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シャコガイの種類と飼育方法|寿命や餌、大きさは?

2019-08-07

シャコガイは美しい体色を持った、鑑賞価値の高い二枚貝です。殻の中には褐虫藻と呼ばれる藻の仲間が住んでおり、これが美しく発色するといった不思議な生態をしています。

今回はそんなシャコガイの生態や特徴、必要な水槽と設備、光量、水流など飼育方法について詳しく紹介していきます。

シャコガイの生態と特徴

シャコガイの飼育

シャコガイはザルガイ科に分類されている二枚貝の仲間です。西太平洋やインド洋の海域に生息しており、珊瑚礁が多くて日光が強い浅瀬を好んでいます。

殻の内側には褐虫藻(かっちゅうそう)と呼ばれる藻類の生物が住み着いており、これがグリーンやブルー、ゴールドなど美しい色合いに見えます。褐虫藻には他にも重要な役割があります。シャコガイは自力で餌を食べることが出来ず、褐虫藻が光合成して余った栄養分をもらう形で共生をしています。そのため、光量が強い浅瀬に生息しています。

沖縄県では食用として利用されており、殻自体には色がないため、白色や茶褐色な地味な色合いをしています。

シャコガイの種類

シャコガイには全部で12種類の仲間がいます。ここでは有名な3種類について紹介していきます。

ヒメジャコガイ

殻の長さ 10cm
寿命 10年
販売価格 2,000円~5,000円

ヒメジャコガイはシャコガイの中ではもっとも鑑賞用として人気がある種類です。

殻の大きさは10cmと小柄ながら、エメラルドグリーンやコバルトブルーなど色鮮やかな体色を見せてくれます。

色の個体差が激しく、美しい個体は3万円を超えることも珍しくありません。ぜひお気に入りの1匹をみつけてあげましょう。

シラナミガイ

殻の長さ 20cm
寿命 10年
販売価格 1万円~2万円

シラナミガイはヒメジャコガイと比べると殻の高さや厚みがなく、薄く平らな印象を受けます。

体も一回り以上大きいため、より強い存在感を発揮してくれます。

オオシャコガイ

殻の長さ 200cm
寿命 100年
販売価格 -

オオシャコガイは世界最大の二枚貝として知られており、重量は200kgを超えてきます。

あまりの体の大きさから人食い貝とも呼ばれていましたが、他の生き物を襲うことはありません。

他のシャコガイと同じように褐虫藻から栄養をもらっていますが、同時に動物性のプランクトンも食べて生活しています。

シャコガイの飼育方法

シャコガイの飼育

シャコガイは強い光量と穏やかな水流を用意するなど、環境を整えることが大切になります。

飼育自体は中級レベルですが、発色をよくしたいと思うのであれば、強い光量の調整がとても重要になってくるので、難易度は上がります。

飼育に必要な水槽と器具

ライブロック

鑑賞用で人気のヒメジャコガイとシラナミガイであれば横幅で60cmのガラス水槽で飼育することができます。おすすめの60cm水槽で紹介しているので、ご参考ください。

水流が強いと殻を閉じてしまい、光合成が不足したり、綺麗な姿を観察できないので、なるべく弱めるようにしてください。フィルターには水流が調整しやすい「外部式フィルター」がおすすめです。

光は太陽光に近いメタルハイドランプやハロゲンライトなどの光量が強いライトが必要になります。シャコガイの位置をライトに近づけるために、ライブロックの上に乗せて、しっかりと固定する方法もよくとられます。

少しだけであれば自分で移動することも出来るため、狙っている位置にとどまらせるのはなかなか難しいです。頻繁に触るとストレスで発色が悪くなるので、注意しておきましょう。

必要なもの

  • 60cm水槽
  • ろ過フィルター
  • ライト
  • 海水魚用の底砂
  • 水槽の蓋

入手場所

シャコガイは人気の二枚貝なので、海水魚の販売に力を入れている専門店であれば簡単に見つけることが出来ます。

しかし、発色が綺麗な個体を見つけることは難しく、それなりに店舗を周らなければなりません。

ネット通販でも販売されているので、近くに専門店がないときは探してみるのもおすすめです。

適している水温

シャコガイに適している水温は22度~26度と低めの水温を好んでいます。

冬は温度調整機能付きの水中用のヒーターを設置して、夏は冷却ファンで水温が上がらないように調整してください。

餌について

シャコガイは餌を食べることをせず、シャコガイ自身に付着している褐虫藻(かっちゅうそう)が光合成をすることで、余った栄養分をシャコガイに与えています。

そのため褐虫藻がしっかりと光合成できるように太陽光に近い強い光を用意することが大切です。水槽の中は不必要に日陰を作らないようにしておき、常に光合成が出来る環境を整えておいてください。

混泳について

キイロハギ

シャコガイは他の生き物を襲うことはないので、ほとんどの海水魚と混泳をすることが出来ます。

しかし、臆病な性格をしており、魚が近くを泳いでいると殻にこもってストレスをため込み、最悪の場合死んでしまいます。

発色良く育てたいときは、シャコガイだけで飼育するようにしてくださいね。

シャコガイについてまとめ

シャコガイの飼育

今回は観賞用の貝として人気が高いシャコガイの生態や飼育方法について紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。

シャコガイはエメラルドグリーンやコバルトブルーなどの美しい体色をしており、非常に鑑賞価値が高いです。さらには世界最大の二枚貝であるオオシャコガイも同じ仲間で、生態の幅広さを感じさせてくれます。

飼育には強い光量と弱い水流など、環境を整えることが非常に大切です。

いい環境を作ることが出来れば、美しい体色を見せてくれますので、大切に育ててあげてくださいね。

  • この記事を書いた人

高木 浩二

ペットの中でも熱帯魚が一番好きで、飼育履歴は10年以上あり、ペットショップでアルバイトをしていました。今は多くの書籍やショップ店員との交流で最新情報をアップデートしています。あいまいな情報をなくして、はっきりと最後まで責任を持って飼育ができるのかどうかイメージを湧いてもらえるようにしていきます。正しい情報の掲載に努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。

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