アフリカウシガエルは大きな体と、かわいい顔つき、豪快な餌の食いっぷりが魅力的なカエルです。観賞用のペットとしても人気が高く、初心者にも飼育しやすいです。
今回はそんなアフリカウシガエルの生態や性格、鳴き声、飼育環境、水場、必要な餌など飼育方法について紹介していきます。
アフリカウシガエルの生態と特徴
アフリカウシガエルは両生綱アカガエル科に分類されるカエルの仲間です。
乾燥に強く、アフリカの山地や草原など水辺がないところでも生息することができます。日中でもほとんど動かず、土に浅い穴を掘って目の前に獲物が通るのをじっと待っています。
餌はコオロギなどの昆虫からネズミなどの小動物まで口に入る大きさの生き物であればなんでも捕食してしまいます。
冬眠をすることはなく、アフリカには乾季と雨季があり、乾燥から身を守るために乾季になると土に潜って、雨季になると地表に出てきます。
日本の環境に帰化しており、特定外来生物に登録されている「ウシガエル」とは別種で、アフリカウシガエルは飼育することが可能です。
体の大きさ
アフリカウシガエルはオスとメスで体のサイズが異なります。
雄の大きさは14cm~16cm、雌は一回り大きく18cm~20cmまで成長する中型のカエルです。現地では最大で24cmの大きさのアフリカウシガエルが発見されたことがあります。
成長速度は早く、上陸から1年で15cmまで成長します。
寿命の長さ
アフリカウシガエルの寿命は平均して10年~15年です。20年近く生きる個体もおり、長生きするほど体は大きくなっていきます。
アフリカウシガエルは攻撃的な性格をしている
アフリカウシガエルは縄張り意識が強く、攻撃性が強い性格をしています。
そのため不用意に手を近づけると、餌と間違えるのではなく、攻撃の意思を持って噛みついてきます。
口には牙のようにとがった歯が生えており、噛む力が強いので、噛まれると出血してしまいます。ケージの中に手を入れるときや餌を与えるときは注意しておきましょう。
アフリカウシガエルの飼育環境
アフリカウシガエルは必要最低限の飼育環境だと、初期費用で1万円もかかりません。
餌をたくさん食べるので、食費で毎月1000円ほど見ておくと良いですよ。
必要なもの
- ケージ
- 水場
- 床材
- ライト
必要なケージの大きさ
アフリカウシガエルはじっとしていることが多いカエルで、ケージの横幅は体長の3倍ほどあれば十分です。
60cm(幅)×30cm(奥行)を基準に、熱帯魚の飼育で使うガラス水槽や爬虫類用のケージを選びましょう。ガラス水槽ならおすすめの60cm水槽で紹介しています。
ジャンプ力があるので、逃げ出さないようにしっかりと蓋をして、ケージが蒸れないように通気性が良い場所に置いておいてください。
水浴びするための水場
アフリカウシガエルは皮膚から水を吸収するため、全身が浸かる大きさの水場が必要です。
倒れない大きさのタッパを用意して、水は毎日交換して新鮮な状態を維持してくださいね。
床材の選び方
※画像は生活スタイルが同じのツノガエルです。
アフリカウシガエルの床材はウールマットかフロッグソイルなどの土を使うことが多いです。
ウールマットは掃除が簡単なので、食欲旺盛なベビーの頃に使って、週に2回は掃除をしてあげます。
成長してくると土を掘ってなわばりを作るため、フロッグソイルなどの土に切り替えて、落ち着ける環境を整えましょう。土は全身が埋まるくらいの厚みに敷いておいてください。
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ライトは観賞用に
アフリカウシガエルの飼育にライトは必要ありません。観賞用に欲しいのであれば、温度が上がりにくいLEDタイプのライトを選びましょう。
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アフリカウシガエルの飼育方法について
アフリカウシガエルは体が丈夫なので、ペットとして飼育しやすいカエルです。
オスだと夜間に「ブオーブオー」と低めの鳴き声を出します。神経質な方には注意が必要です。
値段と販売場所
アフリカウシガエルの値段は5,000円~7,000円で販売されています。
国内外で養殖されており、コンスタントに見つけることが出来ます。爬虫類専門店かネット通販で探してみましょう。
飼育に適している温度と湿度
アフリカウシガエルに適している温度は22度~28度です。
低温に弱いので、冬はパネル式のヒーターをケージの下に設置して、底面を暖めるようにしてください。パネルヒーターの特徴や使い方については爬虫類におすすめのヒーターで詳しく紹介しているので、ご参考下さい。
湿度を保つために、床の乾燥状態を見ながら、毎日2回、朝と夜に霧吹きしてくださいね。
餌は昆虫と人工餌がメイン
アフリカウシガエルの餌はコオロギやデュビア、レッドローチなどの活きた昆虫が主食になります。
慣すことでツノガエル用の人工飼料や冷凍のピンクマウス(ネズミ)を食べてくれるようになるので、餌の種類を増やすためにも状態をみながら与えてみてください。
他にも熱帯魚用の餌である金魚やメダカ、野生で採集できるバッタやトンボなど食べてくれるので、おやつとして与えると良いですよ。
餌を与えるときは動いているものしか食べようとしないので、餌をピンセットでつかんで、目の前でゆすってあげましょう。
餌の頻度は最初の半年は1日1回、3口ほど与え、そのあとは肥満防止のためにも3日に1回まで減らしましょう。
餌の種類や与え方についてはカエルの餌で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
かかりやすい病気
アフリカウシガエルはあまり病気にかかるカエルではありませんが、床材の誤飲が多くあります。
若くて元気な個体であれば排泄しますが、体力が無い個体は出すことが出来ずに消化不良になってしまうことがあります。
3日ほど様子を見て、出てくる様子がなければ小動物用の病院に連れて行きましょう。
アフリカウシガエルについてまとめ
今回はアフリカツノガエルの生態や飼育方法について紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。
ペットフロッグとして姿形が似ているツノガエルと比較されることが多いですが、アフリカウシガエルは5cm以上からだが大きいので、その迫力は比べものになりません。
でかいカエルをしっかりと飼育して、豪快な餌の捕食を楽しみたいという方にはとてもおすすめです。
興味を持たれた方はぜひ飼育に挑戦してみてくださいね。
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