム補給のためにカトルボーンやボレー粉を与えます。
値段は高くなりますが、ペレット(人工飼料)を食べてくれると栄養管理が楽になります。シードほどよく食べてはくれないので、最初はシードと混ぜながら与えてみてください。
餌の量は体重の10%を目安に、1日2回に分けて与えてくださいね。
インコにおすすめの餌で紹介しているので、ご参考ください。
部屋で放鳥する
ウロコインコはストレスや運動不足解消のために毎日放鳥が必要です。朝に30分、夜に1時間は放鳥しましょう。
放鳥は飼い主さんとたくさん遊んで甘えることができる時間ですので、放鳥中は他のことをやらず、しっかりと遊んであげましょう。
個体によって好きな遊びが異なるので、水遊びやナデナデ、おしゃべりなど、いろいろな遊び方に挑戦してください。
噛み癖が強い子を放鳥するときは、家具に布をかぶせて壊されないようにしておきましょう。窓は透明でぶつかることがあるので、必ずカーテンをしておいてください。
日光浴をする
ウロコインコは日光を直接浴びることで体内のバランスを整え、健康の維持につながります。週に2回は30分~1時間は日光浴をさせてください。
ガラス越しだと紫外線量が減るので、窓を開けておくと効果的です。ケージが暑くなりすぎないように、ケージの半分は日陰になるようにしておきましょう。
全身が羽毛に覆われているため、日光は足の部分に当てる必要があります。
ケージを掃除する
ウロコインコは綺麗な環境を好んでいるため、毎日掃除を行います。
ケージの底に新聞紙を敷いておき、紙にたまったフンごと毎日交換をします。1週間に1回は水入れや餌入れを水洗いし、ケージにこびりついたフンをこすり落とします。
月に1回は中性洗剤でケージをまるごと水洗いし、天日干しで殺菌消毒を行います。
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ウロコインコについてまとめ
ウロコインコは人懐っこい性格で、遊ぶのが大好きなインコです。慣れてくるとニギコロなど、とてもかわいいスキンシップもできるようになってきます。
しかし、鳴き声の大きさや噛み癖があるので、鳥の飼育になれていない方は、なんどかウロコインコを見に行って、最後まで飼育できるか確認しておきましょう。
かっこいい系の暗めの色から、パステルカラーのかわいい色までカラーバリエーションが豊富にそろっており、ぜひお気に入りの1匹を見つけてあげてくださいね。