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サワガニの飼育方法|寿命や餌、水温、混泳は?

2019-02-04

サワガニは人になつくことはありませんが、餌をつまつまと食べる姿や不器用な動き方がとてもかわいい生き物で、ペットとしても人気があります。

今回はそんなサワガニについて生態や生息場所、寿命、水槽のレイアウト、おすすめの餌など飼育方法を詳しく紹介していきます。

サワガニの特徴

サワガニの飼育

サワガニはエビ目サワガニ科に属している日本固有のカニの仲間です。日本の本州、四国、九州の上流から中流の綺麗な河川に生息しています。

水中にいることはあまりなく、水深が5cmほどの浅い場所と陸地を行ったり来たりしています。岩の隙間など暗くて狭い場所を好んでいます。

体色は黒褐色の甲羅に、オレンジ色の脚をしています。行動範囲が狭いため地域によって個体差が大きく、甲羅の部分が青いサワガニもいます。

体の大きさ

サワガニは成体になると、体の大きさは甲羅の部分の横幅で3cm、足まで含めると7cmまで成長します。

寿命の長さ

サワガニの寿命は平均で10年前後です。イタチ、鳥、カエルなど天敵が多く、自然界でこれほど長く生きることはほとんどありません。

サワガニの生態

サワガニの飼育

サワガニは夜行性で、昼間は寝ており、夜になると動き始めます。日光が出ておらず、湿気が多い雨の日では昼でも動くことがあります。

活動時期は春から秋にかけてで、冬になると湿気の多い岩場や落ち葉の下で冬眠を行います。

産卵は春から夏にかけて行い、メスは数十個の卵を抱えて、子供が動き出すまで大切に守ります。産卵は地上で行うため、陸地が必須になります

水中でエラ呼吸をする

サワガニは魚と同じように水中でエラ呼吸をしています。

陸上にいるときは、呼吸をするためにエラがある口からぷくぷくと泡を吹くことで水を経由して酸素をえています。

オスとメスの見分け方

お腹の部分を見ることでオスとメスを見分けることができます。オスは細い三角形でお腹が小さいですが、メスは綺麗な三角形でお腹が大きく、卵をかかえるための毛が生えています。

また、オスは左右のハサミの大きさが異なりますが、メスは同じです。

サワガニの入手方法

川

サワガニを入手するには、自然の川に採集しにいく方法と購入する方法の2つがあります。近くに川があれば、採集しにいくのがおすすめです。

川で採集する

サワガニは水が綺麗な場所に生息しているので、山にある浅い川で探すのがおすすめです。大きな石や流木をひっくり返すと見つかることが多いです。

サワガニを見つけたら、ハサミを触らないように注意して、後ろから甲羅を掴んでください。

お店で購入する

サワガニは活発になる春から夏の時期にかけて、ホームセンターやペットショップ、スーパーでは食用としても販売されています。値段は1匹100円ほどで販売されていますよ。

それでも人気の生き物ではないので、入手は簡単ではありません。自由研究で飼育する生き物として販売されていることがあるため、夏休みの時期がもっとも販売量が増えます。

サワガニの飼育方法

サワガニの飼育

サワガニは飼育しやすい生き物ですが、古い水は苦手なので、水換えのお世話が必要であることと、冬眠が難しいので、冬にはヒーターが必要になってきます。

水槽と周辺器具

サワガニを飼育する容器は虫かごや水槽などなんでも大丈夫です。壁を登るのが上手なので、蓋をしておきましょう。

陸地を無くして水いっぱいで飼育することもできますが、そのときは酸素供給用のエアポンプをいれてあげてください。水が汚れやすいので、どうせならろ過機能がついた、投げ込み式フィルターがおすすめです。

飼育に適している水温

サワガニに適している水温は26度〜28度です。

低水温には強いので水が凍らない環境であれば冬眠することで生きていくことができます。鑑賞をしたいときは水位を上げてヒーターを入れましょう。高水温には弱いので、夏は涼しい場所に置いたり、冷却ファンを用意してあげてください。

