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ダイオウサソリの飼育方法|多頭飼いや寿命、値段は?

2019-08-26

ダイオウサソリは世界最大のサソリで、体が丈夫で飼育しやすいので、ペットとしても人気がある生き物です。餌となる昆虫を素早く捕らえる姿は非常にかっこいいですよ。

今回はそんなダイオウサソリの生態や毒性、販売価格、おすすめの餌など飼育方法について詳しく紹介していきます。

ダイソウサソリの生態と特徴

ダイオウサソリの飼育

ダイオウサソリはクモ綱コガネサソリ科に分類されるサソリです。アフリカ大陸の中西に位置するカメルーンやナイジェリアに分布しています。湿度が高い熱帯雨林に生息しており、土の中や倒木の下を好んでいます。

体長は15cm~17cmの大きさになり、最大サイズだと20cmを超えた記録もあります。世界最大のサソリで、他のサソリが5cm~10cmほどと考えるとその大きさが想像できます。

寿命の長さ

ダイオウサソリの寿命は平均して10年~15年です。飼育下で長生きさせるには、ケージ内の蒸れを防ぐために、通気性がいい環境を用意することが大切です。

ダイオウサソリとチャグロサソリの違い

アジアンフォレストスコーピオンのことをチャグロサソリと呼び、ダイオウサソリにもよく似ています。

違いは見比べてみるとわかりやすく、チャグロサソリの方がハサミや体が細く、全長も10cmにしかならないので、一回り以上小さいです。

ダイオウサソリの生態と毒性

ダイオウサソリの飼育

ダイオウサソリは毒をほとんどもっておらず、刺されたとしても少しかゆくなる程度です。

反対に大きくて頑丈なハサミがあり、割り箸などであれば簡単に割ってしまうくらいの力を持っています。このハサミで餌となる昆虫や小動物をしっかりとつかみ、口の近くにある小さいハサミで切り刻みながら食べていきます。

天敵はとても多く、イタチなどの哺乳類、鳥類、トカゲや蛇などの爬虫類、クモなど自分よりも大きな肉食動物には負けてしまいます。

ダイオウサソリの飼育方法

ダイオウサソリの飼育

ダオウサソリは丈夫な生き物なので、初心者にも飼育しやすいです。

毒が弱いとは言え、ハサミに捕まれたり刺されるのは危険なので、なるべく近づかなくてもいいように、飼育環境や道具を調えていくことが大切です。

ケージと飼育環境

ダイオウサソリの飼育容器は上に蓋がついているガラス水槽やプラケースを使います。動き回る生き物ではないので、横幅は体長の倍である45cm以上あれば十分です。脱走を防止するためにも、しっかりと蓋をしておきましょう。グラステラリウムの4530あたりがちょうどいいです。爬虫類におすすめのケージで紹介しているので、ご参考ください。

床材は保湿性が高いソイルやヤシガラマットを使います。

ライトは飼育には必要ありませんが、観賞用にほしいときは温度が上昇しにくいLEDタイプのライトを使用します。直射光を嫌うので、必ず隠れ家になるシェルターや流木をいれるようにしてください。

水をよく飲むので、水深が浅い水容器を入れておき、新鮮な状態をキープするようにしておきます。

鉄製の細長いピンセットを用意しておき、餌をつかんだりレイアウトの掃除をするときに使いましょう。

値段と販売場所

ダイオウサソリは13cm前後の個体が5,000円~8,000円で販売されています。

繁殖も盛んで国内でブリードされたベビーが入荷されると、2,000円以下で入手することも可能です。

販売場所は爬虫類専門店か、時期が合えば日本全国で開催されているペット即売会のイベントに参加することで珍しい種類の生き物を見つけたり、安く購入することが出来ますよ。

適している温度と湿度

ヒーター

ダイオウサソリは多湿な熱帯域に生息しており、適している温度は28度、湿度は80%前後を好んでいます。

冬には爬虫類用のパネルヒーターをケージの下に敷くことで床から暖め、夏は30度を超える日が続くようなら冷房を入れてください。

湿度管理では床材が乾燥しないように、毎日2回霧吹きをしてあげましょう。ケージ内の蒸れには弱いので、風通しが良い場所に置いておいてくださいね。

ヒーターには空気全体を暖める方法やパネルヒーターで表面だけ暖める方法があります。爬虫類におすすめのヒーターで紹介しているので、ご参考下さい。

餌は昆虫が主食

コオロギ

ダイオウサソリの餌はコオロギデュビアレッドローチなどの生きている昆虫が主食になります。

爬虫類専門店で販売されているので、専用の飼育容器を準備して、自宅でストックしておきましょう。

餌を与えるときはケージの中に餌を放り込み、捕らえるのを見守っておけば大丈夫です。

慣すことで冷凍コオロギや冷凍マウスを食べてくれることもあるので、様子を見て挑戦してみてください。餌の好き嫌いや飽き性な一面があるので、慌てずに餌のバリエーションを増やしておきます。

餌の頻度はベビーの頃は1週間に4匹のコオロギを与え、成長速度が止まってきたなと思ったら1週間に2回、コオロギを2匹ほど与えます。

脱皮前の1週間前から脱皮後3日までの間は餌を食べないので、食べなくなったときはいったん様子を見るようにしてください。

多頭飼育できる?

ダイオウサソリは大人しい性格をしているので、多頭飼育をすることができます

そのときは横幅で90cm以上のケージを用意して、広々とした環境が必要になります。シェルターも飼育数分用意してください。

お腹が空くと共食いをしてしまうので、全てのダイオウサソリがしっかりと餌を食べていることを確認することが必須となります。

ダイオウサソリについてまとめ

今回はダイオウサソリの生態や飼育方法についてまとめていきましたが、いかがでしたでしょうか。

ダイオウサソリは毒性がほとんどありませんが、強力なハサミを持っているので、取り扱いには十分な注意が必要です。

飼育においては水切れにだけ注意しておけば、餌やりなどは難しいことがありません。生きた昆虫を素早く捕食する姿にとても興奮することでしょう。

興味を持たれた方はぜひ飼育に挑戦してみてくださいね。

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  • この記事を書いた人

高木 浩二

ペットの中でも熱帯魚が一番好きで、飼育履歴は10年以上あり、ペットショップでアルバイトをしていました。今は多くの書籍やショップ店員との交流で最新情報をアップデートしています。あいまいな情報をなくして、はっきりと最後まで責任を持って飼育ができるのかどうかイメージを湧いてもらえるようにしていきます。正しい情報の掲載に努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。

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