野生のイモリはメダカや昆虫を食べる肉食性ですが、飼育下では人工飼料を食べてくれるので、ペットとして飼育しやすい生き物です。
今回はそんなイモリの餌について、おすすめの餌の種類や与え方、頻度、量などを詳しく紹介していきます。
野生のイモリの餌
日本で有名なイモリはアカハライモリやシリケンイモリです。水田や用水路、池などの流れが穏やかな水中に生息しています。
餌は水中にいる小型の昆虫やメダカなどの小魚、おたまじゃくし、エビ、ミミズなどの口に入る大きさの生き物であればなんでも食べる肉食性です。水中を泳いだり、陸地を歩き回るのが得意ではないので、動きが遅い生き物を餌としています。
野生のイモリはいろいろな餌をバランスよく食べているので、飼育下でも1つの餌に限定せずに、なるべく多くの餌を用意する必要があります。
それでは飼育下でのイモリの餌について紹介していきます。
紹介する餌の種類
- 人工飼料
- 昆虫
- メダカ
- 冷凍餌
- スーパーの食材
イモリの餌:人工飼料
飼育下でのイモリの餌の主食は人工飼料になります。
各餌メーカーからイモリ専用の人工飼料は発売されているので、それを使用しましょう。同じ両生類であるウーパールーパーの餌でも代用することが出来ます。
他にもカメの餌や金魚の餌、ザリガニの餌、熱帯魚の餌など他の生き物の餌もよく食べてくれます。
飼育を楽しんでいきたいのであれば、他の餌も積極的に与えて、好物の餌を見つけてあげてください。
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イモリの餌:昆虫
野生のイモリの主食は昆虫で、生きた昆虫は喜んで食べてくれることが多いです。
餌の候補としてはペットショップで販売されている、デュビアやレッドローチなどのゴキブリ、コオロギ、ミルワーム、ハニーワーム、ワラジムシなどを生きた状態で与えます。
コオロギは後ろ足が硬く、ミルワームは頭部が固いので、与える前に怪我をしないように切り取っておきましょう。
水中にいるときには与えにくいので、上陸したときを狙って、ピンセットで与えましょう。
イモリの餌:メダカ
熱帯魚の餌用としているメダカや小型のエビ類もイモリの餌にすることが出来ます。
メダカくらいの大きさであればペロリとたいらげてしまうので、混泳することは出来ませんよ。
イモリの餌:冷凍餌
イモリが幼生のころや体が小さくてたくさんを餌を食べないといけない時には、食いつきが良い冷凍アカムシやイトメを与えます。
人工飼料でもいいのですが、食いつきがまるで違うので、たくさん食べて早く成長させることが出来ます。
水を汚しやすいので食べ残しはすぐに取り除くようにしてください。
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イモリの餌:スーパーの食材
ある程度成長してくると、代用やおやつとしてスーパーで販売されている鶏レバー、鳥ハツ、鶏のささみ、冷凍ワカサギなどを与えてみましょう。
アロワナなどの肉食魚によく使われている餌で、脂肪分が多い内臓などは取り除くようにしてください。
栄養バランスは十分ではないので、スーパーの食材で長期飼育することはできません。必ず他の餌と組み合わせるようにしてください。
イモリの餌の与え方
イモリに餌を与えるときは水中にそのまま落として食いつくのを待ちます。
上陸しているときは餌とわかるように、ピンセットで目の前までもっていくとパクリと食べてくれます。
床に餌を置いていると、床材を誤飲することもあります。餌皿の代わりとなる平たい石を用意しておくか、ピンセットで直接与えるようにしてください。
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餌の量と頻度
イモリの餌の量は体の大きさによって変えていきます。
生後1年以内で成長期の時期には体の形成にたくさんの栄養が必要なので、毎日1回、頭部の倍ほどの餌を与えます。
成長スピードがおさまってきたら、餌の頻度は週に2回、こちらも頭部の倍ほど与えます。
餌を与えたときの食いつきの勢いを観察しながら、餌の量を調整するようにしてください。
餌を食べない原因
イモリが餌を食べない原因は大きく分けて4つあります。
チェックポイント
- 水温が適切ではない
- 水質の悪化
- 餌に飽きている
- ストレスを感じている
一番多いのが水温が適切ではないことで、水温計をいれて、水温が20度~25度になっているか確認してください。低水温になると運動量が減って食欲は落ち、高水温では元気がなくなって弱ってきます。
水質の悪化も多いので、2週間以上水換えをしていないのであれば、すぐに1/3ほど水を交換して様子を見ましょう。
また、イモリは同じエサばかり与えていると、飽きて食べなくなることが良くあります。一度好物になりやすい昆虫系の餌を与えてみてください。
最後に他のイモリにいじめられて元気がなくなっていることがあります。喧嘩になっていないかよく観察して、水槽を大きくするか、シェルターや水草などの隠れ家を充実させましょう。
イモリの餌についてまとめ
今回はイモリの餌についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。
イモリは人工飼料に餌付きやすく、食べてくれる餌の種類も豊富なので、餌についてのトラブルはほとんどありません。
餌を食べなくなってもすぐに死んでしまうことはないので、1週間ほどは落ち着いて観察し、対応していってくださいね。
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