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オカヤドカリの飼育は難しい?寿命や大きさ、臭いは?

2018-09-26

オカヤドカリは驚くとすぐに隠れてしまいますが、あたりを警戒しながらゆっくりと顔を出す仕草がとてもかわいいですよね。独特な動き方で時間を忘れて見入ってしまいます。

今回はそんなオカヤドカリの生態や特徴、寿命、値段、レイアウト、おすすめの餌など飼育方法を詳しく紹介していきます。

オカヤドカリの特徴

オカヤドカリの飼育

オカヤドカリは沖縄などの熱帯に生息するヤドカリの仲間で、海岸が近い陸上を好んで生活しています。陸上で木に登ったり、岩場を移動するため、他のヤドカリに比べて足は太く力が強いです。エラ呼吸をするため、貝殻の中に少量の水をため込み、定期的に貝殻の中の水を交換しています。

かわいい姿と動きから、ペットとしての人気が高まっています。飼育は難しくないので、初心者でも手軽に飼育できます

体の大きさ

オカヤドカリ

オカヤドカリは最大で6cmの大きさになります。SMLのサイズ別で販売されていることが多く、Sサイズで3cm、Mサイズで4cm、Lサイズで5cm前後です。

寿命の長さ

オカヤドカリ

オカヤドカリの寿命はかなり長く、平均して30年は生きることができます。しかし、飼育下では環境の問題もあり、5年〜10年と短くなります。環境維持のために水槽を大きくして、気温の管理をきちんとしていれば、長く生きてくれますよ。

年に数回は脱皮をする

オカヤドカリ

オカヤドカリは年に1〜2回の脱皮を繰り返して成長します。

脱皮をするときは砂に潜り、1ヶ月ほどの安静期間にはいります。なので穴を掘り始めたら脱皮の前兆です。

脱皮中は体が柔らなくなり、共食いされることがあるので、しっかりと隠れられる量の砂を敷いておきましょう。穴に潜っている間は掘り起こさないように注意してください。

オカヤドカリの種類

オカヤドカリの飼育

オカヤドカリには全部で15種類います。

その中でも有名なのが、体が紫色になるムラサキオカヤドカリやコムラサキオカヤドカリ、真っ赤な体のサキシマオカヤドカリ、鳴くヤドカリとして知られているオオナキオカヤドカリです。

ムラサキオカヤドカリとオオナキオカヤドカリは非常に似ており、見分け方は目の管の部分が黒くなっているのがオオナキオカヤドカリです。また、コムラサキオカヤドカリとコムラサキオカヤドカリは汽水域に生息しています。

オカヤドカリの飼育に必要なもの

オカヤドカリの飼育

オカヤドカリの飼育に必要なものを紹介していきます。何も持っていないときはオカヤドカリ専用の飼育セットも販売されているので、探してみてくださいね。

必要な水槽の大きさ

水槽は砂や貝殻がぶつかっても傷つきにくい、ガラス水槽を選びましょう。

湿度が高い環境を好むので、側面に高さがある一般的な水槽がおすすめです。複数飼いが可能で、飼育数は45cm水槽で4匹、60cm水槽で8匹が目安になります。

潜ったり、歩きやすくするための底砂

砂

オカヤドカリの飼育には底砂が必須です。オカヤドカリ専用の砂か、海水魚用の砂を使います。

ガラス面だとツルツル滑ってしまうだけではなく、脱皮するときは砂の中に潜る習性があるため、体長以上の厚みにしておかなければなりません。砂の厚みは体長の3倍が目安で、10cm〜15cmくらいは必要です。

厚く敷いた砂は温度や湿度が変化するのを予防する効果があり、特に冬には保温効果を発揮してくれます。

2ヶ月に1回は表面の砂を水道水で洗い流し、半年に1回は全ての砂掃除を行ってくださいね。

ライトは観賞用に。ただし、強い光は苦手

飼育を目的とするのであればライトは必須ではありません。しかし、鑑賞しやすくしたり、植物を植えるときはいれてあげてください。

まぶしい光は嫌がるので、日陰になる場所を作っておきましょう。

引っ越し用の貝殻

貝殻

オカヤドカリの体の成長に合わせて貝殻の引っ越しを行いますので、一回り大きいサイズを用意してあげましょう。

気に入った貝殻にしか入らないので、ぴったり合う大きさでも引っ越してくれないことがあり、なかなか大変です。

貝殻はホームセンターで100円〜500円で販売されています。透明ガラスの貝殻も販売されており、中身がリアルに覗けますよ。

サイズが合わないと貝殻から出ることもあり、そんなときはストローやホースなど穴の空いた筒状のもので代用することができます。

流木や石を組み合わせて立体移動をさせる

オカヤドカリの飼育

オカヤドカリは底砂の平面移動だけではなく、流木や石を活かした立体移動も上手にすることが出来ます。

流木だと足を引っかけて結構な急斜面でも登ることができます。

臆病な性格をしており、日陰や隠れ家をたくさん用意することで落ち着かせることもできます。上手に流木を組んであげましょう。

エラ呼吸のために水容器は必須

オカヤドカリの水容器

オカヤドカリは貝殻の中に水をためており、その水でエラ呼吸を行なっています。そのため、飼育するためには水が必要です。

水は真水と海水の両方が必要なのでそれぞれ準備してあげてください。飼育を初めて1週間程度であれば、真水だけでも大丈夫です。水は小動物用の水やり容器にいれてあげるといいですよ。

