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モウドクフキヤガエルの毒の危険性は?値段や飼育方法を紹介

2019-08-24

モウドクフキヤガエルは生物界でも屈指の強力な毒をもっているカエルですが、派手な体色からペットとしても人気があります。

今回はそんなモウドクフキヤガエルの生態や毒性、毒の威力、値段、餌など飼育方法について紹介していきます。

モウドクフキヤガエルの生態と特徴

モウドクフキヤガエルの毒性

モウドクフキヤガエルは南アメリカの北西部に位置しているコロンビア共和国に分布しており、湿度が高くて暖かい熱帯雨林に生息しています。

体色は全身が黄色で目は黒色になっています。生物界でも最強の猛毒を持っており、派手な黄色は警戒色の役割をしています。

夜行性ですが、湿度が高い雨天だと昼間でも元気に動き回ります。

体の大きさ

モウドクフキヤガエルは4cm~5cmの大きさになる小型のカエルです。

寿命の長さ

モウドクフキヤガエルの寿命は平均して10年です。

モウドクフキヤガエルのもつ毒について

モウドクフキヤガエルの毒性

モウドクフキヤガエルは名前の通り、猛毒を持っているカエルで、現地では人間がその毒をフキヤに塗って、動物などの獲物を仕留めるために使われていました。

毒の強さ

モウドクフキヤガエルがもつ毒は生物の中でも最強の威力を誇る「バトラコトキシン」という神経毒です。この毒が0.1mgでも体内に入ると筋肉が収縮して、心臓発作でそのまま死んでしまいます。

1匹のモウドクフキヤガエルには「バトラコトキシン」を1mgもっており、人間を10人分殺すことができる毒をもっていることになります。この毒の強さはギネスワールドレコードでギネス記録にも認定されています。

モウドクフキヤガエルはこの毒に対して耐性を持っており、筋肉が収縮することはありません。

自分自身で毒を作れるわけではなく、餌になるアリなどの昆虫から化学反応を起こして毒を生成しています。そのため、飼育下では無毒になっていくことが多いです。しかし、少量の毒でも皮膚の表面に付着している可能性があるので、絶対に素手で触らないようにしてください。

天敵の存在

モウドクフキヤガエルの唯一の天敵はノハラツヤヘビというヘビで、こちらも毒に対して耐性を持っており、モウドクフキヤガエルを喜んで捕食します。

モウドクフキヤガエルの飼育方法について

モウドクフキヤガエルの飼育

モウドクフキヤガエルの飼育では湿度管理と餌やりがとても重要になってきます。

湿度では専用のミスティングシステムを導入すれば、あとは餌やりだけで、環境さえ整えれば簡単に飼育することができます。

飼育に必要なもの

モウドクフキヤガエルは前開き型の爬虫類用ケージを使用します。横幅で45cm以上あれば十分ですよ。おすすめの爬虫類用ケージで紹介しているので、ご参考ください。

水浴びするのが好きなので、全身が浸かる大きさの水容器を用意します。

床材には保湿性が高いヤシガラマットや腐葉土を使い、上に水苔を敷いておくことで湿度を保ちやすくしましょう。

必要なもの

値段と販売場所

モウドクフキヤガエルの値段は1万円~3万円で販売されています。

販売数は多くないので、見つけるのは困難です。カエルを扱っている爬虫類専門店を探しすか、ネット通販を利用すると良いですよ。

飼育に適している温度と湿度

暖突

モウドクフキヤガエルに適している温度は20度~28度です。

夏は冷房で部屋全体の温度を下げ、冬は空気全体を暖める「暖突」を上部に設置して、ケージを暖めましょう。

他にも床の温度が不足したときにパネルヒーターで追加で保温することもあります。爬虫類におすすめのヒーターで紹介しているので、ご参考下さい。

飼育に適している湿度

モウドクフキヤガエルは多湿な環境を好んでおり、毎日5回は霧吹きをする必要があります。

非常に手間なので、大きな水場を作って外部式フィルターで空気中に水を散布するか、販売されているミスティングシステムを購入しましょう。

餌は昆虫がメイン

コオロギ

モウドクフキヤガエルの餌はコオロギデュビアレッドローチなどの生きた昆虫です。

体が小さく、食べられる大きさの昆虫が販売されていないこともあります。繁殖させやすいデュビアを自家繁殖させて赤ちゃんを餌として与えましょう。

大食いで餌不足になりやすいので、毎日10匹は餌をあげるようにしてくださいね。

モウドクフキヤガエルについてまとめ

今回は生物界で最強の毒を持つモウドクフキヤガエルの毒性や生態について紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。

人すらも容易に殺せてしまうほど、強力な毒をもっており、それが皮膚からにじみ出ていると思うと恐ろしい存在です。

体色の派手な黄色は非常に美しく、観賞用のペットカエルとしての高い人気を誇っています。

飼育では湿度管理と餌やりをしっかりとしなければならないため、環境を整えるために最初にいろいろとお金がかかってしまいます。

それでも体色の美しさも随一ですので、興味を持たれた方はぜひ飼育に挑戦してみてくださいね。

モウドクフキヤガエルによく似ており、ペットとして飼育できるカエルならヤドクガエルが人気です。ヤドクガエルの特徴と飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。

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  • この記事を書いた人

高木 浩二

ペットの中でも熱帯魚が一番好きで、飼育履歴は10年以上あり、ペットショップでアルバイトをしていました。今は多くの書籍やショップ店員との交流で最新情報をアップデートしています。あいまいな情報をなくして、はっきりと最後まで責任を持って飼育ができるのかどうかイメージを湧いてもらえるようにしていきます。正しい情報の掲載に努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。

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