おたまじゃくしにおすすめの餌｜野生では何を食べる？

カエルは昆虫などを食べる肉食性ですが、おたまじゃくしは何を食べて生活しているのでしょうか？また、捕まえてきたおたまじゃくしには何をあげれば良いのでしょうか？

今回はそんなおたまじゃくしの餌についておすすめのエサの種類や与え方の注意点など詳しく紹介していきます。

野生のおたまじゃくの食べ物

野生のおたまじゃくしは水路や用水路、田んぼに生息しています。水の流れが穏やかで、水位が浅く、少し濁っているような場所を好んでいます。

餌はミジンコや微生物、魚の死骸、小型の昆虫から藻類、水草などなんでもよく食べる雑食性です。その中でも主食は水草です。飼育をするときは植物系の餌を与えると元気に成長していってくれます。

食欲が旺盛で、空腹になるとおたまじゃくし同士で共食いをするほどです。1匹のおたまじゃくしに群がっている様子はなかなかのものですよ・・ちなみにメダカと混泳しているとメダカを食べようとしますが、泳ぐのが遅いので捕まえることはできません。

飼育するときのおたまじゃくしの餌の種類

それでは、飼育するときにおたまじゃくしにおすすめの餌について紹介していきます。

おたまじゃくしの期間は1ヶ月～2ヶ月ですので、その間はきちんと用意できるようにしておいてくださいね。

家にあるもの

おたまじゃくしのメインの餌は家にあるもので大丈夫です。料理をする方であれば、餌を買いに行く必要はありません。

餌の候補としては炊いたご飯やパン、かつお節、にぼし、ゆで卵、刺身などがあります。主食が植物なので、ほうれん草やキャベツ、レタス、きゅうりなどの野菜を与えると健康に良いですよ。

反対に脂肪分が多い肉類や塩分が含まれている調理済みの野菜などはあげないでくださいね。

主食は人工餌

おたまじゃくしはどんな人工飼料でもよく食べてくれます。逆に食べないのがあるの？という感じです。

例えば、メダカの餌、熱帯魚の餌、亀の餌、ドックフード、キャットフード、ウサギの餌、ハムスターの餌など何でもありです。安価な物を選べば良いですよ。

ただ、おたまじゃくしは水底で暮らしており、つつくように餌を食べるので、タブレット状になっており水底に沈む沈下性の餌がおすすめです。少し高価になりますが、同じく水底に生息する魚であるコリドラスの専用餌がおすすめですよ。

水草も食べられる

水草はおたまじゃくしの主食に使える餌です。

特におたまじゃくしはたくさんの餌を食べ、空腹の時間ができやすいので、水草を入れておくことで、餌不足を解消することが出来ます。

水草には成長スピードが速くて、飼育が簡単、葉が柔らかいアナカリスがおすすめです。おたまじゃくしをたくさん飼育しているとあっという間に食べられてしまうので、様子を見ながら入れるようにしてください。

しかし、実際には水草の生長スピードに対して食べられるスピードの方が早いので、コスパがよくありません。家の近くで大量に採集できるなら、ぜひ与えましょう。ヤゴなど肉食生物がついていないかだけ注意してください。

野生で生き餌を採集する

ある程度の大きさまで成長したオタマジャクシであれば、田んぼで簡単に使えることが出来るミジンコなどの小型の生き物を食べさせることが出来ます。

他にもミミズなどの動きが遅い生き物、魚や蛙の死骸などもおすすめです。生きている生き物を襲えるほどの力は無いので、死んでいる生物を拾ってきましょう。

ミジンコの繁殖と飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。

おたまじゃくしの餌やりの注意点

おたまじゃくしは餌を食べるときに、口先についた歯で削り取るようにして食べるため、一口で飲み込むような餌を食べるのは苦手です。

そのため、餌はやわらかいものにして、歯で簡単にこすり取れるようにしておかないといけません。また、口が下向きについているので、水底に沈みやすい餌であることも大切です。

例えば、野菜なら一度ゆでで柔らかくしたり、人工餌は水でふやかす、水草は葉が柔らかいものを選ぶなどです。

これらの餌は水を汚しやすいので、餌を食べる様子がなければ、こまめに取り除くようにしてください。

餌の頻度は毎日2回、餌の量は食べるのをやめるまで与えると良いですよ。

おたまじゃくしの餌についてまとめ

今回はおたまじゃくしの餌について紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。

正直なところ、食欲旺盛でなんでもよく食べてくれるので、とりあえず与えてみて、食べなかったら別の物を・・と繰り返すのがおすすめです。

むしろ特定の餌にはこだわらずにいろいろな餌を与えて、栄養バランスをよくしていく方がうまくいくことが多いです。

餌切れだけには注意して、元気なおたまじゃくしを育ててあげてくださいね。

カエルに成長すると完全な肉食性で餌やりはなかなか大変になります。カエルの餌で詳しく紹介しているので、ご参考ください。

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