おすすめの水槽用のヒーターで紹介しているので、ご参考ください。

レイアウトは陸地と水場を用意する

サワガニは水中だけと水辺と陸地を半々にしたどちらのレイアウトでも飼育することができます。

水中だけの飼育がおすすめです。水量が多いので水質安定させやすく、冬はヒーターを使うことで温度管理も簡単です。陸地を準備したレイアウトでは水量が少ないため、水質悪化に注意する必要がありますが、サワガニ本来の姿を観察することができます。

飼育を楽しむのであれば陸地と水中の両方を準備してあげて、サワガニの全身がつかるくらいの水と陸地を用意してあげましょう。そうすることで陸地で泡を吹き、エラ呼吸を行ってくれますよ。

冬眠はとても難しいので、冬は水中だけのレイアウトに切り替えて、ヒーターをいれてあげるといいでしょう。

とても臆病な性格をしており、物音や人が近く環境では落ち着くことができません。そのためレイアウトには隠れ家が必須です。狭い場所を好んでおり、底砂の上に流木や石を置くことで、砂に穴を掘って、隠れ家を作り出します。

餌は人工餌がメイン

ホウレンソウ

サワガニは雑食性で、死んだ魚や昆虫、ミミズ、藻類などなんでも食べます。

飼育するときは動物性の餌と植物性の餌をバランスよくあげる必要があるので、キャベツやホウレンソウ、サリガニの専用人口餌を与えましょう。パンや鰹節、米なども食べますが栄養があまりないので、メインの餌には使えません。

隠れ家に持って帰って餌を食べるので、食べ残しがないように少量を意識してください。餌の頻度は2日に1回が目安です。

食べるものはザリガニと同じです。ザリガニにおすすめの餌で紹介しているので、ご参考ください。

混泳には向いていない

サワガニは動いている生き物を襲う習性が強いので、混泳は難しく単独飼育が基本になります。

メダカ金魚などの魚類は生活スペースが異なるので、トラブルにはなりにくいですが、寝静まる夜や元気がないときは捕まえられる時があります。

ザワガニ同士でも過密飼育になったときは共食いをすることがあります。同居させたいときはテリトリーが被らないように広い水槽とたくさんの隠れ家を準備してください。

水換えの方法

サワガニは新鮮な水を好んでいるので、週に1回は水換えをする必要があります。水質悪化に弱く、夏場は水が腐りやすいので注意してください。

水道水にはカルキが含まれているので、1日以上バケツで汲み置きしておき、コップで水をすくい上げなどをして1/3ほど交換してください。

カルキ抜きの方で詳しく紹介しているので、ご参考ください。

サワガニを冬眠させる方法

サワガニ

サワガニ水温が15度を下回る、11月ごろから冬眠の準備を始めます。

冬眠は湿気が多くて日陰になっている陸地で行います。水辺を用意したまま、いつもより陸地の面積を多くとって、水分を含みやすい水苔や落ち葉を入れておきましょう。冬眠をさせるときは水が凍らないことと、気温に変化がない場所に水槽を置いておくことが大切です。

気温が15度を超え始める春になると冬眠から目を覚まします。それまでは水換えや餌を与えることもせず、静かな場所で見守っておきましょう。

冬眠はとても難しく、そのまま死んでしまうことも少なくありません。長生きさせたいときは冬眠を避けるためにヒーターで水温を維持する方が安全です。

サワガニについてまとめ

サワガニの飼育

今回はサワガニの生態や飼育方法についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。

飼育はとても簡単ですが、水交換だけしっかりと行う必要があります。他にも冬眠が難しいので、冬に飼育ができない時は、秋までには採集した川に逃すのもありだと思います。

興味を持っていただいた方はぜひ飼育に挑戦してみてくださいね。

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  • この記事を書いた人

高木 浩二

ペットの中でも熱帯魚が一番好きで、飼育履歴は10年以上あり、ペットショップでアルバイトをしていました。今は多くの書籍やショップ店員との交流で最新情報をアップデートしています。あいまいな情報をなくして、はっきりと最後まで責任を持って飼育ができるのかどうかイメージを湧いてもらえるようにしていきます。正しい情報の掲載に努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。

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