ビワコオオナマズは1mを超える体の大きさから、釣りがいのある魚として非常に人気のある魚です。よく見てみるとかわいらしい顔をしており、人間に慣れてくれるため飼育魚としても人気があります。
今回はそんなビワコオオナマズについて特徴や必要な水槽の大きさ、餌やり、販売場所など飼育方法を紹介していきます。
ビワコオオナマズの特徴
ビワコオオナマズは日本を固有の大型ナマズです。黒ずんだ体色に、下顎が大きく出ているのが特徴的です。北海道に生息するイトウや高知県に生息するアカメと並んで日本三大怪魚といわれています。
また、ビワコオオナマズを狙った釣りも人気があります。1mを超える巨体で竿や糸、ルアーを引きちぎるパワーは釣り人たちの憧れになっています。海外に生息するアロワナ、ピラルク、ガーなどの大型魚も現地では釣り人たちを魅了しており、ここまで巨体になると小型熱帯魚とはまた違う種類の楽しみ方があるようですね
ビワコオオナマズの大きさは最大で120cmになります。体重は13kgです。日本で生息するナマズの中で最も大きな種類です。
ビワコオオナマズに必要な水槽と飼育設備
必要な水槽の大きさ
ビワコオオナマズを生涯飼育するには180cmの水槽が必要になります。1mを超える個体はほとんどがメスで、オスは70cmほどで成長が止まってしまいます。
奥行きのサイズが重要になるので、最低でも奥行き90cmは用意してあげてくださいね。
ろ過フィルター
ろ過フィルターは水槽の大きさによって使い分けます。60cm~120cm水槽なら上部フィルター、150cm以上の水槽ならオーバーフロー式を選びましょう。
水槽のレイアウト
ビワコオオナマズは稚魚のときは臆病な性格をしているので、石や流木をおいて隠れ家をつくってあげましょう。
大人になると餌をよく食べるので、管理のしやすさから何も入れないベアータンクで飼育することが多いです。しかし、川魚なので環境に合わせて石組みや大き目の砂を底にしいてあげることで落ち着いてくれますよ。
ビワコオオナマズの飼育方法
ナマズはウロコがなく水質変化に弱い魚です。一度に多くの水換えを行うとショック死してしまうことがあるので注意してください。また、大食感で水が汚れやすいため、定期的に少量の水を交換してあげてくださいね。
値段と販売場所
ビワコオオナマズの値段は15cmほどの幼魚が5,000円〜20,000円ほどで販売されています。
販売量が少なく、ホームセンターや熱帯魚専門店、ネット通販でも見かけることが少ないです。関西であれば「なまづや」などのナマズ専門店に問い合わせしてみるといいでしょう。
適した水温、水質、水換えの頻度は?
ビワコオオナマズの水温は20度〜26度、水質は弱酸性を好みます。稚魚は浅瀬の暖かいところに生息しているので、水温を少し高めに25度に設定し、40cmを超えると22度前後まで下げましょう。
残り餌はこまめに回収し、水換えは週に1回1/4ほど交換してあげましょう。
おすすめの餌は?
野生のビワコオオナマズはフナやコイ、アユ、ブルーギルなどの魚を主食にしています。好き嫌いが少ないので、肉食魚専用のキャットなどの人工飼料への餌付けも難しくありません。
メダカや金魚、エビなどの生き餌が好物です。他にもドジョウ、ザリガニ、魚の切り身、牛ハツなどなんでも食べてくれますよ。
餌はバリエーションが多いほど体に良く大きく育ってくれます。なるべく多くの種類を準備してあげてくださいね。夜行性なので、昼間に餌付けが悪いときは消灯してから餌をあげるといいですよ。
商品情報と価格をチェック
大きく育てるためのコツは?
ビワコオオナマズを大きく育てるための一番重要なポイントは水槽の大きさです。あまり広すぎるとストレスがたまるため、体の大きさに合わせて水槽も大きくしていってあげましょう。
餌は食いつきがいい天然餌を1日2回しっかりと与えてください。
また新陳代謝を活性化するために、エアレーションの量を増やして、水温を少し高く設定してあげましょう。
元気がなくなったらどうする?
ビワコオオナマズがじっとして動かなくなり始めたら、水質の悪化を疑いましょう。
一度に大量の水換えを行うのではなく、週に2回、1/4ほど交換するようにしてください。2週間ほどで元気になってくれますよ。
薬にとても弱い魚です。どうしても薬浴したいときは規定量の1/5ほどに薄めて様子をみてあげてくださいね。
屋外でも飼育できるの?
日本の川魚なので、極端に寒い地域でなければ屋外でも飼育が可能です。
屋外の飼育で注意するポイントは昼夜の気温差です。普段水の流れが弱い場所に生息しているため水温の変化にとても弱い魚です。
水量が多い池などでの飼育であれば問題ありません。一般サイズの水槽なら、なるべく室内での育成をおすすめします。
混泳について
ビワコオオナマズは縄張り意識が強く、混泳している魚を攻撃することがあるので、単独飼育が基本となります。
180cm水槽など巨大な水槽を準備できれば、混泳させることはできますよ。