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アシナシイモリの種類と飼育方法|最大の大きさや値段は?

2019-08-21

アシナシイモリはミミズと間違いやすいイモリで、なかなか両生類には見えません。繁殖もユニークで親が卵を守って、子育てのために皮膚を子供たちに食べさせます。

見た目の奇妙さから、好き嫌いの激しい生き物ですが、かわいい!と思う方も少なくなく、ペットとしても人気があります。

今回はそんなアシナシイモリの特徴やミミズとの違い、最大の大きさ、おすすめの餌など飼育方法について紹介していきます。

アシナシイモリの生態と特徴

アシナシイモリの飼育

アシナシイモリは両生網無足目に分類されるイモリの仲間です。

名前の通り足がないイモリで、両生類の中でもカエルなどの無尾類やサンショウウオなどの有尾類などとは一線を画している見た目をしています。両生類でありながら、オオサンショウウオと同じように皮膚呼吸をする珍しい生き物です。

湿度が高い土の中をミミズのように伸縮することで掘り進んでいきます。目は皮膚に埋まって退化しており、口先についた触覚で周りの状況を感知します。

肉食性で、餌はミミズやコオロギなどの小型の生き物を捕食しています。見た目からは想像もつかないほど大きく口を開け、口についた歯で獲物を挟んで逃がしません。

日本でアシナシイモリを見たければ、愛知県の「東山動物園」や岐阜県にある淡水魚水族館「アクア・トトぎふ」で展示されています。

体の大きさ

アシナシイモリの大きさは30cm、最大サイズだと50cmになります。

寿命の長さ

アシナシイモリの寿命は平均して10年~15年です。飼育下では多湿な環境を用意することで長生きしてくれます。

アシナシイモリとミミズや蛇との違い

アシナシイモリは両生類であり、ヘビは爬虫類、ミミズは貧毛類(ひんもうるい)なので、それぞれ生物上に異なる立ち位置にいます。

見た目の違いだと、ヘビの体にはウロコがあったり、卵には殻がありますが、アシナシイモリにはありません。

ミミズとの違いは、ミミズの大きさは10cm程度ですが、アシナシイモリは30cm近くまで成長し、餌を丸呑みするくらいの大きな口を持っています。

アシナシイモリの繁殖

アシナシイモリは気温が暖かくなる4月頃から繁殖を始めます。交尾を終えたメスは土のくぼみに30個~40個の卵を産み付けて、孵化するまで卵を守ります。

卵から孵ったアシナシイモリの幼生は、すでに口の中の歯が発達しており、親の皮膚を削りながら食べることで栄養をとっていきます。

アシナシイモリの種類

アシナシイモリの種類が豊富です。生息地は東南アジアから南米まで幅広く、それぞれが独自の成長を遂げてします。

ここでは代表的なアシナシイモリの種類について紹介していきます。

ハダカアシナシイモリ

ハダカアシナシイモリは代表的な種類で、ミミズのような体色でリング状のしわが入っています。

コータオアシナシイモリ

コータオアシナシイモリは東南アジアのタイのタオ島(現地の言葉でコータオ)に生息している種類です。

最大でも30cmしかならない小型のアシナシイモリで、背中は紫色で、腹部は黄色になっており、体色のコントラストがあります。

ミズアシナシイモリ

ミズアシナシイモリは水中に生息している種類で、お腹の中で卵を孵化させる卵胎生の両生類です。

別名でラバーイールと呼ばれており、ラバー(ゴム)のようなイール(ウナギ)という意味があります。

パナマコモチアシナシイモリ

パナマコモチアシナシイモリは最大で40cmになる大型の種類で、中央アメリカのパナマに生息しております。コモチの名前の通り、繁殖は胎生で幼生を直接生みます。

アシナシイモリの飼育方法について

アシナシイモリ

アシナシイモリは丈夫で飼育しやすいイモリです。

しかし、ずっと土の中に潜っているので鑑賞していて楽しい生き物ではありません。多湿な環境を好んでいるため、湿度の維持には注意してくださいね。

飼育に必要な水槽と器具

水槽

アシナシイモリはほとんどの時間を土の中で過ごしており、たまに周りが暗くなると餌を探しに地表に出てくる程度です。

飼育容器は60cm水槽を用意して、2/3ほど昆虫マットと赤玉土などを混ぜた土を入れておきます。

上に落ち葉や水苔などを敷いておき、乾燥したら霧吹きをして適度に湿度を保ってあげましょう。多湿な環境を好んでいるので、乾燥には注意してください。

必要なもの

  • 水槽
  • 水槽の蓋

値段と販売場所

アシナシイモリの値段は5,000円~10,000円で販売されています。

入荷量が多い生き物ではなく、販売されているのを見つけるのは困難です。ネットで探して問い合わせるか、近くの爬虫類ショップに何度も通って入荷されるのを待ちましょう。

飼育に適している温度

ヒーター

アシナシイモリに適している温度は22度~27度です。

低温に弱いので、冬にはパネル式ヒーターを水槽の側面に貼り付け、側面は断熱材やアルミで巻いておくことで、土の中をしっかりと暖めるようにしてください。

使い方や温度が上がらないときの対策方法などは、爬虫類におすすめのヒーターで紹介しているので、ご参考下さい。

餌は昆虫がメイン

コオロギ

アシナシイモリの餌はコオロギデュビアレッドローチなどの生きた昆虫を与えます。

昆虫は爬虫類ショップで販売されているので、口に入る大きさのサイズを選ぶと良いですよ。

夜行性で普段は土の中に潜っているため、消灯前にコオロギなどを水槽に放っておき、朝になってから食べているかどうか確認しましょう。

移動速度が遅いので、食べていなければ昆虫の足を取り除いたりしてみて下さい。

アシナシイモリについてまとめ

今回はアシナシイモリの生態や飼育方法について紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。

まるでミミズのような見た目をしていますが、立派な両生類の仲間です。

飼育下では潜れるようにたくさんの土を用意して、霧吹きをすることで多湿な環境をキープしてあげてくださいね。

  • この記事を書いた人

高木 浩二

ペットの中でも熱帯魚が一番好きで、飼育履歴は10年以上あり、ペットショップでアルバイトをしていました。今は多くの書籍やショップ店員との交流で最新情報をアップデートしています。あいまいな情報をなくして、はっきりと最後まで責任を持って飼育ができるのかどうかイメージを湧いてもらえるようにしていきます。正しい情報の掲載に努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。

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