おたまじゃくしはカエルの子供の姿であることは知られていますが、食べている餌などおたまじゃくしの期間など意外にも知られていないことがたくさんあります。
今回はそんなおたまじゃくしの生態や変態するまでに期間、共食いの原因、見つけられる季節、餌など飼育方法について紹介していきます。
おたまじゃくしってどんな生き物なの?
おたまじゃくしとはカエルの幼生の名称で、変態前の姿です。名前の由来は見た目が調理器具の「お玉杓子」に似ていることが語源になっています。
カエルは肺呼吸で足が4本はえて陸地を歩いたりジャンプすることが出来ますが、おたまじゃくしはエラ呼吸で足がない代わりに尾びれが発達しており、水中を泳ぎ回ることが出来ます。
田んぼや沼、湖、河川など水があって流れが穏やかな場所であればどこでも見かけることが出来ます。春から夏にかけてカエルの繁殖が始まるので、この季節に浅い水辺に行くとたくさんのおたまじゃくしを見つけることが出来ます。
口は下向きについており、小さい歯が生えています。雑食性で餌はミジンコや小魚の死骸、小型の昆虫、おたまじゃくし同士での共食い、水草などを歯で削り取るように食べます。
天敵はヤゴやゲンゴロウなどの水生昆虫や中型の淡水魚です。
おたまじゃくしの変態
幼生のおたまじゃくしの変態が始まると、最初に尾びれの付け根から後ろ足が生えてきます。
次に前足が生えてくると同時に、尾びれから栄養を吸収するため徐々に小さくなっていきます。同時にエラ呼吸から肺呼吸へと変わり、尾びれがなくなったタイミングでカエルとなり陸地に上がります。
おたまじゃくしからカエルになるまでの期間
幼生のおたまじゃくしはカエルの種類にもよりますが1ヶ月~3ヶ月ほどでカエルに変態します。後ろ足が生えてからだと2週間程度でカエルになります。
おたまじゃくしの状態で冬を越すことはなく、夏の間にカエルになって、土の中で越冬するのが基本となります。
ウシガエルだけはおたまじゃくしからカエルに変態するまでに1年ほど必要とするため、おたまじゃくしの状態で越冬することができます。
おたまじゃくしの飼育方法
おたまじゃくしは丈夫で飼育はとても簡単なので、失敗することはほとんどありません。
毎日餌あげて、水を交換して清潔な環境を保ってあげましょう。
飼育に必要な水槽と器具
おたまじゃくしは水を張った容器があれば飼育できるので、虫かごやバケツなど何でも構いません。上下運動が得意ではないので、水深が浅い容器がおすすめです。
ホテイアオイやアナカリスなどの丈夫な水草を入れて、酸素供給をしておきましょう。
過密飼育をするときはろ過フィルターを用意して、水質の悪化と酸欠防止が必要です。
おすすめの餌と給餌方法
おたまじゃくしは雑食性で何でもよく食べてくれますが、餌やりの手間を減らすためにも栄養バランスが完璧な、カエル専用の人口餌を与えることをおすすめします。
無ければメダカや金魚の餌でも問題ありません。
小さい歯で餌を削り取って食べるため、間食するまでに時間がかかり、水を汚してしまいます。週に1回は水換えをして、新鮮な状態を維持してくださいね。
餌不足になると共食いを始めてしまうため、水草など予備の餌になるものもいれておきましょう。
おたまじゃくしにおすすめのエサで詳しく紹介しているので、ご参考ください。
カエルになるためのレイアウトの準備
おたまじゃくしの変態が始まると、カエルになったときのために、陸地を用意する必要があります。
水場と陸地を半々くらいの大きさにして、水場から陸地は歩いて行けるようになだらかにしておきます。底砂や石を上手に組み合わせて陸地を作ってくださいね。
おたまじゃくしについてまとめ
今回はカエルの幼生であるおたまじゃくしについて紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。
おたまじゃくしである期間は非常に短く1ヶ月~2ヶ月ほどしかありません。
飼育も難しいことはありませんので、大切に育ててカエルに成長していく過程を楽しんでくださいね。
カエルになると小さい昆虫が必要であったりと飼育が大変なので、採集した場所に帰すことをおすすめします。
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