タイガーサラマンダーは美しい体色で、人工飼料を食べてくれる餌食いのよさから、観賞用のペットとして人気がある生き物です。
今回はそんなタイガーサラマンダーの生態や特徴、価格の相場、おすすめの餌、レイアウトなど飼育方法について紹介していきます。
タイガーサラマンダーの生態と特徴
タイガーサラマンダーは両生網トラフサンショウウオ科に分類される最大の有尾類です。北米やアメリカの東部に生息しており、山にある沼や河川の近くの涼しくて湿気ている環境を好んでいます。
幼生の頃はウォータードッグと呼ばれており、ウーパールーパーのように立派なエラをもって水中で生活しています。変態するとタイガーサラマンダーとなって上陸します。
夜行性で昼間は落ち葉の下や土の中で休んでいます。夜になったり、雨が降って湿気てくると餌を探して活動を始めます。餌はナメクジやミミズなど暗くてジメジメした場所に生息する生き物を捕食します。
寿命の長さ
タイガーサラマンダーの寿命は平均して10年~20年です。
タイガーサラマンダーの種類
オビタイガーサラマンダー
生息地 | テキサス、メキシコなどの北米 |
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大きさ | 20cm~30cm |
値段 | 5,000円~10,000円 |
オビタイガーサラマンダーは観賞用としてもっとも普及している種類で、黒色の体色をベースに黄色のバンド模様が入っています。
トウブタイガーサラマンダー
生息地 | アメリカ東部 |
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大きさ | 20cm~35cm |
値段 | 5,000円~10,000円 |
トウブタイガーサラマンダーは黒色の体色をベースに黄色や褐色の不明瞭なスポット模様がある種類です。
ごくまれに突然変異でアルビノ個体が入荷されることがあり、白色の体色をベースに薄い黄色のスポット模様と赤い目がかわいいですよ。
タイガーサラマンダーの飼育環境
必要なもの
- ケージ
- 床材
- 水容器
- シェルター
- ライト
必要なケージの大きさ
タイガーサラマンダーの飼育容器は爬虫類用のケージやガラス水槽、プラケースを使います。横幅は体長の倍である、60cm以上は確保するようにしてください。
おすすめの60cm水槽やおすすめの爬虫類用ケージで紹介しているので、ご参考ください。
保湿性が高い床材
床材には保湿性が高い、腐葉土や水苔、ソイルを使います。乾燥してきたら霧吹きで湿らせてあげましょう。
フンなどの有害物質が蓄積されていくため、半年に1回は全交換してください。
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水容器
体の湿度調整のために水浴びをすることが多いため、タッパなど全身が浸かる大きさの水容器を用意しておきます。
水は毎日交換して、新鮮な状態を保ってくださいね。
隠れ家になるシェルター
暗い場所を好んでいるので、隠れ家になるシェルターか落ち葉をいれておきましょう。
ライトは観賞用に
ライトはなくても問題ありませんが、観賞用に温度が上がりにくいLEDタイプのライトを入れると良いですよ。
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レイアウトはアクアテラリウムがおすすめ
タイガーサラマンダーは水辺近くの陸地に生息しているので、レイアウトはカエルの飼育でもよく使うアクアテラリウムがよく似合います。
最初に水槽に浅く水を張って、砂利を敷き詰めていき、床面積の半分程度の陸地を作っていきます。陸地には植物や水苔など緑を増やしていって完成です。
タイガーサラマンダーの飼育方法
タイガーサラマンダーは丈夫な生き物なので、初心者にも飼育しやすいです。
販売場所
タイガーサラマンダーは人気の生き物なので、爬虫類専門店だと年間を通してコンスタントに入荷され、販売しています。
近くに爬虫類ショップがなければ、ネット通販で購入することも出来ます。
模様の個体差が激しく、体が大きくなるほど価格が高くなる傾向なので、お気に入りの1匹を見つけてくださいね。
飼育に適している温度
タイガーサラマンダーに適している温度は18度~25度の涼しい環境好んでいます。
暑さに弱いので、夏は冷房をつけ、冬には爬虫類用のヒーターである暖突をケージの上に設置して、温めるようにしてください。
使い方や温度が上がらないときの対策方法などは、爬虫類におすすめのヒーターで紹介しているので、ご参考下さい。
タイガーサラマンダーの餌やりについて
餌はコオロギが主食
タイガーサラマンダーの餌はコオロギやデュビア、レッドローチなどの生きた昆虫が主食になります。
昆虫だけだと栄養の偏りがあるため、爬虫類用のカルシウム剤をまぶしてから与えましょう。
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慣れてくると冷凍アカムシやツノガエル用の人工飼料もよく食べてくれるようになります。口を傷つけないように木製ピンセットでつかんで、目の前でゆらすことで食いついてくれますよ。
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餌を与える量と頻度
タイガーサラマンダーはたくさんの餌を与えると、そのまま食べてしまうので、与えすぎて消化不良にならないように注意してください。
餌の頻度は3日に1回にして、量は頭部の2倍ほどの量を与えてください。デュビアだと1回の食事で3匹程度になります。
餌を食べない原因
タイガーサラマンダーは餌食いがいいので、餌を食べなくなる心配はほとんどありません。
餌を食べない時は、環境が悪化している可能性があるため、温度や水換えをきちんと出来ているか確認してください。
餌に飽きている可能性もあるので、ミルワームやナメクジなどいつもと違う餌を与えて様子見るものおすすめです。
タイガーサラマンダーについてまとめ
今回はタイガーサラマンダーの生態と飼育方法について紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。
タイガーサラマンダーは黒色と黄色の体色が美しく、鑑賞価値の高い生き物です。
飼育においても、人工飼料の餌付食いが良く、体が丈夫なので、気難しいはずの両生類でありながら初心者にも飼育しやすいです。
水の交換、湿度と温度の維持、床材の交換など、清潔な環境整えるための基本的なことに注力していれば、問題なく飼育することができますよ。
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