水は毎日、カルキを抜いた水に交換して新鮮な状態を維持してください。

オカヤドカリの飼育方法

オカヤドカリの飼育

オカヤドカリが丈夫な生き物なので、飼育はとても簡単で初心者にもおすすめです。

デメリットをあげるなら、陸地がある特殊なレイアウトになるので、オカヤドカリ以外の飼育はできなくなってしまうことです。

値段と販売場所

オカヤドカリはペットに力をいれているホームセンターでたまに見かけることがあります。確実に入手したいときはネット通販を利用しましょう。

入荷時期は5月〜10月なので、そのあたりになると探しに行ってみましょう。

値段は大きさによって変わってきます。3cmほどの小さな個体なら100円〜500円、15cmほどの大きな個体なら2000円前後で販売されていますよ。

レイアウトは歩き回れるように広々と

オカヤドカリの飼育

オカヤドカリのレイアウトは歩き回れるように広々とした空間を確保することが大切です。

木登りが大好きなので、流木や石組みを多めに入れることで、歩き回る姿を観察しましょう!植物も入れたテラリウムもおすすめです。

レイアウトを複雑にしていると脱走することがあるので、逃げる導線を無くしておくか、しっかりと蓋をしておいてくださいね。

植物はガジュマルやアダンといった観葉植物が人気です。しかし、観葉植物は強い日光を必要としており、30cmなど小型水槽で光量を強くすると温度が上がるため、オカヤドカリにとってよくない環境になります。観葉植物をいれるときは風通しがいい60cm以上の水槽を用意しましょう。

背丈が低いと葉が食べられてしまいますので、枝の長さが届かないくらいのものを選んでくださいね。

温度を維持するために冬はヒーターが必要

パネルヒーター

オカヤドカリの飼育には温度と湿度の毎日の管理が重要なので、温湿度計を設置してください。

適している温度は23度〜26度です。寒さに弱く、冬眠させるとそのまま死んでしまうため、冬は20度以下にならないように、ヒーターをつけます。ヒーターは爬虫類用のパネル式ヒーターを購入し、水槽下に設置して底面から暖めてください。

水槽の断熱効果を高めるために、側面に発泡スチロール板をつけると電気代の節約になりますよ。

湿度は70%〜80%が適切です。低いときは霧吹きで砂を湿らせましょう。

おすすめの爬虫類のヒーターで紹介しているので、ご参考ください。

餌はヤドカリ専用の人工餌を与える

餌を食べるオカヤドカリ

野生のオカヤドカリは海辺に打ち上げられた魚の死骸やアダンという観葉植物の実を食べて生活しています。

メインの餌はヤドカリ専用の人工餌です。他にも熱帯魚専用の人工飼料である乾燥赤虫やにぼしを与えましょう。

ポップコーンが好物で、オカヤドカリ専用の餌として販売されています。たまにレンジで温めたニンジンやジャガイモ、柏の葉など野菜をあげると喜んで食べてくれますよ。1度に食べる量はとても少なく、餌が痛んだらすぐに交換してください。貝の仲間は成長にミネラルが必須なので、インコ用の塩土をあげると調子が良くなります。

飽き性で1種類の餌をあげ続けると食べなくなるため、バリエーションを増やしておきましょう。

餌の頻度は1日1回で、餌の量の目安は画像のようなポップコーン1個くらいなら1度で食べきります。

臭いを減らすために掃除する

オカヤドカリ自体に臭いはありませんが、砂にフンがたまったり、水カビが増えて臭くなることがよくあります

食べ残しはすぐに除去し、定期的に砂の掃除など行う必要があります。

掃除は2ヶ月に1回、水槽から底砂を出し、米をとぐように底砂をこすり合わせて綺麗にしていきます。

オカヤドカリについてまとめ

オカヤドカリの飼育

オカヤドカリはヤドカリの中でも容易に飼育できることからペットとして人気を集めてきました。ヤドカリ独特の手足を動かしたり、驚いて隠れるような動作は見ていて飽きることがありません。引っ越し用の貝殻を用意したり、砂の中で脱皮したりとヤドカリにしか見られない習性も観察することができます。

飼育はこまめに底砂の掃除をすることで、きれいな状態を保ち、臭い予防に努めてください。餌は飽き性なので、なるべく多くの種類が必要です。

購入時は3cm前後のかわいいサイズが多いですが、最大サイズの6cmになると意外に迫力も増してきて、また別の魅力を感じることができるでしょう。ぜひそこまで大きく育ててあげてくださいね。

  • この記事を書いた人

高木 浩二

ペットの中でも熱帯魚が一番好きで、飼育履歴は10年以上あり、ペットショップでアルバイトをしていました。今は多くの書籍やショップ店員との交流で最新情報をアップデートしています。あいまいな情報をなくして、はっきりと最後まで責任を持って飼育ができるのかどうかイメージを湧いてもらえるようにしていきます。正しい情報の掲載に努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。

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