ザリガニは成長のために脱皮を行いますが、脱皮は命がけの作業であり、そのまま死んでしまうこともあります。
今回はそんなザリガニの脱皮について前兆や頻度、失敗する原因、動かなくなる理由、食欲の変化など詳しく紹介していきます。
ザリガニの脱皮について
ザリガニは固い殻で身を守っています。この殻はとても固く、体が成長してくると小さくなった殻を捨てるために、脱皮をしなければいけません。
脱皮には再生の意味もあり、軽い傷なら完治し、足やハサミでも徐々に再生していきます。脱皮にはメリットが多いですが、とても体力を使うため、脱皮中は天敵に狙われやすく、命がけの作業でもあります。
飼育下でも脱皮で死ぬことがあるため、きちんとザリガニの脱皮について知識をもっておくことが大切です。
ザリガニの脱皮の頻度
ザリガニの脱皮の頻度は体が小さい成長期の時は、2ヶ月に1回のペースで頻繁に行われ、最大サイズになると半年に1回のペースまで減ります。
大人のザリガニは夏前や冬前などの季節の変わり目に脱皮することが多く、水換えをきっかけに脱皮することもよくあります。
ザリガニの脱皮にかかる時間
ザリガニの脱皮自体は数分で終わりますが、殻が固まる時間は2日ほどかかります。その間は殻は柔らかく、天敵に狙われやすくなるため、隠れていることが多いです。
ザリガニの脱皮前の前兆
ザリガニの脱皮が近づいてくると、次の4つの前兆があらわれてきます。
・3日前くらいから食欲がなくなる
・シェルターに隠れて出てこない。
・動かなくなる。
・殻が少しだけ浮いてくる
何も知らなければ元気のなさに病気??とも思ってしまいますので、毎日観察して冷静に脱皮かどうかの判断をすることが大切です。
脱皮中に他のザリガニや混泳相手に攻撃されると致命傷になるので、早めに隔離しておきましょう。
ザリガニの脱皮後のケア
脱皮中は仰向けになったり横たわったり、ひっくり返ったりと、いつもとは違う動きで、必死に殻を脱ごうとします。
なので、脱皮後は疲れており、殻が柔らかいため、隠れ家にこもっていることが多いです。脱皮の直後はストレスを抱えやすいので、水換えや餌やりは必要ありません。
エアレーションをきかせて、酸素量を増やし、水流は弱くして、隠れ家になるシェルターをいれておきましょう。
落ち着いてくると抜け殻を食べることで殻を固くするために必要なカルシウムなどの栄養を摂取しはじめます。脱皮してから3日程度は脱皮の殻を放置し、食べないようなら取り除いてください。
殻が固くなり、元の状態に戻ると隠れ家から身を乗り出して積極的に動き始めます。そうしたら餌を与えていきましょう。
ザリガニの脱皮が失敗したときの症状
脱皮不全
ザリガニの脱皮はいつもうまくいくわけではなく、脱皮不全といって脱皮を途中でやめることで失敗して殻が余ってしまうことがあります。
足やハサミに殻が余ると腐ってくるので、自分で切り落としてしまいます。ハサミや足はまた脱皮することで、徐々に生えてくるので心配する必要はありません。焦って手伝うと、柔らかい殻の部分にダメージを与えてしまうので、触ってはいけません。
脱皮不全はカルシウム不足で起きるので、普段からザリガニ用のカルシウムが含まれた餌をしっかりと与えておきましょう。
餌の種類や与え方についてはザリガニの餌で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
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横たわる・元気がなくなる原因
ザリガニの体調によっては、脱皮後に体力を使い果たして元気がなくなり、動かなくなり、死んでしまうことがあります。
脱皮は命がけの作業なので、普段から体力をつけておくことが大切です。脱皮前には水質と水温を維持しておき、たくさんの餌を食べさせることでしっかりとした体を作っておきましょう。
ザリガニの脱皮についてまとめ
今回はザリガニの脱皮について紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。
体が小さい頃は頻繁に脱皮をするため、何度も観察をすることが出来て楽しいですよ。
脱皮中は体力をたくさん使うので、そのまま死んでしまうことも珍しくなく、普段から元気に育てておくことが大切です。
脱皮が近づいてきも慌てずに、ストレスを与えないようにそっとしておいてあげてくださいね。
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