ザリガニといえば子供の頃に用水路でよく見かけましたが、でけえ!と叫ばずにはいられない、1匹を見つけたこともありました。こいつは何年生きているんだろう?用水路の主?
今回はそんなザリガニの寿命や長生きさせるための飼育方法について紹介していきます。
ザリガニの寿命はどのくらい?
ザリガニの寿命は平均して7年です。よくみるザリガニの大きさは15cmほどですが、7年も生きると20cm近くになります。
寒さに強く、泥の中で冬眠することで越冬することができるので、日本の厳しい冬でも乗り超えられます。
天敵は猫やカラスなどの鳥類、ナマズなどの大型の肉食魚、ウシガエルなどの大型の蛙です。飼育下だと天敵はいませんが、運動不足で野生の環境よりも長生きすることはなく、3年ほどで寿命を迎えてしまうことが多いです。
ザリガニの寿命が近い時の兆候
ザリガニの寿命が近いとは、年を取っている状態ですので、昔ほど元気はなくなります。その行動や様子としては次の4つがあります。
チェックポイント
- 体の艶がなくなる
- 動きがゆっくりになる
- 餌をみつけても飛びついて来ない
- 隠れて出て来ない
これらの様子が見えるようになったら、静かな場所に移動させて、ストレスのない落ち着いた環境で看取ってあげましょう。
ザリガニを長生きさせるための飼育方法
飼育下でザリガニの寿命が短くなる原因は次の4つです。
チェックポイント
- 水質の悪化
- 冬眠をさせていない
- 肥満になった
- 餌の栄養バランスが悪い
それぞれの対策方法など詳しく紹介していきますね。
水質を維持する
ザリガニは餌をたくさん食べるので、その分フンや餌の食べ残しなどの有害物質を出す量も多い生き物です。
さらに水位を浅くしないといけないので、水槽の1/4ほどしか水を入れていないことで、水量が少なく水質悪化がますます速くなります。池や沼地は水量が水槽とは比べものにならないので、体に影響があるほどの水質悪化は起きません。
水質悪化を遅くするために、小型の45cm水槽などではなく、可能な限り大きな飼育容器を使い、水量を増やすことが大切です。なので、飼育容器の制限がある屋内飼育よりも屋外飼育の方が長生きさせやすいのです。
そして、週に2回は飼育水の1/3を交換して、新鮮な状態を維持することが大切です。一気にたくさんの水を交換すると体に負荷がかかるので、少しの量を何度も変えるようにしてください。
冬眠をさせる
生物は一生涯の細胞分裂の上限回数が決まっており、餌をたくさん食べたりエネルギーを消費することで細胞分裂が活性化します。つまり、餌をたくさん食べて、たくさん運動をすると寿命が短くなります。
※正確には細胞分裂の回数が多いほど、がん細胞(異常な細胞)が発生しやすく、がん細胞を蓄積すると死んでしまいます。
冬眠は仮死状態になることで一時的に細胞分裂の回数を減らすことになります。冬眠をさせないと、冬の間も細胞分裂が活性化させることになるので、どうしても寿命が短くなってしまうのです。
餌の量を控えめにする
狭い水槽で飼育をしていると運動量が不足して、肥満になりやすくなります。
野生化では空腹の状態が常であり、満腹になったり、動かずに餌を食べられるという事は一切なく、肥満になることはありません。
肥満になると様々な病気を引き起こし、短命になってしまいます。
子供の頃は成長のためにたくさんの餌を与える必要がありますが、大人になったら餌の回数は2日に1回など減らすようにしていきましょう。
餌の栄養バランスに注意
ザリガニは餌食いがいいので、ザリガニ専用の餌だけではなく、ソーセージやメダカの餌までなんでもよく食べます。
しかし、栄養がない餌ばかりを与えていると、栄養不足で体調が悪くなってしまいます。100均で販売されている餌にもほとんど栄養はありません。
長生きさせるためには、しっかりとしたザリガニ用の餌を購入して、与えるようにしてください。
ザリガニにおすすめのの餌で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
商品情報と価格をチェック
ザリガニの寿命についてまとめ
今回はザリガニの寿命について紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。
寿命は7年とかなり長生きしてくれますが、飼育下で長生きをさせるのは難しく、野生環境へいかに近づけるかが大切になってきます。
長生きさせるために冬眠をさせたり、水の交換をこまめにしたり、かなりの手間がかかりますが、家族の一員として大切に飼育してあげてくださいね。
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