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カジカガエルの飼育方法|餌や寿命、値段、レイアウトは?

2019-07-25

カジカガエルは鳴き声が非常に美しいカエルで、日本の固有種で清流に生息しています。準絶滅危惧種に登録されており、入手は大変ですが、飼育自体は難しくなく、自宅でもその声を楽しむことが出来ます。

今回はそんなカジカガエルの生態や特徴、販売価格、寿命、体の大きさなど飼育方法について紹介していきます。

カジカガエルの生態と特徴

カジカガエルの飼育

カジカガエルはアオガエル科カジカガエル属に分類される両生類です。日本にだけ生息する固有種で、本州から四国、九州地方に分布しています。主な生息地は、山の上流にある水が綺麗な河川の近くです。

背中部分は茶色で、腹部は白色です。後ろ足は薄い茶色と濃い茶色のしましま模様になっています。

絶滅危惧種に登録されている

カジカガエルは生息数を減らしており、日本レッドデータでは、千葉県で絶滅危惧種、他の多くの県でも準絶滅危惧種に登録されています。採集が規制されている地域もあるため、野生種を捕獲する場合は自治体に確認しましょう。

体の大きさ

カジカガエルの大きさは5cm~6cmになる小型のカエルです。

寿命の長さ

カジカガエルの寿命は平均して8年です。寒さに強く、冬でも泥の中や落ち葉の下に隠れることで冬眠することが出来ます。

カジカガエルの鳴き声

カジカガエルの鳴き声はカエルの中でも最も美しいと言われており、シカの鳴き声に似ていることから河鹿(川に生息する鹿)と名付けられたほどです。その鬱草から俳句や短歌でも河鹿が季語として使われています。

鳴き声は「ヒュルルルルルルルルルッ」と若干高めで、鳥のさえずりの様にも聞こえます。

鳴き声を聞ける時期は繁殖期にあたる4月~7月になります。春頃からオスがメスを呼ぶために鳴き始めるので、山登りで鳴き声を聞くことが出来ればラッキーですね。

自分の縄張りで鳴くことが多く、浅瀬にあるある少しだけ表面が空気中に露出した石の上に乗っていることが多いので、そのあたりを探してみると良いですよ。ペアが出来れば足下の石と水辺の間に卵を産み付けます。

飼育下でも浅い水場と石を置くことで鳴いてくれるようになります。メスは鳴かないので、性別には注意してくださいね。

カジカガエルの入手方法

カジカガエルの飼育

カアジカガエルは生息数が減ってきているので、入手は少し大変です。

今回は自分で採集する方法と購入する方法の2つを紹介します。

捕まえ方

カジカガエルの逃げ足は普通の蛙と変わらないので、見つかりさえすれば簡単に捕まえることが出来ます。

鳴き声を頼りに探すことになるので、気温が暖かくなる5月頃から河川のある山に行って、河川沿いに歩いて行きましょう。特に大きめの石が集まっている場所が狙い目です。

浅瀬に生息しているので捕まえやすいですが、長めの網を持って行くと簡単に捕まえることができますよ。準絶滅危惧種なので捕まえるのは1匹~2匹にしておきましょう。

値段と販売場所

カジカガエルは販売数は少ないですが、両生類に力を入れているペットショップで販売されていることがあります。

こちらも活動が活発になる4月頃から販売量が増えてくるので、時期になったら探しに行きましょう。

値段は1,500円~2,000円前後になります。

カジカガエルの飼育に必要なケージと器具

カジカガエルの飼育

カジカガエルの飼育に必要な物について紹介していきます。初期費用では2万円ほどみておくといいですよ。

必要なケージの大きさ

60cm水槽

飼育ケージは熱帯魚の飼育で使われるガラス水槽がおすすめです。運動量が多いので、最低でも横幅で60cmは必要になります。おすすめの60cm水槽で紹介しています。

ガラス面を登ることが出来るので、隙間がないようにしっかりと蓋をしておいてください。通気性も大事なので、編み目の蓋を使うと良いですよ。

縄張り意識が強いので、複数飼いするときは90cm水槽を用意してください。

底砂の選び方

河川上流に生息しているので、粒が大きな2cmほどの川砂が似合います。無くても飼育できますが、見た目が大きく変わりますので、飼育を楽しむためにも入れてあげましょう。

蛍光灯は観賞用に

蛍光灯は必須ではありませんが、植物の育成や鑑賞しやすくするためにつけることをおすすめします。

レイアウトは水場を多くする

カジカガエルのレイアウトは水場が中心です。

最初に5cmほどに水を張っておきます。そこから1cmほどに底砂を敷き詰めて、足場として大きめの石をいくつか設置しておきます。

陸地には湿気を好んでいる水苔やアクアテラリウム用の植物を植えておくと良いですよ。

商品情報と価格をチェック

カジカガエルの飼育方法

カジカガエルの飼育

飼育に適している温度と湿度

カジカガエルに適している温度は20度~25度と涼しい環境を好んでいます。

越冬することも出来ますが、飼育下での越冬は難しいので、パネル式のヒーターをケージの側面か下に敷いておきます。

高温に弱いため、夏は特に気を遣います。27度を超えないように冷却ファンや冷房を使って、温度が上がらないように注意しておきましょう。

爬虫類におすすめのヒーターで詳しく紹介しているので、ご参考下さい。

餌は昆虫がメイン

カジカガエルは小型の昆虫を食べる完全な肉食性で、飼育下でも生きた餌を用意しなければなりません。

メインの餌は爬虫類ショップでよく販売されているミニサイズのコオロギデュビアレッドローチです。昆虫を飼育するために専用のケージを用意しておきましょう。

餌の種類や与え方についてはカエルの餌で詳しく紹介しているので、ご参考ください。

オタマジャクシのときは雑食性でかうと節やパン、魚用の人口餌、亀の餌、水草などなんでもよく食べてくれます。オタマジャクシの餌についてはおたまじゃくしのエサで紹介していますよ。

餌の頻度は2日に1回、コオロギを3匹ほど与えてくださいね。

カジカガエルについてまとめ

今回はカジカガエルの生態や飼育方法について紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。

非常に鳴き声が美しいカエルで、自宅でもその美しい声を楽しむことが出来ます。

飼育にはカエル特有の生きた餌を用意しなければならない抵抗がありますが、慣れてくると餌をパクッと食べる様子もかわいく思えてきます。

しっかりと飼育をしないと成熟せずに鳴いてくれなくなりますので、大切に育て上げてくださいね。

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  • この記事を書いた人

高木 浩二

ペットの中でも熱帯魚が一番好きで、飼育履歴は10年以上あり、ペットショップでアルバイトをしていました。今は多くの書籍やショップ店員との交流で最新情報をアップデートしています。あいまいな情報をなくして、はっきりと最後まで責任を持って飼育ができるのかどうかイメージを湧いてもらえるようにしていきます。正しい情報の掲載に努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。

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